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【ラジオ#186】2020年8月第4週音声メディア関連ニュースまとめ~radikoが全局対応

2020年8月第4週(8月25日~8月31日)に見つけた音声メディア関連ニュースのまとめです。

★注目ピックアップ

ついにradikoが全局対応しました。

radiko、9月1日から民放全99局が聴取可能に。記念キャンペーンも - AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1272693.html

2010年からはじまって10年で、ようやく全局網羅という節目を迎えました。月間ユニークユーザー数は過去最大の900万人にも達し、この勢いのまま続けば、数年後には1000万人の大台も現実味を帯びてきました。

これで、国内の音声メディアは、radiko・ポッドキャスト・ライブを含む第3勢力、という図式でシェア争いをすることになりそうです。それぞれの市場内でも競争が激化するなか、キラーコンテンツはどこから生まれてくるのでしょうか。

★プラットフォーム・ビジネス

また新しい音声広告が。

ジオロジック「GeoLogic音声広告」が「radiko」上でエリア指定ラジオ広告を配信可能に | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2020/08/26/geologic-radiko/

音声業界も、音楽以外にどんどん相性の良い業界を模索すべきですよね。RECが声優学校とコラボするなど、萌芽は起きていますが。

Spotifyが「League of Legends」のグローバルオーディオサービスパートナーに - All About NEWS
https://news.allabout.co.jp/articles/p/000000105.000022249/

来ましたね。大手は、とにかく話題になっているサービスがあれば、取り込めれば最強という。ただ、どこかを買収ということではないのですね。果たして。

Spotifyがバーチャルイベント機能を開発中、コロナ禍で収入減のアーティストをサポート | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2020/08/28/2020-08-26-spotify-is-developing-a-virtual-events-feature/

Apple Podcastの検索が、日本語など他の言語にも対応した、というニュースレターがアップルから来ました。サジェストで日本語も対応してましたが、いつから実装されてたのですかね。

「Apple Podcastで、日本語にもサーチが対応した? >>Search Enhancements: International Expansion Today on Apple Podcasts listeners can now discover shows and episodes by searching audio in 10 more languages in addition to English:」 / Twitter
https://twitter.com/kagua_biz/status/1298330161708843008

ZENDESKをつかった公式ヘルプサイトがオープン。リスナー、配信者、企業向けカテゴリーに分類。

株式会社Voicy
https://voicy.zendesk.com/hc/ja

Spoonのライブ配信画面が刷新。ファン限定配信とかもできるのですね。

「【アップデート予告】 ==変更点== ・LIVEの画面が新しくなります ・コメント制限機能の追加 ・配信進行時間をリスナーにも表示」 / Twitter
https://twitter.com/Spoon__Japan/status/1298530666334756864

オトバンクとクォンタムの共同オーディオアーカイブ事業。

SOUNDS GOODがコンセプトリニューアル 音の資産を継承する“BRANDED AUDIO STORAGE”へ|株式会社オトバンクのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000034798.html

★音声コンテンツ全般

これはYouTubeまとめのほうに入れるか迷いました。

ライアットゲームズ、『LoL Esports』で新たにSpotifyと提携|合同会社ライアットゲームズのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000024470.html

米国のポッドキャスト人気の火付け役は、2014年のシリアル。

ミシェル・オバマと司会者:どのようにしてポッドキャストは数十億ドル規模の市場になったのか | Media Innovation
https://media-innovation.jp/2020/08/27/how-podcast-growth-to-million-industry/

内容は異なりますが、こちらの記事がシリアルについても全文読めます。実際、シリアルが配信されてから、上昇トレンドを描いています。まあ海外といっても米国限定ではありますけども。

海外で人気沸騰!今、ポッドキャストが急成長している理由|@DIME アットダイム
https://dime.jp/genre/760044/

オフィシャルアプリで配信。知名度があればそのほうが確実。

LITE楠本と井澤によるポッドキャスト「シモテラジオ(仮)」配信スタート 第2回ゲストはGLAYのJIRO | BARKS
https://www.barks.jp/news/?id=1000188004

