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革ジャンが似合わない年。

6年ほど前の秋、革ジャンを購入した。
studiousというモード系セレクトショップで見つけた、国産ラム革の手触りのいいジャケット。確か5万円ほどだったと記憶しており、私にとっては随分高い買い物だった。

購入直後は嬉しくて嬉しくて本当によく着ていた。
革ジャンって結局見た目の割に暖かくないし、合う服も難しいし・・・それでも無理して着るほど気に入っていた。
秋、冬、春という季節を革ジャンと共に過ごした。

夏。さすがに革ジャンは着られません。
私は大切にクローゼットにそれを仕舞った。

秋。また革ジャンの季節がやってきた。
さてさて、と思いながら久しぶりにその滑らかな袖に腕を通す。


!?!?!?!?!?!?!?!?!?

絶望的に似合わない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
え、え、同じジャケットだよね!?!?!?!?!?


困惑した私はコーディネートを変えてジャケットを羽織る。
それでも結果は同じ。全く以てしっくりこないのである。

体型や髪型の変化などの外的要因に関しては、さほど変わっていない。
ファッション嗜好という内的要因においても、この一年では変化はない。
他に何の要因があるのだろうかと考えてみたものの、何も思いつかない状態だ。

私はそのシーズン、革ジャンを諦めざるを得なかった。

それからシーズンが来る度に革ジャンに手を伸ばしたが、どうにもしっくりこない年が続く。それでも無理矢理に、1年に2、3回は着ることがあった。
なぜならその革ジャンを好きだという気持ちに変化はなかったからだ。

そして巡り巡って昨年、2019年。
今年も革ジャンチャレンジの時期がやってきた。

「どうせ今年も・・・・・・ハンッ」

と思いながら革ジャンに合わせたコーディネートの上に羽織る。
あれ、似合っている。しっくりきている!!!!!
なぜ、なぜなのか。昨年までとの違いは何なのか。
そんな事じっくり考えるのを忘れるほど嬉しくなった私は、その年またそのジャケットを愛用した。5年ぶりの高揚感を楽しんだ。

さて、今年2020年の秋。
結果から言うと、今年は似合わなかった。


似合っていた2014年と2019年は逆にいったい何があったのだろう。
その2年の共通点。

それは消費税増税の年である、ということ。

少し高い買い物だっただけに、「増税前に買っといて得したわ〜」みたいな関西魂が私の中で自然発生し、そのスピリットを通して見た結果似合って見えるのではないか、とう仮説。
もしこの仮説が正しいのなら、私はもう二度と革ジャンは似合わなくていいと思う。増税なんて真っ平だ。
なんなら減税、消費税ゼロにしてもらって、革ジャン破り捨ててやるくらいの事になってほしい。

そもそもデフレの時期に増税するという緊縮財政が消費者を苦しめている。
最近話題のMMT(現代貨幣理論)によr(ry


ま、多分一番の要因はその時の気分なんじゃないっすかね。
好き、と自分が着て似合う、は違うと思うでの。



以上。


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