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これからの財務経理に求められること ~会計×戦略 今後5年10年で身につけたいスキルをみんなで考えよう!~

自己紹介
はじめまして、私は監査法人にて上場企業の法定監査、ベンチャー企業の法定監査及びIPO支援業務、アドバイザリー活動に従事した後、自らのノウハウをより広範囲に広め、世の中の企業環境を良くしたいという思いから、会計士として様々な業務を手掛けています。実施している業務は主に以下の通りです。

・経理支援:経理のアウトソーシング、会計処理相談など
・財務支援:DDやMA仲介など
・税務支援:税務処理、申告など
・経営支援:IPO支援、内部統制の構築支援、戦略立案のお手伝いなど
・その他:勉強会、勉強コンテンツの普及、、、etc

これらの業務はほんの一部ですが、イメージは、企業のバック機能における全般的なソーシング・課題解決に加え、ファイナンス(ex補助金申請から借入、MAまで)、ガバナンス(ex意思決定プロセスの構築、内部統制の構築)、投資評価マネジメント(ex戦略立案に関するアドバイス、戦略分析からモニタリング)など、会計や財務、戦略や管理に関することであればなんでも相談を受けています。
その中で、常日頃感じていること・考えていることについて、「なんでこういう仕組みがないのだろう」「もっとよりよく、こういう取り組みができないか」という問題意識をもったため、今回よりNoteを始めました。


どんな人に読んでほしいか

このNoteは、以下のような意識をもっているけど、どうしたらいいかわからない、、、という経理に携わる皆さんに読んでいただきたいと考えています。

・経理部や管理部で仕訳入力をしているけれど、仕事がつまらない皆さん、中長期的なキャリアが不安な皆さん
・経理マネージャーで会計のことが分かるようになってきたけれど、次にどんなスキルを学べばいいかわからない皆さん
・経理部長として部の取り纏めや監査対応、取締役会への数値報告をしているけれど、会計論点の整理やマネジメントへの分析報告が苦手である、自分に不足しているスキルが何かわからない、どんな視点で部下をマネジメントしていけばいいかわからない皆さん
・CFOとしてどうしたらもっと会社がよくなるか、全社的な目線で会社のマネジメントを真剣に考えている・考えていきたい皆さん、もっと部下をレベルアップさせたい皆さん
・もちろん、これから会計や財務を勉強している・したいと考えている皆さん

読者ターゲットをあえて広くとっている理由は、このコンテンツを様々な人に読んでもらいまわりにも共有して頂いた上で、議論が活発になればいいなと思ったからです。
このNoteが皆さんのキャリアを考えるきっかけになれば、部門ひいては会社をもっとよくしたいという取り組みのきっかけになれば、この上なく嬉しいことです。


問題意識

なぜ今、このようなことを考えなければいけないのでしょうか。マクロ(私たちをとりまく環境)とミクロ(経理という仕事の特徴・現状)の視点で纏めてみました。


①マクロ環境の変化

失われた10年(20年?)を経てあっという間に平成が過ぎました。令和の時代に入り、私たちを取り巻く環境は大きくかつ連続的に変化しています。業種や業態、規模に関係なく、AIの発展、働き方改革、現在進行形ではコロナの影響を受けたリモートワークの発達など、世の中のイベント・経済事象や政策、テクノロジーの変遷から、日常生活や仕事のスタイルが受ける影響は年々大きくなりつつあります。
その中で、特に注目すべきはテクノロジーの進化です。freeeやマネーフォワードといった会計ITベンチャーに代表されるように、経理機能のIT化はこの5年で大きく効率化・省力化されつつあり、更に今後5~10年でこの傾向は進行すると考えられます。また、AIの普及により今後会計や税務に携われる仕事は、「なくなる」仕事の代表格とされています。実際にどこまでなくなるのか?なくなる部分は単純作業だけで、判断を伴う意思決定はまだ大丈夫では? など色々な意見や議論があるのはさておき、筆者も日々仕事をしていて、仕事の「内容」「やり方」が少しずつ変化していっているのを実感しています。これは、会計に携わるビジネスマンとして、自らも考えや行動を変化していかなければいけない、非常に大きな課題だと考えています。
つまり、この変化のタイミングで、会計や経理がどのように変わり、何をしていくべきか?という問いかけを皆さんにしたいのです。


②財務経理は「きつい」「つまらない」「安い」というイメージ

検索エンジンサイトで「経理」や「財務経理」でサーチすると、関連する検索ワードとして「経理 仕事 なくなる」や「経理 仕事 つまらない」などネガティブな表記が並びます。個人的に、これが非常に悲しいです。。
確かに、財務・経理の仕事というのはどんな会社にもなければいけない機能ですが、地味だし、フロント職のように売上を獲得することができない、どちらかというと「コスト」と考えられてしまう仕事です。誰からも感謝されずに、給料も安い、仕事もつらい、というイメージは、業界として昔からあった課題だと思いますが、あまり深く議論されていなかったとも思います。
このような考えはあまりに近視眼的で、受動的なものであり、経理や管理の仕事は実態としてそれが全てではない、と考えています。仕事だからきつくて当たり前、お金をもらっているからつらくて当たり前でしょうか。私はそうは思いません。どんな仕事にも面白いと感じるところ・つまらないと感じるところはあるはずで、財務や経理の面白いと感じるところに、もっと光を当ててみるのはどうでしょうか。
フロントを支える立場として、数値を作成する立場として、もっと会社をよくするために、また自分が成長するために、どのようなことが考えられるでしょうか?業界としてのこのイメージを払拭し、盛り上げていくために、非常に重要なテーマだと考えています。


