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日本茶飲んでみて。美味しいから。

皆さまご機嫌いかがでしょうか。ヨガインストラクターで日本茶アドバイザーの まるやま ゆみ です。
さて、今回は日本茶のお話をします。私が思う日本茶の魅力をお話したいと思います。

基本日本茶一択

私は祖父母と同居していたこともあり、子どもの頃から基本の飲み物は日本茶でした。
夏には麦茶になりましたし(昔は冷たい日本茶などという概念は存在しなかった)お中元でカルピスが来ればテンションも上がりました。ジュースも飲みたいお年頃でしたし、オロナミンCをねだって買ってもらうのが何よりの楽しみでもありました。
3時のおやつでクリーム系のケーキを食べる時に紅茶やコーヒーが出ることもごくまれにありましたが、基本は日本茶でした。だからクッキーくらいなら日本茶ですし、夕飯がカレーでも日本茶です。(辛さが増すのでオススメしません。)

みんなが思う日本茶の魅力が分からない

ここまで日本茶一択の暮らしをしていると、当たり前すぎて実は日本茶好き界隈の話についていけないのです。
日本茶をどんな時に飲みたくなるか?(オススメしたいか)という話がよく出てくるのですが、大抵『リラックスしたいとき』『寛ぎたいとき』『ホッとしたいとき』というキーワードが出てきます。そこで日本茶特有の成分、テアニンの話になります。
しかし、私は先にお話しした通りカレーでも日本茶です。スパイスが利き刺激的な食べ物・カレー…。リラックスとは対極の食べ物です。テアニンで何かを中和しようとしている訳でもないでしょう。(熱いから辛さ倍増)寛ぎたくて日本茶を飲むなんてことは、それまでの人生で考えたこともありませんでした。

私が感じている魅力とは何なのか

同じ種類なのに育ち方や仕上げ方で味が変わる面白さだと思っています。
ワインが好きな方なら分かってもらえると思っているのですが、日本茶は例えば同じやぶきたという品種でも、畑が山間部にあるのか、川沿いにあるのか、平野にあるのかで全く味が変わります
全ては日光のあたり具合なのです。斜面にある畑なら日が当たる時間とかげる時間があり、川沿いでは霧が日傘の役割をします。こうするとお茶にうまみや山間部のお茶特有の香りが生まれます。本当に複雑な風味を楽しめます。
また、鹿児島のように平野で育ったお茶はスッキリと飲みやすいし(とは言え鹿児島は新しい品種のお茶が多いので複雑な味わいを持つお茶もあります)、静岡の環境が深蒸し茶を生み出しました。

また、火入れを強くして香ばしさを出したり、浅蒸しで葉の香りを感じる仕上げにすることもできます。これは意外と気が付かないかもしれないのですが、日本茶は野菜と同じです。どういうことかというと、同じ畑だとしても年によって生育状況が違い、味に違いが出るのです。パッケージングされて売られている姿しか見たことがないと、同じ商品は必ず同じ味になると思ってしまいがちです。(日本茶販売をしているとき、同じ味ではないことにクレームを頂くことがありました)
でも、仕上げ工場の方は、なるべく同じイメージの味になるよう仕上げてくるのです。すごい。

生まれた環境と育った環境で味が幾通りにも変化する
これって人間みたいじゃないですか?私はこういうところが好きなんです。それと職人技が見られるところ。もちろん味も好きです。

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