消費ではなく生産する立場になれ!生産を通じて人生を豊かにする発想の持ち方
このゴールデンウィークに長野・富山を旅行したのですが、ホスピタリティあふれる見事なサービス業を営む人たちとの良縁に恵まれ、たくさんの学びをお土産として持ち帰ることができました。
私が出会った人たちに共通していたことは、
自分の情熱やこだわりをサービス・商品に注ぎ込んでカタチにすること
そして、サービスや商品を通じて、人や社会と温度感のある豊かな関係を築くこと
でした。この混迷が加速する世界でも、強く・豊かに生きることのヒントがあると思いました。
たとえば、
あるホテルのオーナーは、ホテルの部屋やスペースをいくつか潰して、自分の趣味や好きなことを集めて展示していました。普通だったら収益を生み出す部屋を潰す発想はビジネス上考えられないと思うのですが、部屋が減ってしまった代わりに、同じ趣味や好きなことを持つ人々が全国から来てくれるようになったということでした。
そのオーナーは、アイドルおたく、釣りおたく、電車おたく、カレーおたくで好きなことに目がない分、好きなことをみんなで楽しめるような工夫をホテルに取り入れていて、その結果、人と人のつながりが生まれて、それがホテルの売上にも繋がっています。
また、ある喫茶店のオーナーは、季節感あふれる独創的なメニューを作り出し、またクラシック音楽を愛していて、地元でクラシック音楽のイベントを主催して地域を盛り上げています。
出会った人が地元の人やお店を紹介してくれて、こだわりや好きなことを通じた人と人の豊かな繋がりを感じました。街全体でホスピタリティを体現していて、「また来たい」と思える価値を生み出していました。
ふと思うのですが、私たちが日々触れたり見たりしているものって、全て他の誰かが生み出しているものですよね。私たちは消費と生産の社会に生きていて、会社員だったときは消費する立場がメインで、消費によってどう豊かな生活をするかという観点しか持っていませんでした。
でも今は、いち個人事業主・フリーランスとして、法律や保険で自分の身を自分で守ること、給与収入ではなく事業売上としてお金を稼ぐこと、そこから経費を引いて、税金を計算して自ら払うことなど、自分で自分の人生を作っていくことへの意識が強くなっています。
その結果、消費だけでなく、どうすれば「生産」を通じて豊かな人生・生活を創り出していけるかという発想に至るようになりました。
どんな事業をつくり、何を生産したいのか。生産のために何にいくら投資すれば良いか。その投資からどうやってリターンを生み出せるか。お金の使い方をどう充実させられるか。そして、生産を通じてどんな価値を生み出せるか。
自分の強みと情熱を見つめ直し、社会が求めているものと重ね合わせていく。自分にしかできないこと、自分だからこそ提供できる価値は何だろう?それを見つけ出し、磨き上げ、カタチにしていく。これからの時代は、企業だけでなく個人においても、「何を生産できるか」を常に考え、具現化する力が極めて重要となると感じます。会社に頼らず、一人一人が「何を生産できるか」を常に考え、実現する力を身につけることが大事になります。
消費から生産へ、立場を転換して価値あるものを生み出そう。そして生産活動を通して、社会や人々との豊かな繋がりを作りだそう。混迷が加速するこの不安定な世界で生き残るための力を養っていくことが不可欠になるでしょう。
消費だけでなく、生産することによって人生や生活を豊かにしていこう。好きなものにこだわり、そのこだわりをサービスや商品として具現化していく。
「価値あるものを生産しよう」
なんでも良いのだと思います。何かを作ってみるという行為が人にとって、社会にとってとても大切な気がします。
そう強く思えた長野・富山。刺激ある旅行でした。
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