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久保建英選手ビジャレアル移籍決定を受けて

こんにちは、カイトです。先に皆さんに謝っておきます、ごめんなさい。1本目の自己紹介で、今後日常のことを呟いていくという旨をお知らせしたのですが、2発目からゴリゴリのサッカー関連です。たまにはサッカーに関するnoteも掲げていくつもりです。サッカーファンでない方からするとちんぷんかんぷんかもしれません.....が、決して暗号を唱えているわけではなくきちんと日本語でできるだけわかりやすく書いているつもりなので、読んでいただけると幸いです。

(祝)久保建英選手、ビジャレアルに1年間のレンタル移籍決定

いやみなさん、ついに決まりましたね。久保選手がラ・リーガの強豪(古豪のイメージが強いですが欧州カップ戦への参加頻度等を鑑みても強豪と呼んで差し支えないように思います)ビジャレアルに1年間レンタルで加入することが先日公式発表されました(以下、選手名は全て敬称略とさせていただきます)。特にビジャレアルの公式Twitterは大反響を呼んでいました(髪型がやたらと注目を集めていましたね(笑)僕はとても似合っていて素敵だと感じました)。僕自身この移籍期間様々な記事に踊りに踊らされオドリオソラになってしまいそうでした。はい、ごめんなさい。ともあれ、僕は昨シーズンの途中から久保のビジャレアルへのレンタルを推していたので、今とてもワクワクしております。報道では久保にはおよそ30クラブが関心を持っていると言われていましたし、実際ラ・リーガのクラブだとレアル・ソシエダやセビージャをはじめとして他にもベティス やオサスナ、ヘタフェ、グラナダなどに関する移籍記事を目にする機会はかなり多かったですよね。スペイン国外だとPSG、バイエルン、アヤックス、ラツィオなど名だたる強豪が久保に大きな興味を示していたようですが、やはり久保(、そして保有元のレアル・マドリー)はイエローサブマリンを選択しました。さて、この黄色い潜水艦・ビジャレアルとは、どんなクラブなのでしょうか。

・ビジャレアルってどんなクラブ?

ビジャレアルは、スペインの中でもバレンシア州カステリョン県ヴィラ=レアルに本拠地を置くラ・リーガの名門クラブです。街自体きわめて小さく、スタジアムの収容人数が約25,000人なのに対して人口はわずか50,000人しかいません。驚きですよね(笑)ユニフォームカラーはご存知の通りあのイエローで、クラブはビートルズの楽曲にちなんでイエローサブマリン(スペイン語ではエル・サブマリーノ・アマリーリョ)という愛称で呼ばれています。2019/20シーズンはラ・リーガを5位で終え、来季のEL(ヨーロッパリーグ)出場権を獲得しています。当然かなり力のあるチームなので、気になるのは久保の出場機会ですよね。久保がスタメンで出るチャンスはいかほどあるのか、ということについて考察してみようと思います。

・久保の出場機会、そして具体的な布陣予想

久保に出場機会はどれほど訪れるのか.....ということですが、個人的には、かなりの確率でスタメンを獲得できると考えています。根拠は主に3つあります。

①名将(?)エメリ監督の存在

ビジャレアルは移籍期間当初、久保に対して関心は示していたもののそこまでの積極性は見せていませんでした。久保に猛アプローチをかける契機となったのは、他でもなくウナイ・エメリの監督就任決定です。エメリは久保のようなテクニシャンタイプを重宝する傾向にあり、昨シーズンのマジョルカでの久保のプレーに惚れ込んだエメリが、直々に久保に交渉を持ちかけたようです。監督が選手の獲得を熱望するということが、その選手が起用される可能性が高いことを意味するのは自明ですよね。エメリの監督としての評価は分かれるところではあるかもしれませんが(笑)、エメリが久保の起用に対して前向きに考えていることは間違いなさそうです。ただ1つ注意が必要なのは、エメリには前科があるということです(比喩ですよ、犯罪で捕まったわけではありません)。エメリがプレミアリーグのアーセナルで指揮を執っていた頃、当時レアル・マドリーの新星として期待されていたダニ・セバージョスの獲得をリクエストし、実際にアーセナルに引き連れたものの、十分に起用しないまま監督の座を離れた(厳密に言えばクビになった)という過去があります。もちろんこれは極端な事例ではありますが、久保がセバージョスと同じ道をたどらない事を祈るばかりです。

②EL(ヨーロッパリーグ)への出場

ビジャレアルは前述の通り、昨季のラ・リーガを5位でフィニッシュしました。よって、来季のEL出場が確定しています。すると、欧州カップ戦への出場がない他のクラブと比べると必然的に試合数自体が多くなってくるわけです。試合数が多くなるということは、選手にとってはそれだけ出場のチャンスが増えると捉えられます。当然ローテーション等も組まれることでしょうが、欧州の舞台で久保を見られると思うと胸が躍りますよね!

