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デザインのこと

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テキスタイルデザインを生業としています。デザインのお話などなど。
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#世田谷区

生地「フルイマチ」のできるまで(後半)

こんにちわ。 前回のお話のつづき。 生地「フルイマチ」のプリントのお話です。 デザインが決まって型ができあがると、プリントの色サンプルを作ってもらいます。これは、一般的にマス見本と言って、一型で何色か一度にプリントしてもらい、それで色を確認します。 この時に、指示色と違っていたり、思ったように色がでなかったり問題が起こることもあります。 柄に問題があったり、 生地に問題があったり、 はたまた染料に問題があったり、 色を定着させるために行う蒸す工程に問題があったり。

生地「フルイマチ」のできるまで(前半)

ご近所、羽根木公園の梅が綺麗に咲く季節になりました。 春はすぐそこ。 まだ気を抜く状況ではありませんが、 世の中もちょっとずつちょっとずつ。 穏やかさに向かっているようにも思います。 暖かい風に包まれ、きれいな色のシャツを着て、 街をのんびり歩きたいものですね。 前回スケッチで終わっていたフルイマチの話のつづき。 デザインを考えるとき、落書きのようなスケッチからスタートします。 でも、落書きの段階で、テキスタイルデザインには外せないリピート(生地の模様の繰り返し)を

さぁ、始めましょう。

こんにちは。 気がつけばお正月休みも終わり。 例年のように家族と過ごす時間ではなかったのですが、大切な人たちとお正月を過ごしました。 それはそれでかけがえのない時間でした。 そして、気持ちを切り替えて、日常に戻ります! ご存知の皆さんや友人たちも読んでくれているかもしれませんが、今の活動を少し自己紹介いたしますね。 kakapoという名前のテキスタイルブランドを運営しています。 名前の由来はゆっくりお話したいので、また次の機会に。 合同会社にしていますが、 デザ

「フルイマチ」のおはなし

今日は前回にちょっとご紹介した「フルイマチ」の柄のお話をしたいと思います。 kakapoのテキスタイルのデザインの多くは、風景、建築、そして、現象などから発想しています。 そして、フルイマチもその一つです。 昨年から海外に行くのも難しくなってしまいましたが、最後に海外に行ったのは2019年の11月、出張で台湾に10日間ほど滞在しました。 前半は、手紙社さん主宰、小器生活さん協力の台湾布博へ参加。 後半は、台湾で知る人ぞ知る放放堂さんの台南店での展示。 いつも、出張に行