HSPブームに思うこと 2


はじめに

 前回、HSPの気がある私自身から見たHSPブームへの疑問について書きました。
今回はさらに思うことについて書いていきます。

1. 能力の拡大解釈

 HSPが知られるようになるにつれて、その意味も拡大している気がします。
直感や繊細さといったHSP的特徴が拡大解釈され、まるで人の本心を見抜くエスパーみたいにいう人もいます。

しかしHSPは5人に1人の割合でいるとされるのです。
30人クラスであれば6人が当てはまるのですから、普遍的な能力の持ち主といえます。

2. スピリチュアルとの混同

 心理学とスピリチュアルは極めて相性が良く、同時にHSPの人はそれらに興味がある人が多いです。
それゆえにHSPの人は第六感が働くかのような紹介のされ方もします。

ここまでくると、心理学の範疇を超えていると思うのは私だけでしょうか?

おわりに

 HSPは特殊能力でもなければ、スピリチュアル的なものでもありません。
やがて学問としての概念ではなく、スピリチュアル的なものへと移行してしまうのではという危うさを感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?