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「千光寺と祖父の住む家」2022年8月20日の日記

昨日急遽祖父が住んでいる広島に行くことになったので、昼前くらいに家を出て広島へ。祖母はもう病院で生活しているため、家には住んでいない。この1年間はコロナの影響もあって、病院に行って会うこともできていない。今回は祖父に会いに行く。兄や弟は用事があったので、私と母、姉の3人で行く。


休憩で寄ったちいちぇえパーキングエリアで何を買うでもないのにお土産品や、ジュースなどをぼーっと見ている時間が心地良い。トイレの前でバラバラになった家族たちがお土産エリアでなんとなく合流していき、なんとなくお土産を見た後、ぞろぞろと車に戻る感じが面白いなと思う。旅先で、車は家のような役割になる。なんとなくそこから始まって、別れて、夜になると戻ってくる場所。

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「桃太郎ソフト」というのを買って食べた。ソフトクリームは白桃の味がして、一緒に乗っているきびだんごも桃の味がした。


高速を走っているときに大きい川が見え、あれは何の川だろうかという話になった。姉が「淀川ちゃう?」とボケたので、「デカイ川が全部淀川やと思うなよ」とツッコんだ。その後に、「淀川って東京?」という姉の発言に母と口をあんぐりと開けて驚いた。
姉は地理や歴史がかなり苦手だ。代わりに、謎解きやパズルなどはかなり得意だ。

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祖父の家に行く前に、千光寺に行った。
駐車場に車を止め、歩いて千光寺に行った後、下山してロープウェイで上まで行く予定。

高校の時に部活の遠征で行ったことはあるが、あんまり記憶もなかったので普通に楽しめた。

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少し曇っているが、良い景色だ。

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猫だ!ゆったりしている。可愛い。
千光寺周りには猫もたくさん生息しているらしく、キョロキョロと猫を探しながら歩いた。

途中から雨が降ってきたため、少し早足でロープウェイのところまで降りたのだが、ロープウェイが雷のため休止しており、また徒歩で上らなければならなくなった。

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雨が小降りになるまで神社で休憩し、再出発。

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また猫がいた。

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本日3匹目の猫。車の上でのんびりしている。可愛いねぇ。目つきは悪いねぇ。

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汗と雨で服がびしょびしょになってしまった。車に戻る途中でかき氷を食べる。はっさく味を頼む。お祭りで売っているような、粒の粗いかき氷で、さっぱりとしていて美味しい。

車に戻ってきて、上の服を着替えて出発。上の服を脱いだ際、服がかなり黄ばんでいることに気がついたので、スーパーに寄るついでに近くにあるしまむらに行って服も買うことにした。
私は服に興味がないので、同じ服をずっと着ているのだが、ずっと同じ服を着ていると洗濯していてもどんどん黄ばんでくるのだな。

姉に服を選んでもらい、無事服を買えた。私は「分からん分からん」と言いながら、全てを任せた。「これどう?」と聞かれたら、全てに「いいねぇ」と答えて、姉を困らせた。

しばらく車を走らせて、祖父の住む家に到着。

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半年ぶりくらいに祖父の住む家に来たが、あまり変わらないようだった。祖父はもうろくに動けないと言っていた。少し歩くと、よろよろと転げそうになっていたからヒヤヒヤした。

もう掃除もほとんどしていないのだろう。私が物心ついた時からこの家は汚かったが、今もかなり汚い。ヘルパーが週に2回ほど来ているらしいが、流石に手が回らないほどの汚さだ。
料理もしないから、皿にはほこりが溜まっているし、フライパンはもう何年も触れられていない。換気扇周りもひどいものだ。
それでも、祖父はこの家で生活しているのだ。料理もしないのなら、特に問題はないのだろう。

祖父は私たちが帰ってくると嬉しそうにし、帰る時には少し寂しそうにする。ちゃんと生きている。私が普段しているような生活とは程遠いとはいえ、まだ生きているのだ。

祖父は足がむくむのだと言って、裾を捲って足を見せた。足は鬱血していて、かなり腫れていた。血も少し出ているようだった。父方の祖母もそんなことを言っていた。心配だが、私にはどうすればいいのか分からなかった。

祖父と会うたびに、老いるということはこういうことなのだと意識させられる。

夜、トイレに行こうと寝ていた部屋を出て階段を降りる。電気の場所がわからず、手探りで暗闇の廊下を慎重に進み、電気をつけたら風呂場の方の電気がついた。風呂場から漏れている電気を頼りにトイレの電気をつけて、用を足した。
普段住んでいる家だと、寝ている場所からトイレの電気をつけるくらいは目を瞑ってもできる。けれど、1年に2回しか使わない家だと、そうはいかない。

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