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【2024年介護保険改正】要介護認定のオンライン恒久化について考える。

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「要介護認定の審査会、オンライン開催の恒久化が認められる?」をテーマに書いてみたいと思います。

要介護認定審査会(以下:認定審査会)とは、利用者の要介護度を決定する場です。

認定審査会は「市町村」ごとに設けられており、保健・医療・福祉の学識経験者などで構成されています。

私も以前働いていた市町村では、認定審査会に参加していました。

当時私が参加していた認定審査会は医師2名・歯科医師1名・看護師1名そして私(ケアマネ)の5名が一つのグループとして午後の部の審査会を開催していました。

ちなみに審査会のグループ数は各市町村によって異なります。

私が審査会をしていた市町村では午前の部・午後の部で平日週4日開催しており、8つの審査会が開かれていました。

1回の認定審査会で審査する利用者数は20名前後。地域によっては1グループで50名前後の申請者を審査する地域もあると聞いたことがあります。

幸いにも私が参加していた市町村の認定審査会は8グループあったので、1グル-プの負担は比較的少ない方だったのかもしれません。

そんなこんなで、コロナ過当時も認定審査会にオフラインで参加していた私としての意見も踏まえて「介護認定審査会のオンラインの恒久化」について考えてみたいと思います。


オンライン開催はコロナ過に伴う特例


認定審査会は本来オフラインで市町村の会議室等で行われます。

しかし、コロナ過になり狭い空間に人が集まることが好ましくない状況になってオンラインでの開催が一時的に特例として認められています。

これを厚労省は一時的ではなく恒久化しようと2024年の介護保険制度改正の審議会に提案したようです。

今後増える高齢者とそれに合わせた介護申請の増加に合わせた対策でしょう。

実際市町村によっては通常1カ月以内で認定が下りる要介護認定が1カ月半、もしくはそれ以上掛かってしまうケースが増えています。

要介護認定結果がズレ込むのは正直ケアマネとしても勘弁願いたい。

特に更新の認定結果が遅れて認定満期を超えても結果が分からないと、これまで利用していた利用者のサービスがそのまま利用できるのかも決めかねる場合が出てきます。

例えば要介護2で電動ベッド(特殊寝台)を借りている利用者の更新結果が認定満期を迎えた後に下りて、その結果が要介護1だった場合。

本来要介護2以下の利用者は電動ベッドを介護保険で借りることは出来ません。借りる方法としては主治医から意見を得て、その結果を市町村に届け出る必要があります。

そのような手続き等も大急ぎで対応する必要性が出てきます。

今後増える高齢者の介護認定を如何に迅速に出し続けるかは問題の一つだと私は思います。


オンラインになることで問題はあるか??



介護認定審査会が常時オンラインになることに問題は全くないと思います。

私は介護認定審査会に審査員として参加した経験がありますが、むしろ介護認定審査会こそオンラインで十分。

ケアマネとして「担当者会議」はオンラインの良し悪しが分かれると考えていますが、認定審査は完全にオンラインで良いと思います。

何故なら介護認定審査会のメンツで連携を取る必要性はさほどないからです。

担当者会議では利用者を取り巻くサービス事業所同士が顔を知っている関係性であることは「柔軟な連携」において大きな意味があると思います。

でも介護認定審査会で顔を合わせる医師・看護師・ケアマネ等は利用者を間に挟んで連携を取り続ける間柄にはありません。

もちろん顔を知った関係性になることに価値はありますが、私が参加していた認定審査会では、一度会って挨拶交わせば十分と思えるほどの付き合いしかありませんでした。

何より医師・看護師等の保健・医療・福祉の学識経験者は忙しい毎日を送っています。

そんな人達にわざわざ市町村の会議室などに集まって貰い、一カ所で顔を合わせて時間を使うことが勿体ない。

それらの時間を極限に省いて、必要なことを話し合うにはオンラインが適していると考えます。


主軸はオンライン、ポイントでオフライン



ここからは私の独断と偏見で書きたいと思います。

介護認定審査会に関わらず、これからの時代の主軸はオンラインで良いのではないかと私は思います。

基本的に「会議体」はオンラインを主軸にして開催する。

もちろんオンライン上だけでは築くことが出来ない人間関係は確実にあるので、定期的に顔を合わせる機会を設けることは重要だと思いますが、毎回である必要はありません。

コロナ禍を経て得たツールを活かしきらないのは勿体ない。

これまで会議は顔を合わせてやるものだと私たちは皆考えていたと思います。

それがコロナによって、人と顔を合わせることを強制的に奪われたからこそ気づけたことがたくさんあります。

その一つが会議における集まり。

正直「会議」自体意味があるものが少ないと個人的に思っていますが、やらなければならない会議であるならば出来る限り「無駄を省く」意識は重要だと思います。

「オンライン」で出来ることが増えたのであれば、とにかく活かしきる。

ケアマネ更新研修もぜひ「オンラインの恒久化」でお願いしたいものです。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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