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【#自分史音楽】②高校時代のプレイリスト

自分史音楽、2週目です。

前回のプレイリスト、及び解説はこちら。

さて、今回は高校時代。
テーマは「僕とギターと退屈と」
このテーマは一発で決まった。
僕の高校時代はギター。それしかない。

2002年からの話。
高校の入学祝でギターを買ってもらい、
まぁ嬉しくて毎日練習した。一緒に寝たりもした。

最初に練習したのはディープ・パープルの
「Smoke On The Water」のイントロ。
あの有名なやつ。何故かというと、
一緒に買った教則本の最初に出てきたから。
割とすぐに弾けるようになったけど、
本当に嬉しかった。もう気分はロックスター。
毎日そればっかり弾いてた。

それからリスナーとしても洋楽の世界に飛び込んでいったのだが、
とにかくギターが目立ってるものを探していた。
音楽雑誌のインタビューを参考に、
ギタリストに影響を与えたアルバムを
片っ端から聴いていた。するとジャンル的には
ハードロックやヘビーメタルが多くなった。
今ではあまり聴かないジャンルだけど、
その頃の自分にとって新しい世界でワクワクした。
ヴァン・ヘイレン、ジミ・ヘンドリックス、
エアロスミス、ボン・ジョヴィ、モトリー・クルー、
ホワイトスネイク、キッス、レッド・ツェッペリン・・・
所謂ギターヒーローみたいなものに憧れたのだ。
しかし断言できるが、あの時僕の在籍していた
奈良県のとある公立高校で、
パープルやツェッペリンをMDに入れて聴いていたのは
自分だけだったのではないか。。
ところで、せっかくギターを手に入れたのに
この少年はバンドを組んでいないのだ。
部屋でこそこそと、
安いアンプにつないで練習していたのだ。
友だちがいないわけではなくて、
楽器をやっている人が周りにいなかったのだ。
もっと探せばいたのかもしれないけど、、、
勝手に描いていた幻想
「高校に入れば楽器をやっている人がたくさんいる」
は脆くも崩れ去ったのである。そもそも、その高校には
軽音楽部もなかった。
これは事前にわかっていたことなのだが、
今考えても失敗したなぁ、と思う。
なんで軽音楽部のある高校を選択しなかったのか。。
偏差値ランク的にひとつ下げれば
軽音楽部のある高校に行けたのだが、
妙なプライドが邪魔をしてその選択をしなった。

バンドを組むという夢はお預けになったものの、
リスナーとしての音楽ライフとしては充実していった。
図書館では所謂「ロック名盤」を借りまくり、
「宝島」「WAY」といったレンタルショップで
図書館にないものを補填する。
さらにブックオフの250円コーナーで
輸入盤を買い漁る。ラジオで新譜をチェック。
そんな風にいろんな物に触れていると、
音楽の趣味も変わってくる。
と言うよりか「こっちの方が好きなんだ」
と気づかされた。
ニルヴァーナ、オアシス、ウィーザー、レディオヘッド…
今思うと、
ハードロック系のバンドは「ギターの教材」
として聴いていたような感じあった。
だけど速弾きとかは難しくて泣きそうに
なってたんだけど、ニルヴァーナを聴いたときに
「これでいいんだ!」
と肩の荷が降りたような感じがして救われた。
それからはシンプル且つカッコいいものを中心に
聴くようになった。
それと同時に、日本語ロックの良さみたいなものを
再認識したのもこの時期だったような気がする。

高校時代、ギターという観点で聴いていた
(音楽的に)孤独な少年のプレイリストがこちら。

①Smoke On The Water / Deep Purple
超有名なフレーズで始まる曲。
僕のギター人生はこの曲で始まった。

②Eruption / Van Halen

エドワード・ヴァン・ヘイレンの超絶ギターソロが炸裂
し続けるインスト曲。ピロピロ鳴らすライトハンド奏法を
真似したりした。邦題は「暗闇の爆撃」。

③Purple Haze / Jimi Hendrix Experience
こちらもイントロが印象的。
後にブラックミュージックに興味を持つ、その足がかり
になったような気がする。弾きまくるギターソロにも
憧れた。

④SHININ' YOU , SHININ' DAY / Char
この時期、Charのラジオ番組を毎週聴いてた。
しかも録音もしてた。
ロックの歴史を勉強してるような感じ。
そのラジオの初回放送1曲目に流れたのがこの曲。
めちゃめちゃクールで腰が抜けそうになるくらい
カッコいいと思った。
今はまたシティポップ的な文脈で聴ける。

⑤Blown Sugar / The Rolling Stones
王道だから、という理由で聞き始めたが、
「音スカスカだなぁ、、」
というのが最初の感想。
何が良いのか分からなかったけど、聴き続けてたら
何故かストーンズのことが頭から離れなくなった。

⑥Metal Guru / T.Rex
マーク・ボランはギターを持ってる立ち姿が格好良くて、
それに憧れた。音を聴いてみると意外にポップで
驚いたけど、それがまた何か良かった。

⑦Smells Like Teen Spirit / Nirvana
初めて1曲通してコピーした曲。ガツンとやられた。
こんなにシンプルなギターで、なんてカッコいいんだと。
あと、実は凄く綺麗なメロディが特徴的。

⑧Buddy Holly / Weezer
めちゃめちゃ軟弱だけど、
強くあろうとする姿に共感。
抜群のポップさと少しメタルなギター、それから
ヘナヘナのシンセ。バランスが素晴らしい。

⑨Some Might Say / Oasis
オアシスこそが青春かもしれない。
オーソドックスなギター、
合唱できるメロディ、ねちっこいボーカル。
とても分かりやすくて、
それでいてカッコよさがある。
とにかく心酔して、1枚目と2枚目のアルバムは
死ぬほど聴いた。

⑩There She Goes / The La's
そのオアシスが憧れたバンドとはどんなもんだ。
と、聴いてみたらこの曲の美しさにたまげた。
こんなに綺麗な音楽があるのか、と。

⑪恋のかけら / 奥田民生
一時期、洋楽至上主義みたいなところがあった。(馬鹿)
それでも奥田民生だけは洋楽にひけを取らない、
という風に思ってた。ギターを弾く姿、
ゴリゴリのサウンド。思えばこういう
気だるいロックはずっと好きかもしれない。

⑫HOW TO GO / くるり
洋楽至上主義からは驚くほど早く解き放たれた。
そのきっかけのひとつがくるりだった。
単なるロックンロールバンド、としての魅力もありつつ、
それだけに留まらない裾野の広さが魅力。
今回のプレイリストで唯一リアルタイムのもの。

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