アマゾンポリーを使った合成音声によるブログの読み上げ。ブログ読み上げでApple Podcastに番組として登録も可能とのこと。

DJIがRONINシリーズ 最新モデルを9月10日発表予定。DJIカメラスタビライザー RONIN 最新情報 2020年8月 | Koukichi_T
https://koukichi-t.com/archives/31461

ちなみにニュースのヘッドライン程度なら、自動でもってきて、完全自動のPodcastができそうです。すごいな・・・。

Amazon PollyとPythonでお手軽スクレイピング&サーバーレスなポッドキャスト配信 #reinvent | Developers.IO
https://dev.classmethod.jp/articles/serverless-podcast-using-aws-polly-and-python/

COTENラジオ的な。

「大人が知らない若者の話」をコンセプトに、女子大生がポットキャスト番組「若者ラジオ」を配信開始!|株式会社ネオレアのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000048437.html

★データ/統計

だいたいの規模感の把握にどうぞ。

20万回のZoom会議、34万件のInstagramストーリー投稿、40万時間のNetflix視聴・・・インターネットの1分間の出来事 | Media Innovation
https://media-innovation.jp/2020/08/24/data-never-sleep-2020/

radiokoとSpotify合わせても15%しかない、は意外。他にLINE MUSICや APPLEなど、カオスなのですかね。

在宅勤務中のオーディオ・ストリーミングサービスの利用者数増加による広告機会の拡大:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000025.000047896&g=prt

若い世代の考察。掲載データが有用。

日本の若者がPodcast番組をもっと聴くようになるには? 10代が自身の視点で考察|Real Sound|リアルサウンド テック
https://realsound.jp/tech/2020/08/post-607675.html


「人気Podcastの基準値としては、50,000再生」これは日本だとかなり厳しそうですね・・・。

【海外事例】Podcast(ラジオ)のマネタイズ、YouTubeの10倍の広告単価も。|しゅうへい|note
https://note.com/shupeiman/n/n0474274a6b58

Radiotalk CEOさんのつぶやきなので正式なデータとはいえないですが、それでも本当ならば夢がありますね。

「ちなみに昨日、「Radiotalkだけで今月の家賃が払えるようになった」と教えてくれた人もいました」 / Twitter
https://twitter.com/JD_KAORI/status/1300336817837756416

★その他気になったニュース

アメリカは本当に人気がありますね。というか、YouTubeなど他メディアが成熟しすぎたのかな。

ポッドキャストの市場拡大 独自番組が続々、買収も活発に (写真=AP) :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO63107170X20C20A8H56A00/

★編集後記

今週は久しぶりに、記事が豊富でした。radikoやVoicyは一般ユーザーには配信できませんので(Voicyは審査制ではありますが当選率は1%とのことなので)、一般利用者は、ポッドキャストか、第3勢力にしぼって情報収集していけば良いと思います。

ただ、第3勢力はおそらく今後資金調達が加速していくと思われます。それらを使ってどこが頭ひとつ抜けていくのか興味深いです。ただ、どこも広告展開に力をいれていないため、さらなるニューカマーがさらっていく可能性もありますが。

ただ、収益化については、今後もまだ決定打はでないと見られます。音声コンテンツの内容錦技術がウェブやYouTubeほど追いついていないためです。このマッチングがうまくいかなければ広告主も出稿しづらいからです。その点では、今回のニュースで、radikoが圧倒的に有利にはなりました。他勢力は果たして。

下半期もいろいろなニュースが出てきそうで、楽しみです。

文責:吉田喜彦

#音声メディア #ニュースまとめ #ビジネス #Voicy #ブランディング #ポッドキャスト


この記事は吉田喜彦個人が書いています。