見出し画像

声を上げる若者、力でもみ消そうとする政府:パレスチナの学生の行政拘禁とは

こんばんは。昨日はパレスチナの孫パワーのお話をご紹介しましたが、今日はパレスチナのユース全体の置かれている状況をお話したいと思います。
ソースはこちら、パレスチナ人の囚人の解放を求めるサミドゥーンという団体の4月12日付の長編記事です。
https://samidoun.net/2020/04/freedom-for-all-palestinian-students-youth-on-the-front-lines-of-struggle/

サミドゥーンによれば、パレスチナの約250人の大学生が現在イスラエルに拘禁されていて、パレスチナの東大であるビルゼイド大学では実に80人の学生がそこに名を連ねます。長年にわたって学生の拘禁は起こっており、通算では何千人もの人がその被害に遭ってきました。本人の拘禁だけでなく、学生団体の事務所は荒らされ、所持品は壊されるか没収され、教育機関である大学に平気で当局の部隊が捜索にやってきます。真昼間の構内で学生運動のリーダーが誘拐されることもあるのです。さらには実家も捜索の対象となり、夜中に兵士による家宅捜索が行われ、逆らえば同様に刑務所に連れていかれる、という状況です(別のドキュメンタリーでは、夜中の家宅捜索で不眠になった子供たちが「私たちは寝たいんだ!」というプラカードを手に抗議デモをしている様子が描かれています)。

ここから先は

1,740字

¥ 150

架け箸はこれからも継続的にパレスチナを訪れ、日本に出回らない生の情報を発信したいと思っています。いただいたサポートは渡航費用や現地経費に当てさせていただきます。