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誰かのために

 2022年6月18日
この日に私は大学での公式戦デビューを果たした。この試合は北関東2部リーグ優勝を目指している私たちにとっては絶対に勝たなければならない一戦であった。そんな一戦のゴールマウスを任されたのはまだ入部して2か月しか経っていない1年生の私であった。本来であれば緊張するはずの状況であるが私は実感の無さからあまり緊張しなかった。しかし、試合開始早々相手のミドルシュートとそのこぼれ球の1対1をセーブした時、一気に緊張が込み上げてきた。それはなぜか。実感が湧いたからである。それは何の実感かというと自分のプレー1つでこのチームの勝敗が決まりこのチームに関わる多くの人の感情を動かすということの実感である。

文教大学体育会サッカー部の運営にはにはたくさん人が関わってくれている。保護者の方やOBの方や監督、このような方々がこの部に関わってくれているのは少なからず私たちに勝ってほしいという想いがあるからであると思う。私たちは試合に勝つことでその想いに応えることができ恩返しすることにつながるのだと考える。つまり、公式戦出場というのはこの部に関わるすべての人たちの想いを背負って戦うということだ。

この実感が試合開始早々のシュートストップで湧いた私は改めて気を引き締め、責任感のあるプレーを心掛けた。この試合では絶対にゴールを割らせないと。

終わってみれば1―0と無失点で試合を終えることができた。
この90分で多くのことを学び、考えさせられた。私にとってこの90分はとても成長に繋がる時間であったと感じた。

その後のリーグ戦3試合も先発で起用されたが嬉しい気持ちばかりではなかった。
実は途中、コンディションが万全ではない状態での試合があった。しかし、その試合も先発で起用され試合に出場した。その結果万全のプレーができず1失点を喫し1-1で引き分けた。私はものすごく出れてないGKの選手に申し訳なかった。

私は高校時代どんなに努力してもずっと2番手で出場機会が少なかったためとても悔しい思いをしていた。なので、出られない選手の気持ちが痛いほどわかる。それに、文教大学体育会サッカー部のGKはとても人が良く私はとてもリスペクトしている。だからこそ自分が出るからには出られないGKの分も絶対にゴールを割らせてはいけないが、私は最善を尽くさずして失点を許してしまった。

この試合で学んだことはたとえコンディションが悪かろうが選ばれた以上は無理してでも頑張る姿勢を見せる必要があるということだ。私は自分のコンディションが悪いのを理由に頑張ろうとしてもいなかったのかもしれない。しかし、コンディションが悪かろうが選ばれたのであれば無理をしてでも頑張ってゴールを守る姿勢を見せる必要がある。そうすることで出られない選手も「こいつなら任せられる」と信頼してゴールを任せていただけるのであろう。

前期リーグを終えて気づいたことがある。
それは

「自分のために」より「誰かのために」の方が頑張れる

ということだ。

今までは自分の利益のためにしかプレーしてこなかったが前期リーグを戦う中で誰かのためにプレーすることの素晴らしさに気づいた。誰かのために戦うことで自分の持っている力より大きな力を発揮することができ責任感のあるプレーができる

こんな素晴らしいことに今気づけた私は幸せ者だ。
これからは誰かのために厳しい練習に励み、誰かのためにゴールを死守していく。


読者の皆様、ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
それでは最後に後期リーグの目標を発表いたします。

後期リーグの目標は...



リーグ最少失点!

#文教大学体育会サッカー部

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