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愛の光合成ポケモン

夜寝る前、彼におしゃべりをしようと誘われる。付き合いたての時にしていた、ただのなんでもない長電話みたいなノリのやつを、一緒に暮らし始めた今もする。

私はとにかく眠たいので、何を話したのかあまり覚えていない。くだらないことで笑ったなっていうかすかな記憶と、時々、あ、今なんかいいこと言った?笑 みたいな記憶が残ってる。

その記憶のうちの一つ。




私は愛を、太陽や風から感じる。超自然由来のもの、それを感じられるようになったのは確か2年前くらいのこと。それまでは、愛のある人を探していた気がする。無意識に。でも、人と一緒にいることにしっくりこなくなって、というより一通り満足して、一人で自然と向き合ったり一人旅に出ることが増えたりしたころ、太陽のぬくもりと人肌が変わらなく感じるようになっていた。

もちろん、太陽には灼熱って時もあるけどね、でもその時私が感じた風も太陽もとても優しくて、愛されていた時の記憶と変わらなかった。

だから私は、世界中どこでも生きていけるや、と自信を持ち、世界一周にも出れた。実際元気がない時も落ち込む時も、元気な時も、ずっと太陽はそばにいてくれた。世界一周。

そしてその優しいぬくもりはずっと変わらなかった。




「だからね、私は光合成してるの、愛を光合成しているの。気持ちーって言ってお日様に浴びてるでしょ?それだけで満たされるし愛を感じらるんだよ。だから私の愛は、太陽があり続ける限り尽きたりしないんだよ。」





マジで毎日のようにゴロゴロしながら南向きの窓で光合成しているので彼はなんか納得しているようだったし、頼もしそうだった。「愛は尽きることないね、いいね」と言っていた。




次の日、「なんかさ、夏も好きになってきた。太陽。パワー。。。」とだけつぶやいてご飯を食べていた彼も光合成を始めたのかもしれない。。。




私の愛は無限大。太陽があり続ける限り。


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