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透明水彩絵の具をしっかり発色させて鳥を描く練習

先月の自分へのお題は「鳥を描けるようになろう」
今まではデザインぽい簡略化した鳥でごまかしていましたが、海外の画家さんで素敵な鳥の絵を描く方がいて、こんな風に描けたら良いなと思い練習を始めました。

模写を10枚ほど描いてから自分なりに描き始めましたが、思うように描けないので色々工夫してみたご報告です。

下絵を描く


下絵は写真そっくりではなく、簡略化して美しいフォルムになるように鉛筆で描きます。
「デッサンのときは良いのに、絵の具を塗ると良くなくなるのは、沢山の線の中にたまたま正解が含まれているから」だそうで、1本の線になるようにユニのプロパスウインドウ、色はスモークグレーで清書。
このペンはちょうどいい感じのグレーで耐水性。
鉛筆の線を消すのも簡単なので使っています。

鉛筆の下書きとプロパスウインドウの清書

ラインマーカーなのですが、反対側は細字のペン先になっているので、目の周りは細い方で描きました。
フワフワしているところは1本の線でなく、点々で形が分かる程度に。
清書と言いながらガッツリ写真の方を見て描いたので、
形が少し違っています。
鉛筆のときにもう少ししっかり描いて、その中の正解の線を見つけていくほうが良くなる気がしました。

色作りとマーカー


自分なりの方法なのですが先にパレットに色を作っておきます。
パレット上の配色が良ければ成功です。
広い面積の色はたくさん作ります。
濃度もここで確認できます。
濃い色がほしい時は濃くなっているところから、
薄い色がほしい時は薄くなっているところから取ればいいので。

アブコールマーカーで影と黒いところを塗る
パレットは料理用のホーロー製バット

色を作ったらそれに合うマーカーの色調を決めます。
マーカーは濃い色から使います。
濃い色の上に薄い色を重ねるとぼかすことが出来ます。
なぜ黒いところにもマーカーを使うかというと、
どうやら技術が足りないせいで、後から絵の具で暗くすると濁ってぼんやりした絵になるからです。

絵の具を塗る

1回目塗りと2回め塗り

1回目は太めの筆で、色の薄いところから描きます。
白いところは少し紫が入っていますがほぼ水です。
お腹のオレンジは水多めの絵の具をタッチをつけながら置いて、
濃くなっているところに濃い目の絵の具を乗せていきます。
筆は真上から、描くというより絵の具を流し込むつもりで。
他も同じ要領です。
タッチの大きさはその部分の羽根の様子に合わせます。

完全に乾かしてから2回めを塗ります。
1回目は黒が悪目立ちしています。
今までだとこの黒は描かなかったので、
「出来た、完成」となっていたのですが、
これがあるせいでもっと描かなければ気持ちが悪い状態です。
これが最初に黒を塗った戦略です(笑)

2回目は水を少なくドライな感じで描き進めます。
お腹と尾羽根はふんわりした感じがなくなるのでこれ以上触りません。
硬めのちびた筆でトントン置くように描いています。

仕上げ


完成!仕上げに使うパレットも

2回め終わった時点で「描きすぎた」と思い、
水をつけて特に翼の色を抜いていきました。
2回め見ていただいたら「目がうつろ」に見えませんか?
ここまで絵の具は去年から使っている「まっち絵の具」というメーカーの透明水彩を使っています。
とても鮮やかで混色しても濁らないのです。
私は好きに色を作りたいので重宝しています。

仕上げの絵の具は少ししか要らないので、
定番ホルベインの透明水彩を使います。
パレット掃除しないです。
この色がほしいとすぐ分かるほうが良いので(笑)

師匠(模写で練習させてもらった海外の画家さん)はもっとさらっと描いています。
私の絵もこれ以上触ると余計ダメになりそうなのでここで完成!

もう一羽


もう一羽も同じ手順ですが、
淡い色の羽が多かったので、水彩色鉛筆で色味を足してから絵の具を使いました。

水彩色鉛筆とアルコールマーカーで


1回目塗とパレットに作った色

今回は日本画の顔料も使っています。
透明水彩より色が強く出ました。

完成とドライブラシに使うちびた筆

ドライブラシ用の筆はどれもハサミで毛先をカットしています。
古い筆と100均の筆です。

ドライブラシってご存知でしたか?
私は最近買った技法書で初めて意味がわかりました!
これ無しで今までどうやって描いてたのか・・

まだまだ知らないことが多いということは、
可能性も沢山あるよということですね!




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