③自信の体験から~経理はもっと進化すべき~

中小企業やベンチャー企業のみなさまに接してきた経験として、クライアントの財務経理部や管理部の方は「真面目」というイメージを強く持ちます。少ない人数の中なんとか期限内に終わらせるよう、皆さんせっせと働かれていることは、現場で見ていても本当に頭が下がります。反面、自分の守備範囲にはある程度の自信をもっているものの、守備範囲を超えない人が多いのも事実です。(辛辣な言い方ですみませんが、、、)会社の全体や数値が見えるから、能動的に「どうしたら会社がよくなるか」を考え、主体性をもって行動することが、イケてる経理の素養だと筆者は考えています。
この原因は、もちろんやる気がないという人も一定数いますが、そもそも何をやればいいかわからない、どうしたらいいかわからない、会社にそこまで必要とされていない・言われない、といった様々な背景があります。
また、もう一つ大きな課題意識として、中小企業やベンチャー企業の経理能力がこの10年以上、向上していないように感じる点を挙げさせてください。中小企業やベンチャー企業は成長スピードが速く、様々な新規事業・投資を促進します。事業の多角化、グローバル展開、デジタル化などがその最たる例でしょうか。その中で、会社の成長やマネジメントの要求・要望に、相談役であり牽制機能をもつ経理がうまく追いつけていないと感じています。つまり、会社の土台を支える立場であるはずの経理が、思うように機能を発揮できず、存在価値(プレゼンス)が相対的に低くなってしまっているのです。この要因についても、何をやればいいかわからない、どうしたらいいかわからないという潜在的なニーズが大きいと考えています。
筆者はこの「どうしたらいいかわからない」にスポットライトを当てたいと考えています。つまり、基礎的な考えはもちろん、方法論としての実践ができるよう、頭の体操としてのコンテンツ提供、自分の会社に置き換えてみたらどうか?という視点の提供が目標です。


具体例を用いてみましょう。今回、コロナの影響で自分の会社のPL・BS・CSにどのような影響がでたか、網羅的に回答できる経理の方はどのくらいいるでしょうか?
実は、なんらかのイベントが起こった際に、それが会計数値にどのように影響を及ぼすか、網羅的にかつ正確に回答できる方というのは、上場企業の経理でも少ない(経理マネージャー以上の方はできると思いますが)と考えています。
なんとなく売上の減少→固定資産の評価や株式の評価に留意する、といったことが連想できる方は、一定数いらっしゃると思いますし、ある程度会計に趣がある方ですね。あとは、具体的な業務に関する点に言及すれば、電子決済機能の導入については様々なクライアントから相談をいただきました。
実は、適当に列挙するだけで以下の影響が考えられます。

・売上が減ったらどんなインパクトがあるか?キャッシュの水準は?投融資評価はどうなるか?減らせるコストはないか?予定していたイベント(ex本社移転、MA・・・)はどうするか、どうなるか?その場合、事業計画は引き直すべきか?
・予算の見通しはどうなるか?業績予測を修正するか?規程はどうなっているか?
・予定通り決算が締まるか?国内外の子会社から連結パッケージを収集できるか?取締役会や株主総会をずらすか?監査スケジュールの調整は?
・取引先の状況は?通常どおり取引できるか?オペレーションの変更箇所はないか?業務フローに例外的対応がでてくるか?JSOXの観点ではどうか?ハンコで承認印を押すのはリモートではどう代替するか?
・資金繰りは心配ないか?仮に売上0の月が続いたら、手元キャッシュで何か月もつか?日次・月次のキャッシュ・フローをひけるか?どこに融資を持ち掛けるべきか?交渉までに修正予算を銀行に出せるか?補助金はどれを使えそうか?
・・・

実は、これらは「言われれば確かにわかるけど、どこかに書いてあるわけでもないし誰も教えてくれない」という、いわば「暗黙知」と呼ばれるものです。われわれ会計士は財務・会計・会社法・税務・経営の知識をある程度網羅的に学んでいて、かつ色々なクライアントに接しているので、なんとなくできる人は多いかもしれません。ここがブラックボックス=付加価値であることは、会計士のみならずさまざまな「士業」「プロフェッショナル職」の報酬が高い理由に直結しています。
筆者は、このブラックボックスを少しずつ紐解いていくことが、経理のスキルアップ・実務能力の向上に大きく役立つことを確信しています。私の現在の仕事と利益相反する部分もあることはお気づきでしょうが笑、あくまで「考え方の考え方」として皆さんにこのスキルを学んでいただくことは、経理はレベルアップができ、より本質的な会社の課題解決に時間をさけるという、お互いにとってメリットになる部分のほうが大きいと考えています。これにより、会社はよりよくならないでしょうか?

以上をまとめると、こんな感じになります。

① マクロ環境の変化→経理の仕事はなくなるかもしれない?その時、自分はどうすべきか
② ネガティブな業界イメージ→ポジティブに仕事をするためには?仕事観を変えていく
③ 経理の課題(人材不足・スキル不足)→会社から求められる人材になるためには?

これらの問題意識・課題を解決する策は、ずばり「将来のキャリアの方向性を模索し経理+αのスキルを身につける」という点につきると思います。
自分のスキルを向上させるという考え方は、自分の身を守るのみならず、会社にとっても価値のある人材になる点で、必要不可欠な考え方です。しかし、どのようなスキルを身に付ければいいかわからない!というご意見があるのも事実でです。
次記事から、具体的に何をすべきか考えていきましょう。

次回記事も合わせてご覧ください!


こちらのサイトにも、Noteにはない記事を載せていますので是非どうぞ!


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