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私にとっての仕事とは。

驚くことに私も気づけば社会人14年目。(文字にすると余計にびっくり)
人としては20歳くらいからあまり変化ないが、仕事のやり方や仕事に対するマインドは180°といって良いほど変わったと自負している。

私は割と転職族で、正社員だけでも現在所属している企業で4社目だ。
働きだしてからもうすぐ丸2年になり、自分で言うのもなんだけど割と重宝(?)されていて、社長からも信頼してもらっている(タブン)
マネージャーとまではいかなけど、他のメンバーに指示を出したり仕事のアドバイスをしたりする役割も担っている。

今でこそ"仕事"をやっているという感覚があり、ありがたい事にやりがいを感じながら働いているが、新卒の頃は全くそんなスタンスではなかったなぁとふと思ったので、これまでの意識変化を記録しておこうと思う。

学生バイト時代 - 働く、ということの大枠の理解 - 

大学生の時、小さな喫茶店で人生初めてのアルバイトを開始した。
何せ働く、ということが初めてであったため、最初は棒立ち状態。
とにかく言われたことだけはやる。自由な個人経営の喫茶店だったこともあり、しばらく働いて余裕ができて来た頃には、指示以上に何かできることを探して実行できるようになった。
そのうちに、接客っておもしろいなと思えたりもした。
程度は浅いかもしれないが、「働くってただ作業をやることじゃなくて、自分と他人に価値を生み出すことなんだ」と身を持って理解できたと思う。

新卒入社 - 仕事迷走期。周りの環境の大切さ -

新卒一社目で入社したのは、大手の眼鏡販売チェーン店。
大学時代のアルバイトの経験から、接客には多少の自信があったこともあり、のびのびと仕事できると期待していたのだが、そうは行かなかった。
もともと業績が下がりつつあった店舗だったが、更にライバル店が近隣にオープンしたことによりますます拍車がかかった。
今思えばそれ自体は仕方のないことだし、じゃあどうやったら来店してもらえるかを思考錯誤しながら実行したら良いだけだったのに。
当時の私はその思考にはなかった。というか、お店自体がそういう雰囲気にならなかった。「売上減ってるけど仕方ないよねー」な空気。
PDCAなんて言葉は知る由もなかったし、そういう姿勢や働き方を教えてくれる先輩もいなかった。環境に文句を言っているわけではなく、たぶん誰もそういう姿勢や行動を上の人から教わってこなかったから仕方ない。「まずは自店をよくしよう、それが会社のためになる。」なんて誰も思えてなかった。
閑古鳥の鳴く店舗でメガネ拭きしながら大切な20代を使い果たしたくないなぁと思い、かねてから計画していたワーホリに行くことを決意。
とはいえ、大切な同期に恵まれたことや、専門的な知識が身についたことには感謝できる3年間だった。

東京時代①- ターニングポイント -

カナダから帰ってきてからは1年ほど塾講師などをし、その後上京。
東京で一社目に入った会社はこれまでとさほど変わらない環境だった。
せっかく、「やりたい!」と思っていた業界と職種だったのに、前職と同じくマイナスなのに誰も改善しようとしない雰囲気、プラス耐えきれない精神的ストレスがあったためすぐ退職。
その後、すぐに転職はせずにあえて少しニートすることにして、その間にこれまでの社会人生活を振り返る時間をとった。

そもそも私にとって仕事ってなんだろう。お金を稼ぐためのもの?
ほんまにやりたい事って何だったっけ?

そんなことを考えながゆっくり過ごすはずだったんですが、そこは東京。息をするのにもお金がかかるビッグシティ。すぐに貯蓄が減ってしまったので、再び就活をすることに。

その時点で上の問いへの明確な答えがなかった為、取り急ぎ気軽に始められて気軽に辞められそうなとあるベンチャー企業の事務職の契約社員の募集に応募してみた。
そしてその企業の面接を受けるために初めてオフィスを訪れた時に、衝撃が走った。
みんなとにかく楽しそうに仕事をしているのだ。
そんな当たり前の事が衝撃に感じてしまうほど、これまでの職場では楽しそうに仕事をしている人を見たことがなかったのだと気づく。
ありがたいことにそのままご縁をいただき、その企業に入社できることとなった。

