2色刷りイラストの描き方
かきもちです。2色刷りイラストの書き方をメモとしてまとめておきます。印刷媒体用、カラーモードはCMYK、C版とK版で作成することを想定。環境は macOS Monterey バージョン12.1、ツールはAdobe Photoshop 2022です。理科系コンテンツ作成に使うTex、Keynote、ChemGraphic、MarvinSketchなども守備範囲の記事です。
カラーパレットを用意する
あらかじめ、Cの濃淡、Kの濃淡のみの色を作っておき、スウォッチに保存。カラーパレットを用意しておきます。色は必ずここから使うようにします。
※文字はうまくいかないことが多く、うまくいかなくても気付きにくい。イラスト作成時、仕上げに文字レイヤーを全て選択して色を変えるべし。
イラストをつくる
必ずC版、K版でレイヤーを分けます。結合させずに必ず分けます(大事なことなので2回言う)
※構造式や方程式を別アプリケーションで出力するときは、必ずKのみのデータにしてから使うこと!大抵4C(CMYK全ての色が混ざった色)になっています。
※デフォルトのUSショートカットでは、Dキーで描画色が4Cの黒色になります。編集>キーボードショートカット、エリア→ツールを選択、初期設定の描画色と背景色のところのショートカットを削除しておくと事故が減ります。
チェックする
1)ピンポイントでチェックしたいとき
情報パネルを表示させます。
Photoshopで ウィンドウ>情報 を表示。
色を確かめたいところにカーソルを合わせると、該当箇所の色が表示されます。
2)全体をチェックしたいとき
ウィンドウ>チャンネルでチャンネルパネルを表示。
シアン、ブラックのチャンネルを非表示にします。
トラブル対処
4Cの画像になっている
1)ベクトルスマートオブジェクトの場合
Keynoteなどで作った画像をCMYKのpsdファイルにコピペすると、ベクトルスマートオブジェクトになる。こういう画像の場合。
①レイヤー>新規塗りつぶしレイヤー>べた塗り
②該当レイヤーに、新規塗りつぶしレイヤーをこう…引っ掛ける
(新規塗りつぶしレイヤーを該当レイヤーのすぐ上に配置。
選択した状態でoptionを押し、出てきた「↓」をクリック)
③塗りつぶし色を選択。C、M、Yが0の色を選択する。
2)ラスターデータの場合
CMYKのpsdファイルに何かしら絵を描いた場合。
<チャンネルで修正する方法>
⓪該当のレイヤーを選択。(これはC用レイヤーでもK用レイヤーでもいい)
①fn(ファンクションキー)+F8 でチャンネルパネルを表示。
②マゼンタのチャンネルを選択。
③cttl+Aで全選択し、Deleteキーで削除。
④ ②〜③をイエローのチャンネルでもやる。
<腕力で修正する方法>
描き直す。終
参考:
① 画像をグレースケールに
イメージ>モード>グレースケール
② プロファイル変換
編集>プロファイル変換>詳細
カスタムCMYK
ドットゲインを小さめに設定
墨版生成を最大に設定
※この方法で作成した画像をCMYKのデータにもってくると、
結局4Cに分解されてしまうので注意
△この方法はデータのカラーモードがグレースケールのときだけ通用する。
というかグレースケールでKだけの画像を作っているだけなので…!!
ポイントを押さえて楽しい2色刷りイラストライフを!
参考:かきもち失敗集
・イラストに使っている色がCとK以外になっている。
・文字の色がカラーパレット外の色になっている。
・CとKのレイヤーが結合されてしまっている。
・Photoshop以外のアプリで出力した画像をそのまま使ったら4Cだった
・直したと思ったらCMYKファイルじゃなくてグレースケールの1Cの画像を作っていた。。。
7月15日 21:35 追記しました。
7月15日 22:15 追記・構成変更しました。
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