カメラと私(修理不能と・・・)⑤


 わたしがこの10年ほど愛用していたコンパクトなデジカメであるキャノンのパワーショットG-12は、旧式のため部品はなく修理不能ということで手もとに返ってきた。

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 いまどきのカメラは、生産中止になってから5年ぐらいしか、修理対応がないそうなのだ。パワーショットG-12の修理対応は昨年の7月までだったそうだ。電源を切る際、レンズが収納されなくなった程度なのでなんとかならないか、一縷の望みを持ってダメもとで修理依頼をかけたが、あきらめるしかない。

と、残るデジカメは、義父の遺品であるEOS Kiss X3だけとなる。最新機種は X10ということだから、進化を続けるデジカメの中ではこれもG-12に負けないくらい古い機種ということになるのだろう。ただ、わたしがブログにアップする記事に付ける写真や、旅先で撮る風景写真にはこれでもなんら支障はなさそうである。

しかし、ヘンなもので、修理に伴って、久しぶりにカメラ屋さんに行くと、品ぞろえは減ったとはいえ、“最近”の高級機種が並んでいるのを見て物欲がわいてしまう。わたしの腕には分不相応なぐらいの性能を持っているのだろう。現代のカメラ事情を知らず、見た感じはめちゃくちゃカッコよいEOS7D MarkⅡという機種が「展示品限り 99,900円」と表示されているのを見て、思わずほしくなり、店長さんに話を聞いた。

そこで初めて、最近のカメラには、EOS KissをはじめとするAPSCというのと、従来型のフルサイズという系統、さらにはミラーレスがあって、それぞれのグループごとに初級・中級・上級機種といったランクがあるということを知った。7Dというのは、 Kiss や、人気機種だという90Dと同じラインの最上位機種で、1D、5D、6Dとラインナップされているフルサイズとは別グループだったのだ。したがって、いまは値段と連動する初級・中級・上級のランクとは別に、フルサイズかAPSCかという選択をしなければならないということでああややこしい。

フルサイズでは、1D、5Dは高額すぎるので6D。APSCでは90Dがおススメだそうだ。わたし的には、もうどれだって同じだろう、値段、値段とということで、EOS7D MarkⅡの99,900円が依然魅力的なのだが現品限りというだけあって、そんなに新しくはない。となると、ランクは落としてでも新しい機種のほうが、時代のニーズに合っていたり、故障対応期間も長いということになり、結局はお得ということか。

それとも、わたしの腕前のレベルでは、どのカメラを持っても同じで、修理対応期限はオーバーしていても、義父のKissを使えるだけ使ったほうがお得ということか。


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