③久保建英を保有しているのはあの”レアル・マドリー”であるということ

久保がビジャレアルの一員になったことはもちろん事実なのですが、移籍はあくまでもレンタル移籍であり、保有元はレアル・マドリーです。レアルは大切に育てると決めた若手はとことん成長させようとするクラブです。当然将来のエース候補タケ・クボにはビジャレアル での大きな飛躍を期待していることでしょう。そこでメガクラブ・レアルは何をするかというと、久保が成長できるような条項を契約に盛り込むわけです。契約の詳細が事細かに出回っているわけではないので全てを把握することはできませんが、おそらく出場機会条項は含まれているはずです。つまり、究極を言えばビジャレアル側がどれだけ嫌がったとしても契約上久保を使わなければならないのです。これも噂ですが、もしビジャレアルが久保を使わなかった場合にはレアルが直ちに久保を呼び戻すという条項が含まれているという話もありますし、ビジャレアルは、久保を使わなかった場合に使った場合よりも多くレンタル料を払う必要があるという話もあります。このように、大人の事情という観点からも、久保の出場機会は多くなるはずです。

このような根拠から、ビジャレアルの試合で久保がベンチに座っているシーンを我々が見る機会はそう多くないと思われます。では、どのようなフォーメーションで、どの位置に久保が入るのかということを考察していきたいと思います。ちなみに記事を執筆しているのは8月13日なのですが、昨日、ビジャレアルには新たにダニ・パレホ、それからフランシス・コクランという強力な2人がバレンシアから加入することが発表されたので、その2人も含めたスタメン予想を考えてみたいと思います。(余談ですが、バレンシアは闇が深そうですね...まさかパレホとコクランを格安で受け渡すとは、、ガブリエル・パウリスタもビジャレアル加入の噂が立っていますし、同じ州のライバルクラブ同士対照的な道を歩んいでるように見えます.....)

さて、エメリは4-2-3-1を好む傾向があるので4-2-3-1をベースに考えてみます。久保がトップ下を務めるプランAと、左右ウイングを務めるプランBが考えられるでしょう。

下の画像はプランAです。エメリ監督はセビージャ時代、エベル・バネガをトップ下に据えて自由に攻撃を組み立てさせる4-2-3-1を採用していたことがありました(ちなみにその時はWボランチの一角に現ビジャレアル のイボーラを置いていました)が、久保にはそれに近い役割を求めるのではないかと思われます。この場合だと、昨シーズン限りでクラブを退団したレジェンド、サンティ・カソルラ後釜をモロに担う格好となりますね。非常に興味深いです。また、久保本人は自分の適正ポジションをトップ下だと考えているという話もしているため、個人的にはこの布陣を見てみたいという願望がとても強いです。

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続いてプランBです。久保はマジョルカ時代ほとんどの試合で右ウイングを務めていましたが、ビジャレアルの右ウイングにはナイジェリア代表の有望株チュクウェゼがいるため、左のウイングでプレーするのが現実的かと予想できます。もちろん、右ウイングとしてチュクウェゼとポジション争いすることも考えられますが、正直どちらか一方をベンチにおいておくのは「もったいない」ですし、久保は左サイドでも実力を十分に発揮できることは昨季のマジョルカで証明済です。そのため以下のような布陣を考えてみました。

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個人的な予想スタメンを2つ出してみましたが、いかがでしょうか。どちらもある程度リアリティはあると思います。ここからは僕個人の勝手な見解なのですが、エメリが久保をトップ下で使いたがっているのに対し(α)、反対にマドリー側、すなわちジダンをはじめとしたレアル首脳陣はウイングとしての久保の育成を期待している(β)ように感じます。というのも、αについては、先ほど述べたようにエメリはトップ下ポジションにテクニックのある賢い選手を置くシステムを使うことが多く、その意味で久保は適任であるからです。これはある程度自然な思考だと思います。ではβのように考える理由に関してなのですが、みなさん昨季マジョルカの試合をご覧になっていましたか。マジョルカは当然ビジャレアルと比べて格段に戦力が劣るチームであり、正直前線のどこに久保が入っても違和感のないような状況でした。そのような状況下でも、当時マジョルカの監督だったビセンテ・モレノは4-1-2-3を採用した中で久保をあくまで右ウイング(役割的には右サイドハーフに近い)に固定し、インサイドハーフで起用する素振りを全く見せませんでした。これは不自然なことで、久保自身以前から自分の適性をトップ下・インサイドハーフだと話しており、そのポテンシャルは日々の練習の中でも発揮していたはず。またマジョルカにはインサイドハーフに絶対的な選手は存在せず、むしろ人材難であって優秀な選手の配置を望んでいました。にもかかわらず、モレノが久保をウイング固定したのは、裏でマドリーの指示が絡んでいたのではないかと考えるわけです。そうでないと説明がつきません。もし仮にα,βが正しかったとしたら、今度はエメリvsマドリーの構図が浮かび上がってきますね。この、久保のポジションを巡った意向の対立がもし存在するとすれば、その行方はどうなるのでしょうか。来季の開幕スタメンがどうなっているか、とても楽しみですよね。ただ、トップ下起用であったとしてもウイング起用であったとしても、久保にはかなりの活躍が求められることとなりそうです。シーズン終了後にレアル・マドリーに戻るという久保の目標から考えると、目に見える結果が欲しいところです。目安としてトップ下もしくはインサイドハーフならば5ゴール10アシスト、ウイング起用ならば10ゴール5アシスト以上したいところではないでしょうか。もちろんかなり難しいハードルだとは思いますが、久保自身の目標はそれくらい高いところにあるはずです。そして彼のポテンシャルや実績を考えれば決して不可能な数字ではないと思います。そのためにはしっかりとチーム内でコミュニケーションをとってまずは信頼を勝ち取ることから始めないといけませんね。そして何よりも怪我をせず伸び伸びと楽しくプレーする姿を見せてもらいたいです。そのために我々ができることはただ彼を応援し、サポートすることのみです。彼の勇姿を、みんなで見届けましょう!

グッドラック、タケ・クボ!


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