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僕はひとり さえずっていた 肌寒い朝に風は薫り ひとは心地良い影のなかに その優しさを落とし…
咳き込む夏の真昼に、僕は手紙を書くことがあった。田舎の郵便局に水を飲みに駆け寄る子供らと…
蜘蛛の糸に絡まった 僕の右足が 汀の波にのまれて 深い沈黙に沈んでいく 明滅する灯は 僕の陰…