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【仕事】本気で仕事を辞めようと思った時に救われた一言

(全3,333文字)
皆さんおはようございます。
毎週水曜日の朝、仕事に関連する記事を投稿している、かけうどんです。

今日は、私が過去に1度だけ本気で仕事を辞めようと考えてしまった瞬間を例に、『仕事を続ける尊さ』について少し考えてみたいと思います。

過去の仕事の記事はこちらにまとめております。

本気で仕事を辞めようと思った時に救われた一言

(1)私が本気で仕事を辞めようと思った瞬間

かなり昔のことですが、今も鮮明に覚えています。

ある案件で大ポカをやらかしてしまったときのことです。

ベテラン職員が私のところに来てこう言いました。

「ボスが、『カケウドンが辞めると言うはずだから、絶対に辞めさせるな!』と言ってますよ。『たくさん部下がいるけど、現場の指導役でアイツ以上に俺の方針に沿った仕事をしてる奴はいない。あいつを辞めさせたらダメだ。』ですって。かけさん、ボスの言う通りにしてはもらえませんか?」

…前後の脈絡が無いと何の話かよく分かりませんね(笑)

自分のミスで自分が責められるのはいくらでも耐えれます。しかし、自分の能力不足が原因で部下の評価が下がってしまうのは耐えられなかった。自分の指導能力が不十分で、定められた仕事の成果を部下たちにあげさせることが出来なかった。つまるところ、部下たちに成功体験を与えることもできず、チーム全体の評価を下げる結果を生んでしまった。

その全責任は現場責任者の自分にあったので、情けないなと言う思いで一杯になったのと、自分みたいな奴がこのまま現場責任者なんてやっててはいけないと言う思いが強くありました。

成果は俺の功績、ミスは部下のせい。

そんな上司ばかりを見て嫌気がさし、なら自分がやろうと目指した幹部職でしたが、いざ自分がその地位についてみると、なかなか思うようには出来ないことの方が多いことも思い知りました。

(2)上司の役割

上司は責任をとることが全てだと私は思ってます。

だから人より給料も多いし、それなりの権限も与えられています。正しい判断ができなければならないので、貴重な時間とコストを割いて教育もしてもらえます。

当時の私の職場は、直属の上司が現場の責任者の能力を信用していませんでした。ほぼマイクロマネジメントでした。それをされると、末端の社員・従業員さんは、雲の上の人が自分たちの事を気にかけてくれて、直接声をかけてくれることが気持ちいいので、『うちの上司の上司はとても良い人だ』と思うことが増えます。

ただ、それをし過ぎると、中間に板挟みになっている管理職はとても窮屈になり、思うように仕事ができなくなります。

言い訳になってしまいますが、この時、私が退職するまで思いつめた大きな原因を作ったのは直属の上司です。ただし、他人のことを攻撃したり、責めることを私はするつもりはありませんでした。

仕事においては他人のせいにするのではなく、自分の中に原因を見出すことが正しいと言う信条があったので、直属の上司の悪口を言うようなことは一切したことはありませんでしたし、するつもりもありませんでした。

(私に辞めるなと言ってくれた方はそのあたりも評価してくれていたのかも知れません。)

現場に最も近いところにいて、目の前で何が起こっていて、どうしなければ仕事が上手く行かないか?といった明確な答えも持っているのに、上司がやってきてそれらを全て『ダメ』にしてしまうことも少なくありませんでした。その結果、最終的に仕事の成果が出せなくなってしまうことも少なくありませんでした。

この件では、年に1度の大勝負、絶対にミスが許されない場面で発生したこともあり、私は退職するしかないとまで覚悟をしました。

(3)救いの手

最終的に、上司の上司、一般の会社で言うところの社長クラスの責任者が一言、『あいつを辞めさせるな』と言ってくれたおかげで私は救われました。あの時、あの方がこう言ってくれなかったら、私は退職していたかも知れません。組織を構成する人数の多い・少ないに関係なく、味方は必ずいると思います。

