台湾の蔡英文が台湾の統一地方選挙で大敗して党主席を辞任

2022年11月26日に台湾で22市県の首長らを選ぶ統一地方選挙があり、現在の台湾総統の蔡英文が率いる与党・民進党は大敗し、蔡英文は敗北の責任を取る形で党主席を辞任すると表明した。

台湾は物凄く言論統制が厳しい。
現地の報道機関の言論統制が厳しい上に、海外での言論統制も厳しい。
これはどういうことかというと、台湾国内では「蔡英文は素晴らしい」という報道のみが許されるような感じで、台湾国外、例えば日本では「台湾は素晴らしい。蔡英文は最高だ。」という報道のみが許される。
台湾当局による言論統制があまりにも酷いために、「世界のみんなが大好きな台湾」「汚職なんてない、みんな大好きクリーンな台湾」という印象が強い。

しかしこれはまやかしである。
例えば日本について言えば、日本では台湾を悪く書く報道が厳しく弾圧されている。
そして蔡英文は日本に対して、「永遠の友好国日本!心の友よ!」とでもいったような勢いで接してくるが、台湾国内では「日本は敵だ!技術を奪え!日本には従軍慰安婦の罪を償わさせろ!」と日本を激しく非難している。

そう、台湾は二枚舌外交が昔からとてもうまいのである。
台湾は第二次世界大戦後、日本から独立し、中国国民党が中国大陸から入ってきた段階で中国人に乗っ取られている。
世界に向けては「中国に脅かされるかわいそうな台湾を助けてください!」と言って、世界からあらゆる援助を受け、その裏では中国と最も仲良くやっている。

台湾の一般人は蔡英文が大嫌いだ。
台湾の人たちは蔡英文の事を「空心菜(くうしんさい)」と呼ぶ。
何をしても、何を話しても、中身が空っぽだということから、そのようなあだ名で呼ばれている。
「台湾を中国から独立させる!」と言って台湾総統の選挙に出て勝ったにも関わらず、買った途端に中国と仲良くし、台湾独立の道を閉ざした。

蔡英文に対する不支持率は物凄い。
習近平と足並みをそろえるかのように、「台湾の永久皇帝」になろうとした蔡英文に多くの台湾人は吐き気を催したようだ。
それが、今回の台湾の統一地方選挙で「とにかく、蔡英文の民進党にだけは勝たせたくない」という機運が高まったようだ。

今回の台湾の統一地方選挙では、民進党が負け、国民党が勝った形にはなるが、決して国民党が素晴らしいからではない。
民進党がクズ過ぎるから、汚職がひどすぎるから、これ以上、蔡英文に勢いを与えることだけは避けたいからという理由だけで民進党は負けた。
日本で「自民党だけはもう我慢ならないから自民党以外に入れる。だがそれは別に民主党を支持しているわけじゃない。」という事情にそっくりだ。

形は違えども、世界中のほとんどの政治家はグローバリストに傾倒して、見せかけだけの民主主義を掲げて共産主義独裁体制の確立を目指している。
大手メディアが褒め称えるような政治家は大抵裏で酷いことをしているから褒められるのだ。
「投票したい党がない」と言うのは、日本だけではなく、台湾も同じ悩みを抱えているようだ。


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