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ローカルのオフィスコミュニティを再定義する『MADO/窓』がグランドオープン。長野市が変わる機運!

設計・施工は中里優(元シンカイ店長)&大木脩(大工)


昨年11月、長野市の善光寺・表参道近くにHuuuuの新たなオフィス+コミュニティスペース『MADO / 窓』を作ると宣言しました。あっという間に4ヶ月が経過。今年の頭からプレオープン期間として粛々と準備を進めていたんですが…遂に4月9日(土)グランドオープンします!やった!


会社設立から丸5年。オフィスなし生活も慣れたものですが、決められた場所に通って仕事をする心地良さをすっかり忘れていただけのようでした。ただの記憶喪失状態。自宅で仕事するのも悪くないんですが、不確定要素の高い環境で多種多様な人と出会うことはコロナ禍以降だからこそ重要性が高まっているのかもしれません。

あと、散らかったリビングの自宅ではなく、仕事をするために特化した空間の壁に向かってパソコンを触るだけでこんなにも集中できるだなんて…。これまで6時間かかってた作業が半分ぐらいの時間で終わることが多々あって「あれ?おれの作業効率、息してなかったのか?」と驚くほどです。

同時にこんなにも仕事が捗るってことは、誰かにボールをぶん投げてしまっている状態=誰かを忙しくしている状態ともいえる。作業効率を求めることはバタフライエフェクトのように影響を与えてしまうんですよね。そんな矛盾した感覚を大事に愛でていきたいと思います。忙しいのやだ。


窓から光が差し込む。足元はベンチ 兼 本棚スペース
デザイナー植木駿さんの作品。3年前に買ってようやくオフィスに飾れた!


メンバーが続々と増えています(口コミ!)

MADO担当のえりこちゃんがメンバー向けのイラストを書いてくれています

すでに10名以上の人たちがMADOのメンバーに入ってくれています。動画クリエイター、プログラマー、エンジニア、ライター、編集者、植物屋、3D建築デザイナー、WEBデザイナー、木工作家、動画配信クリエイター、プロデューサーなど、おもいのほか多様なスキルと職種に関わる人がいます。口コミで見学しにきてくれた人がほとんどで、長野に新たな風が吹いている。

<参加メンバー>
・徳谷 柿次郎 
・くわはら えりこ 
・くろやなぎ てっぺい 
・藤原 正賢 
・吉澤 尚輝 
・木村 衣里 
・うえやま あや 
・栗岡 慧伍 
・小林 拓水 
・小林 信彦 
・崎山 直人 
・緑川 正樹 
・山岸 杏子 
・湯浅 章太郎 
・パッシュ ティモテ アダム 
・大金 貫 
・柳澤 雄也 

その背景には東京と長野で二拠点生活をする需要や移住者の存在があります。次のライフステージを模索するきっかけや仕事や暮らしに紐づく情報収集、長野県内で活動しながらも新たなコミュニティに価値を見出す人など、バリエーションに富んでいる印象です。

単純に長野県の需要が爆上がりしている実感がすごくあります。なんたって自然が近い。家賃が安い。東京までの距離がちょうどいい。北陸新幹線で片道約80分&約8000円の恩恵は、長野市ならではかもしれません。

今後も長野市に移住するなら、とりあえずMADOで働くのが一番いい感じになるよね!みたいな空気感を深呼吸しながら作っていきたいと思います。

スーハー、スーハー。

コミュニティオーガナイザーの桒原えりこちゃん(飯山から通ってくれています)

ここでひとつ伝えておきたいことがあります。Huuuuが提供する『MADO/窓』は場としてのコミュニティであり、コワーキングスペースのようなサービスモデルではありません

基本的には週2〜3回、MADOに顔を出して数時間デスクワークしたい人向け。週5でハードワークするの大変じゃないですか。せっかく自然豊かな長野に移り住むなら、気分転換として町に出たり、夜は家でご飯食べたり、人間らしい暮らしの中に「気持ちよく働ける場所を確保する」って感覚が合っていると思うんですよね。ローカルにおけるオフィスコミュニティの再定義にチャレンジしていきたい。

