「He」は彼じゃない*ハワイ語の文法でHeを使う
ハワイ語の文法note、今日は「This is a pen.」のように、英語で言う「a / an」を使った文章を、ハワイ語で表現します。シンプルです。
*Ka Pepeke ʻaike HE(heを使った文法)*
英語で言う「a / an」を使った文章では、「HE(発音:ヘ)」を使います。
英語の「彼」の意味の「HE(ヒー)」って読みそうになるけど、ハワイ語は、日本語のローマ字読みのように読んでOKなので「HE(発音:ヘ)」です!
<ルール>
・Heを使った文法は、一般的な関係性を表現する文法。
・「He」という単語は、英語で言う「... is a ...」と同じ意味。
(The Pepeke ʻaike He is a pattern that describes a general relation. The term "He" equals "is a.")
<ポイント>
1 Heを使った文法は、いつも必ず「He」から始まる。
2 固有名詞(人名や地名など)をPiko(文章のヘソの部分)に置く時は、「 ʻo 」を固有名詞の前に置く。
3 ʻAwe(文章の足の部分)は、必ず「i(イ)」または「ma(マ)」を置く。
1. A pepeke ʻaike He sentence always begins with "He".
2. The ʻo precedes iʻoa when used as a piko.
3. The ʻawe contains either i or ma.
【ハワイ島で見かけたウミガメさん(ホヌ)】
例えば、このウミガメさん(ハワイ語:Honu、ホヌ)は、私にとって「特別なホヌさん」ではなく、「たまたま見かけた一般的なホヌ」を写真に撮りました。
そして、「これは海の中の、ウミガメだよ(This is a sea turtle in the sea.)」と、一般的なホヌとして伝える意味で、隣に居た友達に言うとします。
ハワイ語:He honu kēia i ke kai.
発音:ヘ ホヌ ケーイア イ ケ カイ
英語:This is a sea turtle in the sea.
日本語:これは海の中の、(1匹の)ウミガメです。
【そのあと移動した、同じウミガメ(ホヌ)さんの様子】
少しして、また同じウミガメ(ホヌ)に出会いました。
そして、私が同じ友達に「ねぇ!あれは(さっきと同じ/その)ウミガメだよ!(That is the turtle!)」と言うとします。
ここでは、「一般的などれでもいいウミガメ」ではなくて、「さっきのウミガメと同一性を表す」のが、英語とハワイ語で大事になってきます。
なので、一般的なものを示す「a / an」は使わず、特定される「the」のほうを使います。
ハワイ語:ʻO ka honu kēnā i ke kai, e koʻu hoaaloha!
発音:ッオ カ ホヌ ケーナー イ ケ カイ、エ コ・ウ ホアアロハ!
英語:That (near by you) is the honu in the sea, my friend!
日本語:(あなたの近くの)あれは海の中の(さっきのと同じ/その)ウミガメだよ、友よ!
↑この文法は、今回の「He」ではなく、前回の「ʻO」を使った文法(右も左もイコールの関係)の文法を使います。
日本語でイメージすると、冠詞「a / an / the」をわざわざ訳さないので、違いが分かりにくかったりします。
しかも、「a / an / the」は、中学1年生とかで習う英語なので、「知ってる、名詞の前につけるやつね。日本語に訳さなくてもいいやつね」と、なめてかかりがちです。
でも、英語で文章を書く時に、その文脈で使うべき冠詞を間違えて、いつもエッセイ(小論文)では減点されてきました。いまだに、冠詞にはハラハラします。
そして、ハワイ語では、「a / an」の文脈なのか 「the」の文脈なのか…で、もはや使う文法ルールまで変わってしまうという!
おもしろい!
【そのホヌちゃんが居た近くの海に、浮かびながら撮影】
<その他の例文>
・He luapele ʻo Kilauea ma ka Hawaiʻi. (Kilauea is a volcano in Hawaiʻi.)
キラウエアは、ハワイにある、火山です。
・He aha kēlā ma ke kaiuli? (What is that in the deep sea?)
深い海にある、あれは何ですか?
・He keikikāne o Kamehameha ʻo Liholiho. (Liholiho is a son of Kamehameha.)
リホリホ(人名)は、カメハメハの息子です。
今日はここまで! A hui hou! See you!
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