イタリアの政治状況が日本に酷似している:イタリア初の女性首相メローニの誕生

イタリアで2022年9月25日に総選挙が行われ、ジョルジャ・メローニがイタリア初の女性首相となった。
日本のメディアでは何故か保守派と紹介され、それを超えて「ネオファシズムを源流とする極右」とされている。

イタリアでは強烈な新型コロナワクチン強制やワクチンパスポートの強制が急速に進められ、それに対してイタリア全土で大規模な反対デモが起きていた。
イタリアでも日本と同じようにテレビや新聞のメディアの偏向報道は酷く、多くの者がメディアに対して反発していた。
日本人のように従順な人が少ないイタリアで国民をワクチン漬けでパスポート強制社会に導くために、政府はありとあらゆる強制を行った。
日本以上に「ワクチンを打たなければ職を失う、学校を退学させられる」という状況で、人々は強く反発した。
イタリア政府は「ワクチンを打たない者には罰金を科す(日本円にして数万円)」といった強制まで行われるに至った。

そんな中、イタリアでは日本の参政党のような真の保守派の政党がいくつか誕生した。
それらの政党は全て、「ワクチンの強制に反対」「ワクチンパスポートの導入反対」を掲げた。

それに加え、イタリアでは「ウクライナに戦争支援をしてロシア制裁をする」ことが前首相のマリオ・ドラギによって進められた。
ロシアとウクライナについては以前も指摘した通り、単にグローバリストが反グローバル勢力であるロシアに対して、汚いことなら何でもやるチンピラ国家ウクライナをヤクザの鉄砲玉のごとく、ロシアに戦争をしかけた。

イタリアの前首相マリオ・ドラギはグローバリストの使者のような人物で、グローバリストの意向をイタリアに強硬的に反映させるだけの政治家であった。
イタリアが反ロシアを掲げてロシア制裁をすると、エネルギー資源をほぼロシアに頼っていたイタリアでは国内のエネルギー供給がひっ迫してエネルギー価格が高騰する。
イタリアでは数年前より電気代やガス代が4倍や5倍に跳ね上がっており、平均的な家庭の光熱費がこれまでは月々2万円も払っていなかったのに、急に月々10万円ほどに高騰した。
それに加えてイタリアでは食料を中心とした物価高騰(インフレ)が急速に進んでいる。
イタリア政府は、国中で続く「反ワクチン」や「反ワクチンパスポート」、「反グローバル主義」の運動を抑えるためには国民の生活を困窮させるのが最も効果的だと考えて、敢えて国内経済を破壊している。

そんな中でイタリア国内で保守派の政治運動が活発化していたところ、その動きを潰すために解散総選挙を行い、しかも、「ジョルジャ・メローニに『反ワクチンパスポート』などを語らせる」ことで保守派としてメローニは担ぎ上げられた。
メローニのバックにはグローバリストのジョージ・ソロスがいるとうわさされており、巨額の選挙資金がメローニに投入され、町中の至る所にメローニの巨大ポスターが張り出され、「メローニさんがイタリアを変えてくれます」とメディアが大合唱した。

だが、メローニは保守派ではない。
メローニはドラギ顔負けのグローバリストだと言われている。
世界中で「反グローバリズム」が進む中、「グローバリズム推進派」はことごとく選挙で負けている。
グローバリストのメローニを選挙で勝たせて首相にするために、「反グローバリズム風味」を出すことにしたようにしか思えない選挙戦略がイタリアで行われた。
真の保守派であり「反グローバリズム」勢力は、メディアの「メローニ大合唱」によってかき消された。

かくして、「実はグローバリストなのに、『反グローバリズムです』と主張すること」によって世論を誘導して誕生したのがイタリアの新首相のジョルジャ・メローニだ。

同じような戦略はこれまでも世界中で使われていたが、今後日本を含めて世界中でさらに使われるだろう。
そうやってメディアに担ぎ出されることで、緑のたぬきこと、小池百合子のようなグローバリストで超売国政治家が選挙によって選ばれていくのである。
イタリアで起こっていることは日本でも起こっており、今回のイタリアの総選挙の様子を日本人は正確に知るべきなのである。

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