
「悩みを共有できる場づくりをしたい」萩野翔さんの毎日(帰る旅 地域クリエイターズCAMP コースA主催)
帰る旅は、現地で帰る旅をつくり出そうと立ち上がった「帰る旅研究会」に所属する運営メンバーの力で成り立っています。
研究会のメンバーは、地元にUターンで戻った方、移住・2拠点居住して働き暮らすことになった方など様々。研究会メンバーを通じて、参加する皆さんが地域との予測不可能な出会いを生み出し、「帰る場所」を見つけることに繋がればと思っています。
コロナ禍を経て、”働き方・生き方”の選択肢はますます多様になりました。多くの人たちは、現状の自分自身の選択について悩み迷っていると思います。
「帰る旅」で新たな出会いや気づきがみつかりますように。
帰る旅研究会メンバーを紹介する連載初回は、湯沢町・南魚沼市の温泉旅館・ホテルを経営する株式会社いせんに勤務する萩野翔(はぎのしょう)さんのインタビューをお届けします。
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interview
心からの笑顔のために、悩みを共有できる場を作っていきたい
ー 萩野翔さん ー
新潟県長岡市生まれの荻野さん。
南魚沼市「古民家ホテル ryugon」、湯沢町「越後湯沢 HATAGO井仙」と2軒の宿泊施設や、飲食店、カフェ、地産地消の商品開発などを手掛ける、株式会社いせんに10年以上勤務されている萩野さん。「井仙」のフロアマネージャーの仕事に加え、お土産やスイーツなど商品開発にも携わる、まさに地域クリエイターとして多彩な仕事を本業では担当しています。
本業の仕事を通じて、地域内外の様々な人々と関わり、人を”笑顔”にすることを追求されてきた荻野さんに、これまでのお仕事や、ライフスタイル、価値観について聞いてみました。
人との関わりを追求したい、そして接客業の道へ
―今のお仕事に就いた経緯は?
実は、幼少の頃から人付き合いが苦手で。引っ込み思案でよく親戚からも怒られていました。学生時代から友達も少なめでした。また中学時代の両親の離婚による、家族の環境の変化もありました。離婚後に苦労する親の姿を見ながら『人は最終的には自分自身が一番大事だと思う生き物』でありながらも『自分を追い込んでまでも誰かのために尽くす』と、真逆の価値観を感じたり‥人との関係性を複雑に考え、悩んでいました。
そして大学時代の4年間は、百貨店でアルバイトをすることに。
職場のメンバーと一緒に働く中、最初は苦手だなと感じていた人も多かったのですが、自分自身が目の前の仕事を必死に全うすると、さらに様々な仕事を任せてくれる。そして周囲の雰囲気も明るくなり、関係性も良くなっていく光景を経験しました。
この4年間で「人は、その人だけでは変われないかもしれないけれど、誰かと一緒なら変われるかもしれない」そして「自分がその役にたてた時、心から嬉しいと思えるんだな」という価値観が新たに生まれました。
誰かの役に立てた時、心から喜びを味わえることを知り、そこで「人を笑顔にする仕事」に就きたいと考えるようになり、接客業の道に進みました。

―幼少期からの価値観が大きく変わる出来事が大学時代にあったんですね。
今の宿泊業の仕事はどうですか?
毎日、小さな幸せが感じられること、これが喜びでもありますね。
自分の地元である新潟県内で仕事をして、同じ時間を共有している目の前の職場の仲間や、この環境に感謝しています。
そして日々、新しい人に出会って、新しい知恵や価値観を得られるのも、宿泊業の職場ならでは、かもしれないです。
小さな悩みを気軽に共有できる場が必要だと思う
―本業の旅館・ホテルのお仕事とは別に、帰る旅研究会メンバーに
参加してみて、自分自身に変化はありましたか?
運営組織である帰る旅研究会の活動を通じて、「人とは何なのか?」と、より考えるようになりました。さまざまな職種の研究会メンバーとの対話から、生き方そのものについて、考える機会が増えたように思います。
「帰る旅」で遠方から来訪するみなさんも、色々な悩みを普段から抱えていらっしゃるなと感じます。常に仕事に追われていると、大事なことを見失ってしまうことも多いですよね。

―来訪者のみなさんに接しながら共感しているんですね。
萩野さん自身の悩みの解決方法ってあるんですか?
そうですね。相手にとっては小さなことでも、自分にとっては大きな悩みにつながってしまう経験、自分も過去によくありました。同じことを言われても人それぞれに受け取り方が違うので。
でもついつい思い悩んでしまうのは、その人が思考できる人で、外部へのアンテナがたくさんあるからいっぱい受信しちゃって容量オーバーになる、ということかな、と思っています。
まずは自分の受け皿を知って、受け皿の容量を超えてしまうなら、気軽に誰かに頼ることが大事だなと思います。頼っても良い存在やコミュニティがあるといいですね。
『手が届くなら、伸ばして助ける』が自分のモットー
―今回、萩野さんは、「帰る旅 地域クリエイターズCAMP」(コースA)で
飲食・ゲストハウスの運営にチャレンジしたい方々を受け入れます
参加を検討される方々に伝えたいことは?
今回の体験を通して、お互いの”人”を知り、つながりができれば良いなと思っています。普段、自分達が宿泊業や飲食業を営む中で、誰かを迎え入れる時に大切にしている価値観、それをオープンに伝えながら、皆さんと共感できたら、きっと深い繋がりができるのでは?と考えていて。
先ほどお話しした”悩み”についてもそうですが、今回の出会いを”きっかけ”として、さらに地域の活動に踏み込んでみるのも良いのではないかと‥。人を迎え入れる経験を通して、さらに自分の世界も広がっていくはずです。その最初の一歩が今回の体験であれば嬉しいです。
異なる年齢や立場の皆さんが同じスタートラインに立って、同じゴールに向かって進む、この環境が日常ではできない体験機会だと思います。
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