そう、あくまでHuuuuのオフィスが主体。空いたスペースと機能、私たちが培ってきた人間関係や暮らしの情報など、移住直後にこんな場所があったらいいよな〜という気持ちで運営しています。利益追求ではなく、とんとんビジネスの心地良さを模索したい。誰かが適切なモデルの中で、お金以外の部分で関係性を循環していくほうが大事というか。こういったコンセプトと志に共感できるメンバーを少しずつ増やしていきたいですね。


MADO/窓のメンバー向け要素

柿次郎の私物や本も混ざっています
  • 月イチのメンバー顔合わせのご飯会(同じ釜のメシを食べる日=OKM!)

  • 図書館的に貸し出し可能な編集視点の本棚(選書は、かもめブックス!)

  • 関係性のある店舗の気持ちサービス(町との関わりを持ってもらいたい!)

  • 柿次郎の雑な飲み会やイベントのお誘い(遊ぼう!)

  • 全国で仕入れたお茶やコーヒー、お菓子など募金式で提供(美味しい!)

今のところざっくりこんな感じです。月額会員制の公民館みたいなノリが適切かもしれません。もちろん仕事をするための最低限の環境は用意しますが、Do it Yourselfの精神を大事にしたい。極力プラスチック製品の持ち込みを控えてもらっていて、マグカップは共有で各自洗って使ってもらうようにしていたりとか。厳格なルールはないけれど、私自身が曖昧な領域を好み、想像力を配って「よしなに」場をより良くできたらベストです。


月6000円の月額会員は残りわずか。コミュニティとの相性と面談審査を経た上でメンバーに入ってもらっています。週5フルで働きたいとか、一方的になにかのリターンを得たいとか、人生の孤独を持ち込んで埋めたいとか。そのあたりと折り合いをつけるサービス的なコミュニケーションを繰り返すことはしんどいので、距離を置いていきたいなという考えです。

良い悪いではなく、ローカル×場づくりのむずかしさはシンカイの運営でも日々学ぶことが多くて。そういった場所が必要なのは理解しているけれども、何度も何度も触れている”サービスではない”、"DIY精神で主体的に場を維持する”ための生態系的な環境が理想なんですよね。

なんやかんや400万円ぐらいかかった自社オフィスの側面が最優先かつ、長野市の性質と席数を考慮したらサービスに振り切ることはできません。Huuuuの利己に対して、利他の余白がある。この余白の部分がMADOのコンセプトである「あ、ちょっと窓開けますね」なんですよね。まだまだ至らないところもあると思いますが、この場を通じた出会いや生まれた価値を積み重ねていけば、きっとおもしろいことが起きるはず!

Huuuu(風)が通る窓を開けるイメージ



4月9日(土)グランドオープンのイベントやります

イラストは、桒原えりこちゃん

2022年4月9日(土)、株式会社Huuuuのオフィス「窓/MADO」がいよいよグランドオープンします。MADOは「仕事場としても使えるコミュニティスペース」。Huuuuがこれまで培ってきたクリエイターやプレーヤーとの関係値を可視化し、さらに深めるための場所です。

当日は、東京・五反田のコワーキングスペース「Contentz(コンテンツ)」を運営する有限会社ノオトの宮脇淳さん、下北沢BONUS TRACK MEMBER'Sのマネージャーを務める散歩社の桜木彩佳さんをゲストに2部制のトークショーを行います。

また、シェアデスクブースに掲示するイラストの完成お披露目会も合わせて実施。どなたでもご自由にご見学いただけますので、ぜひお出かけください。


【日 時】2022年4月9日(土)10:00-18:00
【会 場】窓/MADO  入場無料

◎トークセッション ※オンライン配信予定
〈第一部〉13:00-14:30
テーマ:MADOメンバーによる自己紹介プレゼン
ゲスト:MADOメンバー(柳澤雄也さん、山岸杏子さん、緑川正樹さん、湯浅章太郎さん)
お相手:株式会社Huuuu 木村衣里


