【特定事業所集中減算】抱え込みってダメなの?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回はケアマネジャー(以下:ケアマネ)としてちょっとした愚痴を書きます。
ケアマネの事業所は特定の法人のサービスに偏ったケアプランを作成し、その割合が80%を超えると報酬が減額されるというペナルティ「特定事業所集中減算」という謎ルールが存在します。
「特定の法人に偏った」という書き方をすると、そりゃペナルティあるでしょ?と思われるかもしれませんが、実際この点において思うところがありまして…。
今回はそのことについて私見を書きたいと思います。
ちょっとマニアックな話なので、この記事は
・ケアマネさん
の参考になるように書いていきたいと思います。
組織におけるケアマネの価値って
ケアマネは「公正中立」を求められます。要するにどこかの事業所や法人に偏った紹介などをしないようにということです。
確かに、賄賂などを受け取って特定の事業所や法人に紹介をすることがNGというのは理解が出来ます。
何より利用者にとって適さないサービス事業所や明らかにレベルの低い事業所を利益の為だけに紹介し続けるのは大問題です。
ただそのようなNGな事業所とは関係なく優秀な事業所や法人に対しても「公正中立」は適用になります。
例えば雰囲気も良くて優秀な職員が揃った事業所だと知っていても、そこに多く紹介しケアプランに位置付けた場合に80%を超えてしまえばケアマネの事業所が担当している全利用者対象で利用者一人につき200単位の減算になります。
これが「特定事業所集中減算」です。
ケアマネ事業所に100名の利用者がいた場合、特定事業所集中減算を受けると100名×200単位になるので20万円が吹っ飛びます。かつ特定事業所加算という加算も改善が見られるまで算定できなくなるので相当な金額でペナルティを受けることになります。
でもふと思いませんか?
どうして良いと思う事業所に多く紹介してはいけないのか…。それが利用者の為になるのであれば私は良いと思うし、それが良い競争意識を生んで介護業界のレベルが上がるとも感じています。
何より「公正中立」を徹底的に守ろうとすれば、自ずと自分が所属する組織に利益を生み出せる可能性を狭めることになります。
なぜならケアマネ事業所は「単体」では利益になりづらい現状があるからです。
ケアマネを雇うメリットの一つとして組織全体を見た時に、どれだけその組織のサービスをケアプランに組み込めるかは少なからず重要なポイントになるのです。
でも国はそんなこと分かっていながらも、ケアマネ事業所単体では利益が生めず、属した法人にも利益を生みづらい仕組みにしています。
抱え込みは良くない?どう考えますか?
特定の法人のサービスを紹介するというのを業界では「抱え込み」と表現されます。
これは悪い表現で使われますが、私個人としては体力のある企業が良いサービスを提供しているのであれば抱え込んでも良いのではとも思っています。
もちろん先ほども書いたように、良いサービスを提供していないのであれば話は別です。
「ケアマネが利用者を連れてきてくれるから」といって大した努力もせずにご利用者に適切なサービス提供をしない事業所は「早々に淘汰されてしまえ」と思います。
ただ、利用者へ適切なサービス提供をする為に日々努力して利用者を獲得している事業所は「鬼のように儲かってほしい」です。
介護はボランティアではありません。しっかりと価値を提供しているのであれば、それ相応の報酬を得てより良いものを作る。
そのような循環が生まれなければ「良い介護」には繋がらないと思います。
「適切な抱え込み」が出来ている組織はどんどん抱え込んで周囲に危機感を抱かせれば良いのに…。
最近私はそんなことを考えています。
むしろ体力のある法人に抱え込みをさせてしまっているのは、抱え込みをしている法人が悪いわけではなく、それに対抗する魅力のある事業所が地域にないだけとも取れます…。
「良いものは良い」となってどんどん繫栄すれば良いし、悪いものは早々に淘汰される。そうやって循環していけばより良い事業所が残ると思うんだけどな~。
まとめ
今日はただの愚痴記事ですみません。
最近「どうやったら介護で稼ぐことが出来るのか?」ということを良く考えています。
利用者・家族が満足する「良い介護」をしようが、レベルの低い適当な介護をしようが一律で金額が同じってどこかおかしいなって…。
専門性を高めて一生懸命に介護を考えている人が報われる世の中になって欲しい…。
今日も最後まで読んで頂きありがとうござました。
この記事を読んで「良かったよ」という方は是非「良いね💓」お願いします。また、良かったらフォローもお願いします。励みになります。
今日はこの辺で。
ではまた!!