「〇〇しなければならない」は呪縛の感情
誰しもが、理想の自分を描くだろう。
もしくは、達成したい目標があると思う。
目的地に旗を立てると、過程が見えてくる。
どうすればゴールにたどり着けるのか。
ゴールにたどり着くためには
「〇〇しなければならない」
と、考えることがあるかと思う。
が、
ボクのような怠け者には、この考え方は向いていない。
心から「したい」と思えるこでないと、継続できないからである。
「〇〇しなければならない」という考えは、
一見、ゴールに到達するためのストイックな感情に思えるかもしれないが、
「しなければならないこと」は、必ずしも好きなこととは限らない。
ボクのような怠け者は、
「〇〇しなければならない」
ではなく、
「〇〇したい」
と素直に思える行動をとることが、ゴールへの鍵なのだ。
今回は、そんなお話をしようと思う。
✳︎
「〇〇しなければならない」
という感情は、自分を縛ってしまう感情だ。
なりたい自分になるためとはいえ、
ここからやりたいこと でない行動をとるわけだから、
なかなか続くものではない。
はじめのうちはやる気に満ち溢れて、ガツンと行動できるかもしれないが、
いずれは、
「しなければならない」という感情が重荷になってくる。
そして少しでも嫌気がさすと、行動が億劫になる。
いつしか、やりたくないことをやっているような気持ちになり、
心が持たなくなって、挫折してしまうのだ。
ボクのような怠け者がゴールに到達するには、
その過程も、心から「やりたい」と思えることで固めていく必要がある。
ゴールまでの過程を、心から「やりたい」と思えることで固めてしまえば、
継続も億劫ではないはずだ。
むしろやりたくて仕方がないと思う。
だから悩む暇なく勝手に行動する。
我々怠け者にとっては、自分をコントロールできる実に便利な手口だ。
✳︎
ボクが漫画家志望を名乗り、出版社に通っていた頃
画力は
「上げなければならないもの」
だった。
当時ボクが通っていた編集部は、連載を獲得するためには、画力は一定の水準を超えていなければならなかった。
無論ボクは、一定水準以下。
ボクは画力を「上げなければならない」と思い、練習に励んでいた。
やっていたのは主に、
他の漫画の絵の写し描き(トレース)や、
他の漫画の絵のマネ描き(模写)だ。
絵を描くのは確かに好きだったが、
この怠け者の性格だ。
「〇〇しなければならない」
と思うと、だんだん面倒になってくる。
「しなければならない」という呪縛が、心を縛り付ける。
好きだったはずのお絵描きが、そのうち苦痛に変わってくるのだ。
当時のボクは、今ほど思考が深くなかったから、そんな感情を抱きながらも続けた。
1年もしないうちに絵の練習は雑になり、いつのまにか継続しなくなっていた。
(たまーにやるくらい)
当時のボクを叱りたくなる気持ちもあるが、
そうじゃない。
仮に当時のボクを叱ったとしたら、逆にやる気がなくなるだろう。
ボクは圧力に弱いタイプだ。
そうではなく、考え方をほんの少し変えるのだ。
今のボクにとって、画力は「上げなければならないもの」ではなくなった。
むしろ、「上げたいもの」になった。
連載の一定基準を満たすためだけに描いていた当時と違い、
今は理想の絵柄がある。
理想の絵柄に近づくため、「画力を上げたい」と心から思っている。
その甲斐あってか、
コツコツと絵の練習は続けられている。
(なお、毎日ではない。)
1日10〜15分程度のものだが、期間がものすごく空くことはない。
✳︎
ほんの少しの感情の違い。
「〇〇しなければならない」
「〇〇したい」
ほんの少しの感情の違いだが、行動は大きく変わる。
ボクのように、自分を追い込むことが苦手な人にはオススメだ。
この記事のシリーズだって、書きたいから書いている。
ボクのようなタイプは、
「いかに自分を騙すか」が大事だ。
「どうすれば自分が勝手に動くのか」
を考えるのが重要になってくる。
今回の感情のコントロールもその一つ。
怠け者だから
ゴールまで到達できない
夢が叶わない
なんてことはない。
ゴールまでの過程を
「〇〇したい」
で固めてしまえば
あとは勝手に動き出す。
サポートでいただいたお金は全て創作活動に使わせていただきます!必ずいい作品をお届けします!