近くて遠い国、中国。シルクロードと西瓜の話。
トルファン盆地
中国留学中、大学が休みになると中国各地へ旅行に行ってました。僕の場合はなるべく一人で行って、日本語を使わないようにしてます。その方が語学力もアップするし一石二鳥ですね!
北京から汽車で一番遠いのがシルクロードの省都ウルムチで、北京から特急列車で75時間!丸3日超です。僕はその一駅前のトルファンと言う所で下車しました。ここまでで72時間です。
ここトルファンは世界で2番目に海抜が低い-154mの超盆地(1番はヨルダンの死海)で中国で1番気温が高い事で有名な所です。
一学期の終わった翌日の6月30日正午に北京駅を出発して丸3日後の7月3日の正午トルファン着、気温は45℃!それも日陰で・・・夏に来た事を少し後悔。正午のトルファンは日中暑すぎて人がほとんど外に出てませんでした。
トルファンの街は海抜が低すぎるせいか、地面を掘ればすぐに水が湧いて出るオアシスでも有ります。砂漠の多いシルクロードでは貴重な所で昔から王国が有った所です。(西遊記で有名な燃える山、火炎山もここです!)
原種の西瓜とは?
豊富な地下水を利用してブドウの栽培が盛んで、ワインも有名な所です。その他、ハミ瓜が有名(日本には無いが大きいプリンスメロンのようなでも青肉の瓜)そしてスイカはここが原産地です。
実は日本人のほとんどの人は原種のスイカを食べた事がないそうです。何故でしょう?原種のスイカは日本の土壌に合わず枯れてしまうためです。では日本で食べられてるスイカは何でしょうか?実は日本のスイカはカボチャと交配してあるのです!日本でスイカを切った時、カボチャを切った時と同じ匂いがしませんか?あれはそう言う理由からです。
原産地における西瓜の効能
暑くて空気が乾燥しているシルクロードの夏、スイカの効能は凄い物が有ります。まず、喉を潤す事が出来る。糖分やミネラル、ビタミンが補給される。しかもスイカからは喉を守る漢方薬まで作れる!と言うシルクロードにおけるスイカの役割は単なるフルーツではなく、生活に密着した必需品ですね。僕もかなり助けられました。しかも糖度が高くて食べるとかなり元気が出ました!砂漠で食べるせいかかなり美味しく感じました。
最後にトルファンで炎天下の中(日向なので多分50℃以上)頭に水を掛けながら描いたスケッチを元に日本で描いた作品を紹介します。題名「中国シルクロード・トルファン・交河古城」F100号(165cm×130cm)
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