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■社長はサボテン目指せ!

ある素晴らしい経営者から聞いた話。いまの自分に刻みたかったので、先日につづき書いてみたいと思います。

「経営者は孤独」とはよく使われる言葉ですよね。

賛否はさておき、経営者は、なかなか同じ立場や目線で生きてる人が少ないというのは事実だと思う。人を良い場所に導くのが仕事だからこそ、悩み垂れ流しは得策ではないと思う。

そうすると、いろんな苦悩やプレッシャーを一人で抱えることが多いほうの職業ではないか推測しています。

そんな風に思う私は、経営者が大好きす。心から尊敬もしているので、なおさら、経営者に会ったら「そのビジネスモデルがすごい!」とか「そんなこと乗り越えて凄い!」とか「そのこだわりはなかなか貫けない、かっこいい!」など、同業だからこそ気づく視点から、できるだけポジティブな感想をいうようにしてる。

褒められれば誰しも嬉しいし、癒しになるし、明日から頑張ろうって思うエネルギーになるから「褒め合い」は大切なこと思っていました。

(自分も、こっそり努力してるポイントを言われたら嬉しいし…)

でも、そんな話をしたら、冒頭のとある経営者は、こういいました。

「何いってんの。違うでしょ!


褒めてもらいたいとか社長が言い始めたら、その会社は衰退の始まりだね

そもそも、褒められたいとか言う女の子もめんどくさいし危険なの、経沢さんはサボテンを目指しなさい」

と言われました。

彼が言う、褒められたい罠のマイナスとは、書いてみたら8つもあった!

褒めてもらいたいというのは、人間の根本的な欲求だからこそ、社長がそれに流されると、以下のようなマイナスサイクルに入る

(1)社長は社員を褒めるのが仕事なのに、自分が褒められないとエネルギーがでないとかは、そもそも社長としてエネルギー不足すぎる

(2)社長は太陽のようにエネルギーを発光し、与える存在なのだから「社長」。
もし、褒められたいなら社員になりなさい。自家発電できないと、周囲にパワーを与えられないから永続性がないよっちゅー話

(3)「褒められたい」とか無駄に思い始めると、フェイスブックやTwitterや飲みの席で、本業とは関係ない自慢話をしがち

(4)みんな「いいね」するかもしれないけど、本業と関係ないところでいいねもらって喜んでる場合じゃないっ、他にやるべきことがあるでしょ、と

(5)「褒められたい」っていう基準で生きていると、周囲の目が気になる。

(6)だから、本来すべき経営者としての判断軸がぶれる(たとえば、みんながカッコいいと思うことや、派手めな施策を経営の優先順位にあげて、経営が成功するための、地味だけど必要な手法を後回しにしたりする)

つまり「褒められたい」っていうことと、事業の永続的成功は関係ない

(7)経営は「志」が大事。「褒められたい」だと、人の理解の範疇でしか事業が展開できない。だから、異常値出せない

(8)「志」を高くもっていれば、人まねはしないオンリーワン企業になれる。

企業が永続するには「オンリーワン」であることが重要。だから、オンリーワンになりたければ、褒められないとか、評価を気にしないのが、あたりまえのサイクル。

そんな話を教えていただきました。

あと、男性目線からは、いちいち褒めないと喜んでくれない女性もめんどくさいけど、そういうことではなく、実は褒められたい女性は危険にさらされるよ、と。

「褒められるのを過剰に喜ぶ」「褒めさえすればいい」になっちゃうと、言葉でコントロールできるから簡単だと。うわべだけ褒めていれば、自分の思うように動かせると思っている悪い男もいるから気をつけなさいと。

まったく、なるほどな話でした。

確かに私も、立場があるとき、いろんな甘い言葉、甘美な褒め言葉に吸い寄せられた経験が、、、あったような、なかったような。そんなことを思い出しました。

耳障りのいい言葉にいちいち心を左右されていたら、社長はぶれたり、ハメられたりしちゃう、だから、自家発電が一番なのだと。

志を燃料に生きるのが正解。だから、社長は水が与えられなくても生き抜くサボテンでいいのだ、と。

そう、それでも花を咲かせましょう、ってことですね。

そうそう、最後にその経営者の方が「それでも、上手に褒められるのは嬉しいし、エンジンにはなるよね。だから褒めるのは悪いことじゃない。でも、自分にとっては、感謝しつつ、あくまでも補助エンジンの意識ね」と、チャーミングな笑顔が印象的でした。

だから、きっと、私はこれからも周囲の社長さまたちを褒め続けると思いますが、いまの自分にとって、大変勉強になる話でした。

みなさんは、どう思いますか?

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