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海人くんには笑っていてほしい。泣いていてほしい。怒っていてほしい。そう、海人くんがもつ全ての感情を自由に表現していてほしい。
夜更けに、暖かいオレンジの蛍光灯の灯りが部屋を包む。買ったばかりの小さな白樺のクリスマスツリーが横でキラキラと輝いていて。わたしはいつものように彼への想いを振り返る。しんとした部屋にスマホをタップする音だけが響いている。 ふと、彼の笑顔を思い出す。愛らしくて世界中の誰しもを幸福にしてしまうような蕩けるような笑顔。だけど、彼は笑顔が苦手だと言った。玄関に笑顔の張り紙をして、笑顔の練習をしていると。彼のいうオーガニック笑顔とは違う。アイドルであることの宿命、笑顔でいることに覚悟