売れる本を作る方法ー『拝啓、本が売れません』を読んで
先日、たまたまある本を手に取った。
手に取った理由はブックカバー(表紙)がなんとなくいいな、というなんとも曖昧なものだった。
読んでみて驚いた。
作家の方が書かれたもので、小説ではない(だろう)が、エッセイとも違うように感じられる。普段読んでいる本の幅が狭いせいか、読みなれない類の本だった。
でも、ひどく興味深い。というかこの本すごい。
「おもしろいなぁ…。」
感嘆としたため息がもれた。
◇
それが、こちら↓
私が読んだのは単行本だったが、最近文庫が出たらしい。知らなかった!
この本は、作家・額賀澪さんが出版業界を生き抜くべく、さまざまな場所に行ってさまざまな人と話をし、売れる本を作る方法を模索する話、だと思う。
この本の著者・額賀澪さんの作品は以前にも読んだことがあった。個人的には『さよならクリームソーダ』と『風に恋う』が好きだ。
(出版された時系列でいえば、この本は『風に恋う』よりも前の作品であるので、正直こっちを先に読めばよかった、と思わなくもない。)
それにしても、これまでのこの方の著作を読んでからからこの本を読むと、意外性にびっくりする人も少なくないんじゃないかなぁ、と思わなくもない。私もその一人だ。
私の中での勝手な印象だが、爽やかでありながらも苦味のある青春小説を書かれる方だと思っていたので、この本を読んだときには「へぇー!」という驚きがとまらなかった。
けれど、おもしろい。意外性の部分があるというのもあるだろうけれど、そもそもの構成がおもしろいような気がする。小説でいったら、最後の最後で、全体の構造というか、枠組みが見えるような仕掛けになっているのだ。
そしてわかりやすいし、読みやすい。私は本が好きなただの一読者だけれど、読んでいて文章が理解しやすい、と思う。
おもしろい本だなぁ、と思った。
◇
おもしろい本は売れてほしいし、多くの人に読んでほしい。
そうして、もっと多くのいろんな人に、その本を届けたいと思っている人たちに、届いたらいい。
この本も、そんな多くの読者のもとに、どうか届きますように。
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