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BOOK REVIEW 12: 「空気」と「世間」

BOOK REVIEW 12: 「空気」と「世間」

空気にハマって読んだ本の続きです。

こちらは演出家で、またHNKのクールジャパンの司会としても活躍されている鴻上尚史さんの本。

とにかく面白かった。
「空気」の存在の前に、それが存在する「世間」と「社会」について説明しています。

1 世間と社会世間と社会は真逆の存在だと筆者は言います。
「世間」とは自分の現在や未来に関係のある、または影響のある人間関係で、「社会」とは自分に関係のない世界です

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BOOK REVIEW❼:世界で生きるチカラ〜国際バカロレアが子どもたちを強くする〜

BOOK REVIEW❼:世界で生きるチカラ〜国際バカロレアが子どもたちを強くする〜

国際バカロレアのイメージはエリート教育。アメリカではIB(International Baccalaureat)と呼ばれ、私が勤務していたアメリカの高校にありませんでしたが、他校ではIBの日本語クラスを教えている先生がいました。教員も特別な研修が必要なことや、世界中で単位が認められること、また、日本でもいくつかのインターナショナルスクールや有名私立が取り入れていることぐらいは知っていましたが具体的

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BOOK REVIEW ❻:なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?

BOOK REVIEW ❻:なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?

大阪箕面高校で最年少民間人校長に採用された、日野田直彦校長の著書で2018年に出版されています。公立高校から海外進学者を輩出し、世界最高峰と言われるミネルバ大学への合格者をも出した日野田先生の4年に渡る取り組み。特に海外とのコネクションを生かしながら、生徒や教員のマインドセットづくりを基礎として、無力化された学校ではなく、教育の本来の目的は何かを呼び覚ますような、独特の取り組みが紹介されています。

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BOOK REVIEW❺:「目的思考」で学びが変わる

BOOK REVIEW❺:「目的思考」で学びが変わる

千代田区立麹町中学校で前例のない取り組みを次々と実施してきた工藤勇一校長についての本。

この人のことを知ったのはアメリカにいた時で、ネットに流れてきたこの記事を読んだことがきっかけだった。

「こんな風なリーダーシップを発揮できる人が日本にもいるんだ!」という新鮮な喜びに勇気をもらい、もう感動しかなかった。それから調べるほどに共感しかなく、帰国してすぐに本を手にとった。

宿題や定期考査をなくし

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