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『守破離』で学ぶ成功への道


4月に入り新入社員のみなさんには新人研修が始まりますね。

仕事の基本を学ぶ新入社員研修。と思いきや、習うことは挨拶の仕方、名刺の渡し方、ミスやクレームが起こったときの報告の仕方などなど。必要最低限の事だけで現場で使う実践的なことは意外と少なかったり。

よほど面倒見のいい上司でない限りなかなか仕事は教えてもらえません。

自分から学びにいかないと手にすることができない。ではどうすれば?

実は仕事において重要なのは”失敗””基本”

失敗から学び、同じ失敗をしなくなり、成功する。

失敗してしまった時は原点に帰り、基本に立ち戻ることが重要です。

その法則をお茶の世界の『守破離』という言葉で解説していきます。


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1,守破離の法則

『守破離』とは武道、茶道、芸術、スポーツなどの修業を3段階で示したもの。
日本の芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想です。
戦国時代に活躍した千利休の教訓をまとめられた『利休道歌』を引用したものになります。


『守』は師や流派の教えをそのまま身につける段階。いわば修行です。
誰かの支援の元に作業を遂行するレベルから
自身で自律的に行えるまでを指します。

ビジネスで言うと配属されたばかりの新人の頃は郷に入れば郷に従えから始まり、できる上司の仕事内容をほぼ完コピするまで徹底して真似をする、といったところでしょうか。


次に『破る』段階。良いものがあれば積極的に取り入れ、既存の型を破り、自分に合った型を作ります。分析し、改善や改良を重ねます。

自社の知識にとどまらず他社の常識も取り入れる事で己のレベルや立ち位置がわかってきます。


最後は師や流派から『離れ』ます。暖簾わけですね。
自分だけのオリジナルの表現を生み出す、
新しいものを作り確立させていく段階です。

ライバルは常に自分。自身を磨く事でより成長していけます。


2、『守破離』は何事にも通ずる

この考え方は、茶道、武道にとどまらず、仕事や学び、スポーツにおいて世の中全てのことに通じます。

成功する人は必ずこの『守破離』のプロセスを通っています。


3、1万時間の法則

アメリカのジャーナリストのマルコム・グッドウェル氏が提唱した法則によると、偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手など何かの分野で天才と呼ばれる人達に共通していることは1万時間以上それに打ち込んでいるということだそうです。

ただやらされているのではなく、
全力で1万時間打ち込むのです。
果てしない時間のように感じますが、
”1日9時間としたら3年間”です。

3年間夢中になって打ち込むことが出来れば誰しもが天才と呼ばれる境地に達することができるのです。なんだかできそうな気がしてきませんか?

ビジネスにおいても勉強においても、自分が今『守破離』のどの段階にいるのか考えてみることは役に立ちます。客観的に自分の立ち位置を知ることで物事の進捗状況を測ることができます。

難しいものほど習得し、自分のものにするまでに時間と労力がかかります。

毎日同じ事の繰り返しでモチベーションが下がってきたと感じた時は『守破離』のプロセスを思い出してみましょう!