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東海道徒歩旅[16日目]

今日は東海道を歩くというよりは、観光的な側面が強めの日記となる。なので、東海道徒歩旅が見たいという人は次の記事見てもらえれば。

今日は東海道を逸れ、江ノ島に行ってみる。あんまり何があるとかは知らないが、行ってみて考えよう。
ちなみに、今日はあんまり寝てないので、どこか良い場所があったら昼寝でもしようかなと考えておる。
江ノ島は確か「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」というアニメの聖地でもあったはずだから、軽く聖地巡礼とかもしていけたらいいな。

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朝の5時に出発し、江ノ島方面へ歩く。
明け方の空が綺麗だった。絵の具で塗り分けたような空のグラデーションで、場所によってこんなにも空の色は変わるのかと思った。

橋を渡っていると、横を電車が通り過ぎていった。大量の光の粒が私の横を通過して、川を明るく照らした。電車が通り過ぎると、再び静寂と暗闇が私を包んだ。電車が通り過ぎるよりも静かになったように思えた。

橋を渡り終えてすぐのところに、透明な瓶の中にいくつかの花が添えてあるのが見えた。花は道路側ではなく、川の方に向けて置かれていた。
花はまだ新しかった。瓶の真ん中の方に置かれている黄色い花が特徴的だった。もしかすると、考えすぎなのかもしれない。けれど私は、この綺麗な景色には勝てないほどの絶望があることを思った。

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少しずつ周りが明るくなっていって、夜が明けてきた。夜が明けたと思ってから太陽が出るまでには幾分かの時間差がある。

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少し歩いて、海の方に出てみると、朝6時にもかかわらずサーフィンをしている人が大勢いた。

海に入るよりも海を眺めていた方が楽しいと思い始めたのはいつからだろう。海から出た後のベタベタとした潮の感触を気持ち悪いと感じ始めたのはいつからだろう。

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波打ち際に行って指先で波に触れると、冷たい感触がして、細かい砂の粒子が爪の間に入り込んだ。靴の中には細かい砂が多く入り込んでいて、ザラザラとした細かい粒を足の裏に感じながらしばらく歩いた。やけに砂が足に入ってくるなと思って靴を見たら、少しだけ靴が破けていた。まあ、高校2年生くらいの時から履いていたし、この靴で小豆島も歩いたし、安物にしてはだいぶ長く持った方だろう。いや、まだまだ使う予定だが。
あと、靴下に穴が空いていたという話はどこかに書いたけど、右足だけじゃなくて左足の靴下も同じところに穴が空いていた。

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砂が大きく積まれている場所も所々あって、砂浜というよりは、小さな砂漠みたいだった。

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橋を渡って江ノ島へ。
やけに人が多いなと思ったら、今日は土曜日だった。

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まっすぐ歩いていって江ノ島神社に入る。階段が続いて、軽い登山のような形になるが、数々の峠を越えてきた私にとってこれくらいの上りは楽勝だ。

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と思いきや、結構しんどい。人が結構いたので、マスクをしながら上っていかなければならず、息がしんどかった。あと暑い。
峠は人もほとんど通らなかったので、マスクを顎にずらして歩いていたのだが、ここではそういうわけにもいかず.....

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景色はかなり良い。島全体が一つの街になっていて、民家っぽいところもあり、全部が観光地になっているわけでもないようだ。あえて景観を保持しているのだろうか。神社の周りはかなり自然もあって、色々な種類の鳥もいた。

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リスもいた!小学生の時の北海道旅行でリスを見てから、本気でリスを飼おうとしていた時期があるくらいリスも好きなので、テンションが上がる。木をカジカジしていて可愛かった。

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ご機嫌なので、アイス買っちゃった。ちょっと休憩。

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島の反対側まで来たみたい。写真だと写らないが、富士山がうっすらと見える。

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引き返して階段を下りていくと、来た時の倍くらいの人がいてびっくりした。朝早めに来たのは正解だったな。

撮った写真とアニメでのカットを比べてみたら意外といい感じだ。

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他にも何枚かあるけど、まあここに載せなくてもいいや。

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江ノ島から離れて、辺りを軽く散歩。
何枚か写真を撮って、近くのファミレスに入る。
今日はもうほとんど歩かない予定なので、ファミレスで時間を潰す。色々文章を書いていたが、あんまりまとまっていないものばかりだった。


3時くらいにネットカフェに着いたので、少しだけ寝てダラダラとする。
「北北西に曇と往け」という漫画を一巻から読み始めた。面白い。

明日はちゃんと東海道に沿って歩く。あと2日歩けば、目的地にたどり着く。今は、たどり着いてしまうといった感じだ。もう少しこの旅を続けていたいけれど、もうすぐで帰らなければならない。


平塚→藤沢
歩いた距離ー25キロ

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