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サニー16

写真を撮るようになって、フルオートだった私は、いつしか撮影モードをPに変え、絞り優先やシャッター優先に変え、そろそろマニュアル露出でも使ってみるかという頃合いになったころ、サニー16という言葉を知った。写真を趣味とする方々には、今更説明の必要はないと思うが、サニー16とは

「晴れの日は、絞りf16として、シャッタースピードを1/感度にすればおおよそ適正露出が得られる」

というものだ。一時期フィルムカメラにはまった私は、このルールをもとに露出を決めていた。

フィルムカメラは、フィルム感度が固定になるので、絞りとシャッターだけで露出をコントロールしなければいけないけど、デジタルでは、感度、絞りとシャッターの設定が可能となったので自由度が高くなった。それでも、このルールを覚えておくと、色々役に立つことがあるかもしれない。一つ付け加えておくと、APS-Cや4/3センサーだと回折で解像が落ちる領域なので、絞りを1段や2段開くほうが良いと思う。

私自身がそうだったのだが、このルールをそのまま使うのではなくて、晴れの日の露出設定を覚えておくことで、そこを基準に、何段明るくすればよいとか露出の感覚が分かるようになることのほうがより重要だと思う。私は、f8が程よくパリッと写るので多用するのだが、すべて基準感度のISO100で考えると、

晴れ:1/500 f8
晴れで影を少し明るく映すとき:1/250 f8
曇り:1/60 f8
部屋の中:1/15 f8

となる。部屋の中は、手振れの恐れが出てくるので、ISOを上げてシャッタースピードを上げよう、とか考えるようになるのだ。人によっては、f2.8の軸だったり、f16の軸だったりするのかもしれない。

自分が光を操っている感があって、想像通りの写真が撮れると少しニヤリとする。そら絞り優先で撮ってるのと同じだろうと突っ込むのは野暮なことで、趣味だから同じ撮るでもその過程が楽しめるほうがお得というものだ。

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