時間をかければ、やる気に頼らなくても不可能はない

さあ、新年度です。昨年頑張った人も、昨年挫折してしまった人はなおさら、今年に賭ける思いが盛り上がっていることと思います。

#目標達成
しかし、のっけから、やる気を削ぐようですが、
やる気に依存した学習って、ほぼ100%挫折します。
あれ?やる気こそが学習の、特に受験勉強の決めてじゃなかったっけ?
近年、「成功者の共通点にグリットが見られる」という理論が展開されて話題を呼びました。
グリットは、才能や生まれながら備わった能力ではなく、「やり抜く力」と定義されており、
アメリカの心理学者たちの間でも見直されているものです。

グリットとは英語の略語で、困難に遭ってもくじけない闘志、気概や気骨などの意味を表す言葉で、社会的に成功している方たちが共通して持つ心理特性として、近年注目を集めています。
つまり「やる気」です。

いいじゃないですか。やる気をもっと高めて欲しい?しかし、
やる気って目に見えないですよね。やる気というのは安定していません。
昨日はやる気モリモリだったのに、今日はどうも集中できない。ということが往々に起きます。
そうすると、やる気が出なかったことに、真面目な人こそ衝撃を受けてしまい、それがまたやる気を削いでしまうという悪循環がはじまります。


実はこのやる気というのは、科学的にしっかりと定義されていないのです。
このやる気を土台として計画を立てると土台から全崩壊の危険性をもったまま建築を始める恐ろしいことになります。
やる気の神話を信じるのを止めましょう。
やる気でなく、エネルギーを仕組みづくりに賭けましょう。
これなら改善が可能です。目に見えます。どこまで進んだのか達成感を得ることができます。

やる気は仕組みでコントロールできます。
仕組みは安定した行動を産み出せます。

私が受験の時は、気合で勝負をしました。
瞬間最大風速を極大にすることに命を懸けました。

しかし、それでは続いて数か月、1年と持たせられません。
当然、大きな仕事を達成することは無理です。
私も体力的にボロボロ。夢遊病者のようになりました。

逆に今なら、科学実験でもよく使うのですが、
時間をかけ続ければ、瞬間的にはほんの小さな弱い力でも、莫大なパワーを発揮する実験をお見せすることができます。
具体的に言うと、綿棒を吹き矢の矢の代わりに、してストローの吹き矢を吹くのです。
すると、小学1年生でも新聞紙に穴を開けることができます。

瞬間最大風速を限界まで高めるのも、素晴らしい効果は確かにあります。
しかし、その逆も効果があることを知っていると、作戦に幅が出ます。
つまり、ゆっくりだけれども、ジワーっと継続し続けるんです。
こちらの方が、圧倒的に安定した効果が期待できます。
コツコツとやることを予め予定していれば、作戦の安定感は飛躍的に拡大します。
つまり、時間さえ、いっぱいかけられれば、不可能なことは無いのです。
運に頼る必要もないのです。

今、我々がこのようにパソコンに向かってメッセージを発信したりしていますが、
これって、小学生にはどんなに気合を込めたからって無理だったはずです。
しかし、それから20年30年経った今は、何の気合もなく、普通にできてしまっています。
赤ちゃんだって、歩くまでに1年とか2年とか時間をかけているのです。
時間さえかけられれば、大概のことはできるようになるのです。
つまりやる気に依存しないで成功を望むためには、「しっかり時間をかければ何でも可能なんだ」ということを理解しておくということです。

その上で、1ミリの前進を喜ぶことができるようになるはずです。
千里の道も一歩からです。いつかはゴールに到達できるんですから。

今日はここまで。あと、自分への仕掛け作りについて、明日以降書いていきます。

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