今思うと、手に職もなければ他人に秀でた芸も持っていない自分が、長年勤めた職場を離れてみても、まともな再就職などできるはずもなく、結果としては『辞めなくてよかった』と胸を撫でおろしもしました。もし妻が聞いていたら、「ざけんな明日からどうやって生活すんのよ!絶対に辞めなさんなよ!」と、絶対にグーで殴られていたとも思います(笑)

(4)転職ブーム

一つの仕事を長く続けると言った文化・風習は、かつて日本独自の『良さ』でもあったと思うのですが、時代の流れからか、最近では転職やキャリアアップは『当たり前』のような風が強くなっているようにも感じます。

本当に自分にやりたいことがあったりして、『次のステージに上がるために今の職を離れる』とかなら、まだ良いのかも知れません。

ですが、

職場に嫌な人・苦手な人がいる
嫌なことばかり言われる
仕事の中に遣り甲斐が見いだせない
非生産的な事ばかり要求されて嫌になる
とにかく辞めたい

など、

あげればきりがありませんが、仕事を辞める理由に少し疑問がある辞め方をしてしまう人も少なくありません。

職業選択の自由は誰にも平等に認められる権利なので、必ずしも転職が悪いと言うことではありません。ですが、仕事を辞めるからには、そこには正しい理由があって然るべきではないかと思うのは自分だけでしょうか。

もし、仕事を短期間で辞めてしまったとして、次に就職活動をして面接などを受けに行ったとします。面接・採用側はどんなところを見ているでしょうか。

『この子は前の会社を○ヶ月で自主退職しているけれど、何が原因で辞めたのだろう。うちの会社に入ってきても、頑張って働いてくれるだろうか。またすぐに辞めてしまわないだろうか』

一般的な意見としては、恐らくそういった心配があるのではないかと思います。少なくとも、自分が試験を担当する職員ならそう思ってしまうでしょう。

(5)でも無理は禁物

心を病んだり、健康をそこなってまで無理に働くのは良くないと思います。

なので、もし仕事が原因でそのような苦しい思いをされている方がおられましたら、そこは適切な診療を受けるなどの処置が何よりも必要かと思います。

そして、仕事を無理に続けるのもまた良くないのかも知れません。

ただ、もう少しだけ頑張れるのであれば、何とか頑張ってみてはどうでしょうか。私があの時、救われたように、誰かがどこかで見ていて助けてくれる人がひょっとしたらいるのかも知れません。その人の言葉に気付いていないだけ…と言うこともあるかも知れません。

重ねてになりますが、くれぐれも心身ともに壊さない範囲で、無理をし過ぎない事も忘れてはいけないと思いますので、お気を付けください。

最後に…

私は、過去に一度だけですが本気で退職を考えたことがありましたが、人(上司の上司)に恵まれたからこそ今があると思っています。

その後も、色んな場所で色んな困難にぶつかりましたが、あの時、あの場所で、あの言葉を頂いたことがあったので、今まで頑張って来れたのかも知れません。

思えば、偉い人に厳しい言葉で叱責されたり、適正な指導の範囲内で色々ツッコまれたりすると、誰でも『コワい』『いやだ』『やめたい』『にげたい』などと言った感情が芽生えもするでしょう。

ですが、私はあの一件以来、正直言って、偉い人たちが怖いと感じることがなくなりました。それは良い意味でです。決して、面従腹背であったり、相手の人格を舐めてかかるとか、無視しているとか、軽視していると言う意味ではありません。

自分は自分に課せられた責務をきちんとこなすだけ。上司やまわりは自分の人格や人間を攻撃しているのではなく、仕事が上手くいくためにはどうすべきかを考えてなんでも言ってるだけのこと。と理解できたからだと思います。

それはとても貴重な体験だったと思いますし、それを気付かせてくれた人がいたのはとても有難いことだったと思います。

つくづく、仕事って、人と人との繋がりが大事だと思わされ続けてきましたが、そんな素晴らしい人との出会いが皆さんにもありますように。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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