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ひと言目の美しさ|#今週のReco 21/9/5〜

夏の収録ラッシュも落ち着き、急にコンニチハした秋の涼しさにスッと癒やして貰うような一週間でした。

第一声の美しさ

今週はナレーション収録が多かったです。お一人は初めましての方!マイク前の第一声を聴いた瞬間

「このナレーションはきっと良いものになる!」

と確信が持てる素敵なナレーションでした。

声優・ナレーターさんにも二通りある気がします。物静かに現場に入られて、楚々とした声のゆるやかなコミュニケーションからブースに入り、マイク前の第一声で場の空気を一気に塗り替えて来るパターン。このハッとさせられる瞬間は何度、味わってもゾクゾクします。

現場入りの「おはようございます!」から本番さながらのオーラの方もおられます。そういう方にお会いした時は「なんて素敵な声なの!」といつもドキドキしますね。

日経電子版のデジタル広告のナレーションなどでお世話になっている野村達也さんがそのタイプで、毎回収録をご一緒させて頂くと他のスタッフさん共々、思わず「ほぅ・・・」と惚れ惚れします。

スーパー・西友の店内ソングの歌唱などでお世話になった矢吹高音さんはマイク前の第一声で一気に心を掴んで来るタイプでしょうか。今週は特にお世話になりました。艶やかな声で、時に華やかに、時に密やかに作品や商材を彩って下さいます。

中の人の暮らし

RingFitを再開しました!声のお仕事は原稿の読解力なども大事ですが、筋肉もめちゃくちゃ大事です。筋肉が衰えるとすぐパフォーマンスに影響が出ます。

面白いのが、あらゆる筋肉は繋がっているので、骨盤低筋群あたりを鍛えると滑舌が良くなったり長台詞が明瞭になったりと、やればやるほど面白さが増して行きます💪

めげがちな筋トレですがRingFitはめちゃくちゃ褒めてくれるんです・・・!有り難うありがとう!飽きないように褒め言葉にも様々なバリエーションがあったり、少しずつ負荷を高めていく設計になっていて、制作スタッフさんの愛を感じました✨

#観た録  2021年9月

◎少年社中「Drop」紀伊国屋ホール

天守物語以来の少年社中さん!劇団員の廿浦裕介さんが以前、声優としても活動されていて私たちの界隈ともゆかりがあり、知り合いのゲームPと一緒に観に行って来ました。毎回、ほんとうに面白いステージを魅せて下さいます。

「過去を捨てて新たな自分で生きていくか」
「過去と向き合い今の自分で生きていくか」

そんな問いが貫かれていて、劇中の人間模様を観ながら我が身も振り返って色々な事を考えました。

忘れたいアイタタタな失敗も日常茶飯事なので、時々リセットして生き直したいと感じる瞬間は勿論、自分にもあります。

忘却を経て生きる道もあると思うのですが・・・ただ何となく、何かを表現をする人間は、"今まで"に背を向けて生きてはいけない気がするんです。

"逃げる"とはまた違った感覚で、自分のした事、された事を受け止めた上で、次に進まないといけないというか。

個人的にはEditorさんとNovelistさんの関係がめちゃくちゃツボでした。フィクションの激重感情が大好き・・・!

新しい自分を生きようとする人に、過去を突きつける事は果たして正しいのか。そんな事も考えられる作品でした。

◎舞台「検察側の証人」世田谷パブリックシアター

アガサ・クリスティーさんの名作を舞台化した法廷劇です。映画好きで聡明な声優の宮咲あかりさんと行って来ました。

休憩明けから法廷が荒れに荒れる瞬間が何より面白い!客席を傍聴席に見立てて、観客も作品の世界へ一気に引きずり込まれます。

誰が嘘をついているのか?嘘はつく目的とは?

そんな謎にぐるぐるしながら、息を呑む言葉の応酬で楽しかったです。小説や映画版にも触れてみようと思います( ´   ` *) 

記事を読んで頂けただけでもとても嬉しいです!もしサポート頂けるようでしたら、本や楽譜、機材類のために活用させて下さい。