ひき肉とポルチーニ茸のパスタ
グーテンターク！皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日のフランクフルトは午後から段々下り坂のお天気でしたが、今朝は晴れていました。晴天に心が洗われます。
しかし、平和に見える風景ながらも飛び込んでくるニュースにあまりよいものはなく。
例えば、ショルツ首相は緊迫するウクライナ情勢でついにガスパイプラインを凍結しました。具体的にはロシア産の天然ガスをドイツに送る新たなパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働に向けた手続きを停止。先日はもう少しやんわり時間稼ぎしていましたがロシア制裁カードとして明確に表明しなければならなくなったようです。
ノルドストリーム2はロシアのガスを欧州に引っ張ってくるパイプラインです。ドイツは天然ガスをロシアに頼っています。
脱原発、脱炭素で主力だった褐炭や石炭の化石燃料火力発電は使えない、再エネはまだ4割で今冬は風が弱く風力発電不調(現在は好調)、ガスの値段が爆上がりでインフレ気味のドイツ経済にエネルギー部門はさらに重しになっています。ノルドストリーム2が完全に政争の具になってしまっており、やっと完成して、今まで一度もガスが流れていないパイプラインです。
エネルギー価格はまたさらに上がると独経済相が発言。でもあの大統領のせいやで、と付け加えることを忘れません。いや、まあそうだけど、色々諸要素あるなかで、この際ロシアのあの方のせいにしてしまえ感があるような。
いずれにせよ1月以降は暖冬、かつ風が吹きまくり(暴風も3つきた)で風力発電復調、かつこれから春に向かいドイツの暖房需要がピークを過ぎているとみられることで当面は電力確保できそうですが、今年春夏、そして秋冬の長いスパンでは予定は未定状態のようで。ドイツの再エネ専門家にはノルドストリーム2なしで脱炭素のエネルギー政策を真剣に必死にやるしかないと政府の火がついて奇貨となると期待するむきもあるようですがどうなることやら。
とにかくこれからの情勢を見守ります。
さて…なにはともあれ、結局はおなかがすくので晩御飯の支度をいたします。
ウクライナをめぐるあれこれを見るにつけて、平和は自然にできるものでも与えてもらうものでないことがわかります。
平和は意思をもち外交努力を積み重ね、ときに力で掴み取らねばならないもの。
ひとときの平和は様々な力の均衡で成り立ち、簡単に崩れる儚いものという現実を目の当たりにしながら、私個人の日々の営みは、公(おおやけ)の時間や空間に中にあることを意識する毎日です。
公のなかの私。そのことを肝に銘じて
小さなささやかな人生を、一日、一日、精一杯生きていこうと思うのでした。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました！
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース！(ではまた〜)😊
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