入社初日。その日はたまたま戦略会議の全社MTG。
そもそもこれまでの人生で戦略会議など行ったことがなかったし、え、MTGってこんなに誰でも発言していいものだったの?という雰囲気に更に驚き。
といった具合に初日から刺激的な日々が始まった。

そこからは毎日とにかく何もかもが新鮮だった。
メンバー誰もが前を向いて生き生きと躍動する環境のなか、自分の中の仕事に対する概念やスタンスがどんどんとアップデートされていくのを感じた。

学んだこと
・仕事は手を動かすだけじゃなくて、まずは考えることが大事だということ
・イケてない部分があったら、次はどう改善するかを考えて試し続けていくこと
・人の巻き込み力の大切さ
・なければ作ればいい、という考え方
・アウトプットはしてなんぼ。FBはもらってなんぼ。

今思えば、当たり前と思うことかもれない。これららが当たり前と思えるように成長させてもらえたのは感謝しかない。

最初はこれからどうしたいかを見つけるためのインターバル期間として入社した企業だったが、結局答えはそこで見つかったのだ。

東京時代② - 答え合わせ - 

ニート期に抱いていた自問、「そもそも私にとって仕事ってなんだろう。お金を稼ぐためのもの?」「ほんまにやりたい事って何だったっけ?」対する回答。

「働くってただ作業をやることじゃなくて、自分と他人に価値を生み出すことなんだ」

おいマテマテ、これは大学生のアルバイト時代にすでに気づいていたことではないか!
そう、実は昔のわたしは気づいていた。けどそれを言語化したこともなかったし、当時はそれを体感として何となく分かっていただけで、気づいているという認識がなかったのだ。
もちろん仕事は給料を稼ぐ手段にはかわりないのだが、それ以上に価値を生み出し、価値を提供したい!という気持ちが自然と持てる様になってからは、単純に仕事が好きになった。
スペシフィックにやりたい事が見つかったわけじゃないけど、価値の創造と提供ができる環境にいることが自分にとってのやりたい事なんだと腹落ちした。

とにかく毎日ひどく充実していて、気づけば私自身も、面接の時に見た「楽しそうに仕事をしている人たち」の一部になれていた。
27歳にして、やっと"仕事をやっている"と自信を持って言える様になった。
本当に今でも感謝しかない。

新しい環境で - 未体験は続くよどこまでも -

事情があり、そんな大事なことを教えてくれた会社を卒業した。
それから地元に戻って大学事務などをしていたが。。。
うずうずした。
やっぱり決められた業務を決められた方法で淡々とこなす作業は、私にとって充実感を得られるものではなかった。(もちろんそれ自体も大事な仕事なんですよ!)
生きている時間の大半を費やすことになる仕事ですもの、やっぱりやっていてワクワクすることをしたい!と思った時に、以前と似たような環境が合っていると思ったので、ベンチャー企業を狙って就活。

そして現職に至る。
募集要項がほぼ自分が前やっていた業務と被っていたので、まぁ卒なくこなせるかなと思っていたが、現在所属している企業は、以前と違いまだまだスタートアップ臭がプンプンする環境。笑
一通りの仕事は経験してきたという自負があったものの、その枠を更に超えていかねばならぬことも多々。
この歳になっても色々未体験のことにチャレンジする必要がある環境は、正直これまでのどの仕事よりも大変なことが多い。だけど

「働くってただ作業をやることじゃなくて、自分と他人に価値を生み出すことなんだ」

というマインド、スタンスを常に意識することで、常に満たされた感覚で仕事をすることができている。


最後に

もう35歳だけど、まだまだ35歳。これからもまだ30年も社会人生が残されている。
これから先、どんな業界や職種になろうが、手に入れたスタンスは崩れないだろう。
20代の前半でこれに気づいていたらもっと違う人生になっていたかもしれないが、私は気づいたのがあのタイミングがベストだったと思う。
今後も節々で大切な気づきを得ることもあると思うので、スタンス(軸)はブレない様にしつつも、変化は受け入れながら仕事を楽しんでいこうと思う。


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