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コピ・ルアクはいかにして発見されたのか?


一番最初の記事を見ていただいた方は知っていると思いますが、

コピ・ルアクというのはジャコウネコのフンから作られたコーヒーの一種です。


今でこそコピ・ルアクは世界中に流通していますが、、、

「ジャコウネコのフンから取れたコーヒーを飲んでみよう!!」

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と考える人はそう多くないと思います。。。

そこで、今回はコピ・ルアクの起源についての記事を書いていこうと思います!!


実はコピ・ルアクの起源には悲しい歴史があります、、、、

コピ・ルアクの原産地はインドネシアであり、オランダに植民地支配されていた時に発見されたと言われています。
元々インドネシアにコーヒーの木はありませんでしたが、インドネシアの安い労働力を使ってコーヒーを大量に生産させるという目的で、オランダによって持ち込まれたとされています。


そもそもコーヒーは「土の質」「雨量」「湿度」「日の量」などの多くの条件が揃わないと育たない、生育が非常に難しい作物です。
しかし、インドネシアはこれらの条件をすべて満たした地域であったため、オランダによって多くの農地がコーヒー栽培に変えさせられ、インドネシア人は過酷な環境下で強制的にコーヒーを作り続けていました。

当然、インドネシア人はコーヒーを飲んだことがなく、ここまでしてたくさん栽培させる『コーヒー』というのはどんな味なんだろう?
と思うようになっていきます。

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そんな彼らに、ついにコーヒーを味わうチャンスが到来します

彼らが山の中を歩いていたとき、たまたまジャコウネコのフンの中に消化されずに残っていたコーヒーの種(コーヒー豆)を見つけました。

当時の過酷な労働環境を考えると、「ジャコウネコのフンが汚い」という感情より「コーヒーを飲んでみたい」という感情が上回ったとしても不思議ではありません。

彼らはフンからコーヒーの種を拾い、きれいに洗って焙煎してコーヒーを作ってみたそうです。すると、そのコーヒーからはなんとも言えぬ素晴らしい香りが広がり、豊かで芳醇な風味がしたそうです。

🎉まさしくこれがコピ・ルアク誕生の瞬間です🎉




このようにコピ・ルアクはオランダによるインドネシア植民地支配という悲しい歴史から生まれました。
しかし、コピ・ルアクの誕生はさまざまな偶然が重なり合った奇跡の産物だと思います。

コピ・ルアクに少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひコピ・ルアクを飲んでみて、本プロジェクトを応援していただけると幸いです!!


ちなみにコピ・ルアクの語源は、インドネシア語でコピ(Kopi)はコーヒー、ルアク(Luwak)はジャコウネコに由来するそうです!


参考文献


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