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今日も海はあたしを女優にする



江ノ電の、七里ガ浜駅から鎌倉高校前駅までの区間、あたしは映画の主人公になる。

「海街diary」よろしく、あたしは綾瀬はるか、はたまた長澤まさみになった気分で(あくまで女優側)、ドアの手すりに体を預け、その区間にひたすら続く海の景色を、ボーッと眺める。物憂げな表情で、物欲しそうな表情はノンノン、心の中では、なにかしらの感情がうごめいていて、でも、それがどんな感情なのか自分ではわからなくて、それを海が教えてくれている、みたいな。
海って綺麗で、海って優しくて、だから、眺めていると悲しくなるんだよね、って、そんな表情で。
「海街なにがし」にはそんなシーンはたしか無かったと記憶していますが、この区間、いつもあたしは女優になる。

...あら? 江ノ電に乗ると女優になるんだよね、って話しを書きたかったのかな、あたし?
何を書きたかったのかわからなくなりましたが、とにかく、海の街では誰もが女優になり、誰もが映画の主人公になれる、ということ。うん、そのことは書きたかった、たぶん。

今日からここに僕の「海街diary」を綴っていこうかと思います。細く、長い、映画にしていこうと思いますので、どうぞ皆様、まぁ気ままに、期待なんか決してせず、お付き合いください。

海の街はいいです。


2021.6.1  晴れ

kai

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