UAVを取り巻く情勢と、これからの動向
今何かと話題に上がりやすいUAV(ドローン)ですが、様々な業界で注目されており、今後の活躍が期待されている最先端技術の一つでもあります。UAVとはUnmanned aerial vehicle(無人航空機)、つまり人が乗り込まない航空機のことです。どのようにして、この無人航空機が生まれたかというと、最初は戦争の道具で、偵察を目的としたものであり、それらを平和的に現代社会で利用する動きが活発になっています。
世界的にUAVを活用しようとする動きがある中、ドローンも大きく進化しています。広範囲を短時間で移動することが出来る固定翼型(サムネ画像)とホバリング等の細かな動きが可能な回転翼型の二つの種類に分類でき、様々な会社が独自のドローンを発表しています。
用途も様々であり、荷物を運ぶことに特化したもの、レーザ測量を可能にする機体や、災害時に人が入っていけないような危険な地域の調査を行うものと、多岐に渡ります。
しかし、そのドローンを活用する為の制限が厳しいというのが現状です。
国土交通省HPより抜粋
最近ではドローンも個人で所有することが出来、とても手軽なものと考えられていますが、200g以上のドローンは航空法の対象となり、違反した場合には50万以下の罰金が科せられます。
現状では都市部でドローンを飛ばすことはおろか、目視外飛行となる山間部でも運用は難しくなっています。そういった背景から、活発にドローンを運用しようと国土交通省が動き始めています。
物流の分野では、山間部内でのドローン荷物配送の本格化に向けて、検証実験を長野県白馬村で行った。通常はヘリコプターで食料等の物資を配送するが、それを代わりにドローンが行うというもので、費用対効果や二酸化炭素排出量削減が期待される。
また、福島県相馬市では、人の代わりにドローンが荷物を配送する取り組みが行われている。これは全てを目視外飛行するというものであり、来たるべき都市部内での荷物配送の初期段階だと考えられる。
ドローンに関する環境の整備を国が主導になって行っている。
商品をネットで注文したら、空からドローンが荷物を配送してくれるのも、そう遠い未来ではないのかもしれない。
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