「知る」という消費

消費というと，何を思い浮かべるか． 初めに浮かぶのは「お金」そして「時間」など． 私たちはそれらをできるだけうまく消費することを考えている． 知識欲を持って物事について知ろうとし，学ぼうという姿勢は大切だ． しかし，「知る」という行為自体は消費だ． 言葉を知る，概念を知る，出来事を知る． 私たちは，「知る」ことによってそれについて感じ，考え，行動を変化させる． だが，それは私たちの内側で，誰かの記録が反復されているに過ぎない． 知識を得ることは賛美されがちであるが，「知る」