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アヴィニヨンに着く

一口に南フランスといっても、ニースとアヴィニョンでは街の雰囲気が随分違う。

【アヴィニョン・サントル駅】

駅を出たら、いきなりこの風景だった。アヴィニョン・サントル駅を出ると、真正面に城門と城壁がどっしりと身構えている。

駅名前の「サントル」とはcentre。英語の「センター」、中央駅のことだ。一人で旅をするときは、駅名をきちんと覚えておいたほうがよい。ここアヴィニョンにも、アヴィニョンTGV駅とアヴィニョンCentreの2つの駅があるし、地元の人たちは正式名称で呼んでいるのでタクシーを使う折でも間違いはない。ちなみに、ニースでも、中心の駅はニース・ヴィル駅という。皆、「ニース・ヴィル」と言っていた。
さて、アヴィニョン・サントル駅は、14世紀にローマ法王庁がアヴィニョンに移されたことで築かれた城門の正面口の真ん前につくられた駅だから「センター」なのだろう。

さあ、ここからは歩け!という感じがうれしいですね。

【ブリストルホテル】

ブリストルホテルは、城門を通り抜けるとすぐに見えた。

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アヴィニョンのホテルもJTB様にとってもらった。駅を出て真正面の城門をくぐれば、目の前に看板が見えている。駅から歩いて数分という素晴らしい立地だ。法王庁を中心に一周約4・3㎞の城壁で囲まれた中世そのものの街アヴィニョンのメイン通りに面しているので、食糧などちょっとした買い物(近くにあのMONOPRIXが2軒もある)やカフェやレストランなど飲食の店、ベーカリーがすべて数百メートルの距離にある。夕方のうちにこの街の主だったところはざっと回れる距離だ。街は古い大学のキャンパスぐらいの感じだ。


石造りでとても重厚な雰囲気。1922年の開業というから間もなく100周年を迎える。増築も重ねてはいるようだが、伝統を感じる造りだ。悪く言えば古くさいが、隅っちょの狭苦しいフロントといい、エレベーターが動くときと止まるときガチンと言いそうなところがモノクロの古いヨーロッパ映画の世界のようで心憎い。わたしが泊まった部屋は、2階のエレベーターのすぐ隣。部屋の脇には小さなテーブルとソファ付きの書斎のようなコーナーがあって感じが良かった。部屋は玄関のところにバスルームと寝室のほうとを行き来するための独立したスペースもあり、それぞれドアで区分されていた。寝室もバスルームもシングルとしては十分な広さがあった。
ブリストルという名前もそうだが、イギリス風なのだろうか。明るくカジュアルなニースのホテルとは全然おもむきが違った。それは同時にニースとアヴィニョンという都市の性格の違いなのかもしれない。
朝食はややコンチネンタルな感じで、ニースのような品数の多さはなかった。フロントは信頼の置ける丁寧さとフレンドリーさのバランスが保たれている。
このホテルの宿泊料金は高くはない。実は、このホテルへはJTB様でとってもらった3泊に加え、もう一泊することになってしまう。

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