株式会社Hajimari・CTO 柳澤雄也さん
IT人材のマッチングサービスを展開する株式会社HajimariでCTOを務める傍ら、2021年実施の「おためしナガノ」をきっかけに、自身の出身地である長野市に拠点を移す。地方拠点でのIT人材確保・育成に向けて、二拠点生活を続けながら活動中。

山岸杏子さん
都内IT企業に勤めつつ、知り合いの会社を手伝ったり個人でWEBサービスも開発中。働く場所の自由を求めて「おためしナガノ」に応募し、期間終了後は長野と東京の二拠点生活を実施中。

株式会社FARO・CK 緑川正樹さん
1980年千葉県生まれ。海・山・川の自然の中で育つ。バンド活動の傍ら約10年間のフリーランス活動を経て都内でWEB制作会社を設立。ご縁を元に様々な場所でのノマドワークの経験を踏まえコロナ禍における二拠点生活を模索中、アルプスの写真に心躍り長野県へ移住。新しい環境での制作活動や人材確保など画策中。趣味はシュノーケル、キャンプ。

カサネル合同会社・代表 湯浅章太郎さん
東京出身。東京と長野県塩尻市の二拠点生活。東京で働く人たちが「地域」をテーマに繋がれるコミュニティの必要性を強く感じ、Localist Tokyoを立ち上げる。現在は地域と東京をつなぐイベントやツアーの企画、ライブ配信などを行っている。

ほかのMADOメンバーによる、飛び入り参加もウェルカムです!!

プレオープン期間から入居してくれているMADOメンバーには一体どんな人がいて、なにをやっているのか、MADOの魅力って……? 
MADO運営チームの木村が聞き手となって、メンバーのみなさんをご紹介していきます。

〈第二部〉16:00-17:30
テーマ:町に「編集の種」を蒔いてる人たち〜2022春。花、咲きました?〜
ゲスト:有限会社ノオト 宮脇 淳さん、株式会社散歩社 桜木彩佳さん
お相手:株式会社Huuuu  徳谷 柿次郎

五反田、下北沢、長野の町で編集の種を蒔きつづけてきた三名が、それによってどんな花を咲かせたのか? 花咲きトークを繰り広げます。

◎イラストお披露目会
ゲスト:グラフィックデザイナー 廣田 義人さん
今回、シェアデスクブースに飾るイラストを長野市のグラフィックデザイナー・廣田さんにお願いしました。お披露目と合わせて、廣田さんにコンセプトなどを伺います。

◎交流会
どなたでも参加OKです。徳谷柿次郎による、ふるまい酒アリ。フードは各自でお持ち込みいただいて構いません。むしろ、うれしいです!



お祝いの植物お待ちしています

冬に置いた植物は寒くて枯れました

もし「お祝いおくってあげるよ〜!」というお世話になってきた方々がいらっしゃるならば! 『MADO/窓』の空間を自然豊かなグリーンモリモリな状態にしたいので、耐寒性のある植物をもらえると取締役の友光だんごさんが泣いて喜ぶと思います。

7年に一度の大イベント『善光寺 御開帳』が今週末から88日間続きます。とんでもない賑わいが予想されるタイミングで宿や交通機関の需要が読めません。もしグランドオープンに駆けつけたいと思ってる人は、手配を早めにお願いします。友人知人は連絡くれたら、情報面でサポートするのでお気軽に連絡ください。まぁ、遊びましょうよ!


1982年生まれ。全国47都道府県のローカル領域を編集している株式会社Huuuuの代表取締役。「ジモコロ」編集長、「Gyoppy!」監修、「Dooo」司会とかやってます。わからないことに編集で立ち向かうぞ!