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地域リハビリテーションという言葉について思うこと

■はじめに
私は理学療法士で、病院、訪問、通所と経験してきました。
私の学生時代から地域リハビリテーション、地域理学療法、という言葉があります。
これらは学生時代から聞いていた言葉なので、何も違和感なく過ごしていましたが、数年前から違和感を感じています。

このnoteは地域リハビリテーションについての私見を書きます。
短文なのでお付き合い頂ければ幸いです。

■地域リハビリテーションとは

定義は以下のとおり(日本リハビリテーション病院・施設協会HPより)。

地域リハビリテーションとは、障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで、一生安全に、その人らしくいきいきとした生活ができるよう、保健 ・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う。

長い定義ですが、簡単に言うと、「地域で団結して障害者や高齢者に対するリハビリテーションをしよう!」ということです。

また、地域理学療法の定義は以下のとおり(日本地域理学療法学会より)。

地域理学療法とは、動作や活動への多面的な働きかけにより人々が地域での暮らしを主体的につくりあげれるように探究する学問である。

こんな定義があります。

これらはあくまで定義ですが、頭に片隅に入れておくと良いと思います。
次からは私見になるので、興味ある人だけ見て下さい^_^

■地域で働くとは

学生時代から地域リハビリテーションの中での理学療法士の役割としては、

・通所サービス
・訪問サービス

というイメージがありました。

「はじめは病院に就職して、何年か経験したら地域に出る」

というワードをよく聞いていましたし、私もなんとなくそんな風に思ってました。

し、か、し、

通所サービス、訪問サービスだけが地域で理学療法士が活躍する場でなく、病院、クリニック、施設、自費サービスなども含めて地域リハビリテーションのはずですね。

役割分担として、

病院→入院〜退院
地域→退院後/入院前

という考えがあります。

この考えを当てはめると、地域リハビリテーションに病院は含まれませんが、
実際は入院中から退院後のことを考えますし、退院後に関わる専門家とも繋がります。

そして、退院してもまた入院・入所することも多々あります。

そう考えると地域リハビリテーションは働く場所は関係ないんです!

さらに、理学療法士の資格をもちつつ、

・ケアマネジャー
・行政
・福祉用具
・一般企業
・カフェ店員

など様々な仕事をしている人がいます。

その人たちも理学療法の知識を活かしつつ、地域の高齢者や障害者に関わっていたりします。

地域で理学療法士が働くとは、訪問や通所で働くことではなく、地域のスタッフや住民と連携して、リハビリテーションに取り組むことではないかと考えます。

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■まとめ

何が言いたいかというと、地域リハビリテーション、地域理学療法という言葉のイメージが、職域を狭めている可能性があると思ったんです。

「地域リハビリ」というワードを聞くと、通所や訪問を思い浮かべますが、それに対して違和感を持っているということです。

病院、施設、通所、訪問、自費など全ての場所で地域リハビリテーションに関われるし、理学療法の知識を活かして他職種としても関わることもできます。また、理学療法士の資格をもちつつ他の職種として働くこともできます。

身近なことでいうと、住んでいる地域の自治会に入って地域交流したり、学校のPTAに入って交流することも地域リハビリテーションの一環になると思います(お金にはなりませんが)。

最後がまとまりがないですが、そんなぼやきでした(笑)。

※執筆者のブログ➔https://ameblo.jp/kajikaji2012/
 執筆者のサイト➔https://therapyfreak.com/

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