見出し画像

with コロナ / 生活 と 仕事 環境の切り分け

緊急事態宣言の延長で、リモートワークが延長された人も多いのではないでしょうか。
リモートワークは、本来、好きな場所を選んで働くことができますが、今はコロナの影響で外出することができないため、自宅で仕事をするしかできません。

緊急事態宣言から約1ヶ月

緊急事態宣言が2020年4月7日に宣言されて約1ヶ月が経過しました。
新型コロナウィルスの影響で、多くの企業がリモートワークに切り替わっています。

画像1

引用:ペーパーロジック/リモートワーク・テレワークに関するアンケート / https://paperlogic.co.jp/news_20200306/

在宅リモートワークの課題

在宅のリモートになることで、満員電車に乗らなくていい、生産性があがる、余暇時間が増えたなど、副次的なメリットも多くでました。
一方で、「オーバーワークになる」や「仕事に集中できない」といったデメリットの声も多くあがっています。

オフィスワークと、リモートワークの大きな違いは、「仕事をするための空間」と「生活をするための空間」と切り離されているかどうかだと思います。

オーバーワーク

「オーバーワーク」になったり、「仕事に集中できない」というデメリットは、空間を共有しているから発生していると感じます。

「オーバーワーク」については、「生活をするための空間」だったはずのスペースが、「仕事をするための空間」に置き換わってしまっています。

部屋の中には、仕事用のパソコンや書類、備品が溢れ、ビデオ会議で見られたくない趣味や生活感のあるものを片付けられています。

そうすると、「生活」への切り替える場所がなくなり、「仕事」スイッチが常に入りやすい状態になってしまい、気の休まる時間がなくなり、身体的にも精神的にも疲労していきます。

画像2

Photo by Daniel Chekalov on Unsplash

仕事に集中できない

「仕事に集中できない」については、「仕事をするための空間」を用意できていないからです。この空間というのは、机や椅子、ネットワークなどの仕事環境が整っていないというだけでなく、机の周りに趣味のものが多くおいてある、家族や仕事以外のものとの接触が多い状況ということも当てはまると思います。

そして、仕事と生活のどちらも不完全になり、身体的、精神的に疲労していきます。

画像3

Photo by Allen Taylor on Unsplash

在宅リモートワークで、仕事と生活を両立させる

仕事と生活を両立させるには、「場所」と「時間」を切り分けることです。切り分けることで、生活と仕事を切り替えることができます。

スペースや、家族のこともあるのですが、下記のような方法が考えられます。

場所を分離する
- 仕事スペースと、生活スペースの部屋を分ける
- 仕事スペースに、仕事以外のプライベートなものを置かない
- 仕事の机で、仕事以外をしない
- 仕事スペースから生活スペースを見えないようにする
時間を分離する
- 仕事のコアタイムを決めて、途中の家事をいれない
- 朝早く、夜遅く働く(家族と時間をずらす)
- 家族と話しをしない時間を決める
- 家事・育児をしない / 分担する時間を決める

「仕事」と「生活」を切り分け、バランスがとれれば、メリハリをもって仕事をすることができ、以前のオフィスと同様のパフォーマンスを発揮できます。

これからは、「生活」と「仕事」の融合が価値になる

先程の話と矛盾しますが、在宅リモートワークでは、「生活」と「仕事」が混じり合うことによって、高いパフォーマンスが発揮できたり、新しい発見につながることがあります。

たとえば、ビデオ会議をしていると、同僚の子供が登場することがあります。子供は、無邪気に同僚に話しかけていき、「パパー!!」といい、ビデオ会議に参加します。あせる同僚をみながら、ビデオ会議の参加者は、会議の雰囲気に関わらず、笑いが溢れます。

私たちは、同僚の家族について話をし、同僚も、ビデオ会議の後には、仕事仲間がどういう反応をしたか家族に語ることになると思います。

普段の会議では、家族の話はあまり出ることはありません。
しかし、家族が登場したことにより、仕事の仲間との距離感が縮まっていき、コミュニケーションが円滑になる効果があります。

また、例えば、家族の顔を見ると、同僚の家族の都合で仕事でフォローが必要なときも、気持ちとして、フォローしやすくなると感じました。

この家族が、うっかりビデオ会議に参加してしまうことは、ファミリーデーのスモール版だと思うといいかもしれません。

ファミリーデーとは、社員の家族や友人、大切な人を職場に招待し、会社や社員の仕事内容についての理解を深めたり、同僚とその家族・同伴者との親睦を深める施策を意味する言葉です。
引用:https://mitsucari.com/blog/familyday/

また家族で仕事について話をする機会が多く生まれ、そこに新しい発見が生まれることになるのではないかと思っています。

After コロナの時代では、定型業務は、自動化が進んでいくことになります。これからは効率的な業務ができるよりも、一見まったく関わりのない、仕事と属人的なものを結びつけて、価値を発揮していくという価値提供にこそ価値があるのではないでしょうか。

先程の、仕事 と 生活 を両立するために、それぞれのスペースを切り分けるということと矛盾するのですが、すべて切り分けるだけではなく、部分毎にうまく「融合」させていくことが新しい価値を生み出すことになると思います。

以上です。

仕事と生活がうまく両立できていないと感じている人は、仕事と生活の空間・時間を切り分けることでバランスをとっていくと良いです。

そして、すべてを切り分けてしまうだけではなく、それぞれを意図的に融合することで新しい価値が生まれることを楽しめるとよいと思いまます。

---
Twitter でも、プロジェクトマネジメント x リモートワークのノウハウと本について、つぶやいていますので、よろしければ繋がってください。

https://twitter.com/kajyou

支援は、コミュニティ研究の取材、サービス開発などに費用にあてさせて頂きます。