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見直したい比較サイトの活用


こんにちは。介護の応援クリエイティブディレクターの舟木将展です。
ネットには沢山の情報を比較する為のサイトがあるので便利ですよね。物件や求人、飲食店とか。希望する条件を入力するだけで欲しい情報がずらりと出てきます。

今回は介護業界にとっての情報比較サイトである就活情報サイトや入居者募集サイトについて話をしようと思います。
まずは情報サイトとそれに関連するSEOについてもお話をします。

1.SEOについて

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SEOという言葉を初めて知るという方向けに、簡単に説明します。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。
この説明だけではまだ良く分からないという方もいらっしゃるでしょう。
ざっくりと説明をすると、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンで自身のWebサイトをなるべく上位に表示させることです。
ユーザーが検索した時に実際にクリックされやすい上部の位置に表示されるようにすることです。
一般的にWebサイトの運営者やWeb周りのマーケターなどは自身が管理するWebを1つでも上に表示させるために日々、汗を流しているのです。
特にECサイトを運営する人にとっては自社の売上と強く結びついているので血眼でSEO対策を施しています。

そして介護の業界とSEO、情報比較サイト、この3つを絡めてお話をしようというのが、今回のメインテーマです。
今回の記事はSEOに速攻で効くとかいうレクチャーではないので、そういうことを期待されていた方にはあまりお役に立てない記事かもしれません。
しかし、法人ホームページのSEO対策を現段階で多かれ少なかれ行われている方、求人媒体などを活用されている方には一度この記事を読んでいただければと思います。

2.あなたの法人のWebページは本当に見られている?

あなたの介護施設をWebで検索する時、どんなキーワードが入力されるでしょうか。あなたの施設を既に知っていて、あなたの施設に関する情報を知りたい時でしょうか。使われるキーワードは恐らく「あなたの施設名・法人名」でしょう。もしくは同一の名前の施設や法人があることを知っている時は地名を一緒に入れて検索するかもしれませんね。もし、この記事を読まれている時にお時間がございましたら、試しにあなたの施設名や法人名で検索してみてください。もし、1ページ目に表示されない場合、対策をされた方が良いかもしれません。検索した方が検索エンジン上で迷子になっているかもしれません。


3.情報比較サイトは便利。しかし…

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介護の仕事を探す人が検索エンジンを使うとしましょう。多くの方は「介護 求人」、こんなワードで検索するのではないでしょうか。すると、恐らく表示されるのは貴方の施設の採用に関する公式ホームページではなく、求人情報サイトでしょう。これは検索エンジンが“この人は介護の求人情報を探している”と予想して検索結果を表示させるからです。

そうして介護の仕事を探している人はアクセスした求人情報サイトを閲覧する。そのサイトは決められたフォーマットで写真が何枚かあって、応募ボタンがある……。

今度は入居者募集を考えてみましょう。どこの施設に入居をするのか決めてない方はまず「老人ホーム 地域名」などで検索するのではないでしょうか。そうすると求人を探したときと同じ様に老人ホーム検索サイトが検索表示されます。
つまり、広く求人情報や施設の情報を探している人にとって、まず出会うのは自社のサイトではない可能性があるということです。

情報サイトは確かに便利だと思います。入力した条件を満たす検索結果が簡単に見ることができますから。しかし、便利だなと思う反面、求人サイトや老人ホーム検索サイトの画一的なフォーマットでは差別化が難しいとも思うんですよね。また、求人サイトや老人ホーム検索サイトを運営している会社は自社の検索サイトの中で応募して欲しいと考えるので、検索サイトの外に逃げないような作りになっており、公式Webサイトへのリンクが貼られていることもほとんどありません。だから、公式サイトを見ようと思うと、もう一度検索して表示された法人を検索し直さないといけないのです。大した手間ではないのかもしれませんが、2度手間ですよね。

4.情報サイト内のSEOはどうなっている?

また、求人情報サイトや入居者募集サイト内の表示順にも意識を向けなければなりません。検索順位がどのようなアルゴリズムで動くのかが基本的に公開されていません。もしかしたらオプションなどで料金を払った法人の順序をあげているかもしれません。
媒体に払うお金があり、給料を多く出すことができる法人だけ注目されるような仕組みが出来ているかもしれないのです。そうなると条件面の勝負になります(求職者にとっては良いのかもしれませんが)。
条件だけ比較されて選ばれないということがあれば、それは施設も求職者にとっても損失だと考えます。施設には働く人がいて、その人達が作る雰囲気があります。
それを数行のテキストや数枚の画像で紹介するというのは難しいですね。就職した人が自分にぴったりで働き易い職場と感じるのであればよいのですが、待遇だけみて給料はいいけど、環境が自分とは合わないなと考え、離職してしまうということが起きてしまうと残念だなとも思ってしまいます。これは法人側にとっても損失とも言えるでしょう。

5.情報サイトによる双方のミスマッチを防ぐ為に

上記の事態を防ぐ為のアドバイスとしましては、仕事や入居先を探している方は情報サイトだけの情報に偏らず、公式Webサイトや、SNS、口コミサイトなど多角的に情報を探すこと。また、実際に施設を見学し、施設で働く人や入居者から職場の雰囲気を感じ取ることが重要と言えるでしょう。
採用する側、入居者を迎える施設としては、求人情報サイトや入居者募集サイトに情報をしっかりと掲載することは重要ですが、その他にも自身が所有するWebサイトやSNSでのこまめな情報発信を行うことが必要です。この取り組みが選ばれる為の判断材料となります。
これらを吟味してもらい、納得して働ける施設、納得して入居できる施設であると思ってもらうことが後の満足感を高めるのではないでしょうか。

まとめ

SEOについて簡単に説明をしました。その次に介護施設や法人がどのようなキーワードで検索されているのかということと、採用情報サイトや、老人ホーム検索サイトが施設と検索者のファーストコンタクトかもしれないというお話をしました。そしてこれらの情報を比較できるようなサイトでは画一的なフォーマットであるために、差別化が難しいこと、また検索順位の不透明性があるため注意をしなければならないことをお伝えいたしました。そして求職者や入居先を探している人が納得する施設を見つける為には様々な情報を確認すること。実際の施設に足を運び、雰囲気を確認することが大切であるということをお伝えいたしました。ネットで簡単に仕事や老人ホームを見つけられることや、応募できる仕組みは非常に便利です。だからこそ掲載する側も、サイトを利用する側も、その情報に注意することが、納得のいくマッチングの為には必要なのではないでしょうか。

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