『幻の中学受験』

カエルです。
ケロケーロ。

私は小学4年生から塾に通っていました。
塾とはいっても○○ハイスクールといったものでなく、地元にあった通称

寺子屋塾

でした。
学習補習塾を名目に怪しげなおっちゃんが先生の塾です。

怪しげではありましたが、塾に通わず自宅勉強のみで早○田大学へストレート合格したおっちゃんなので教え方が上手い。

楽しい塾でした。

成績もめきめき上がり、私立の中学に受験しようと思いました。

受験まで半年くらいになると、日曜、受験したい人だけ1日中勉強をするとなり、両親に許可を得て通塾。

お昼のお弁当を作ってもらい。

そして、願書を出す時期。
塾の先生に私だけ呼び出しが。

「本当に受験するのか?」
「えっ?するよ」
「……お父さんとお母さんに確認してみて」
「うん」

はて?なぜ先生はそのようなことを?
受験して合格すればその学校に行くよ。

で、親に話をしたら

「別に受験はいいけど、受かっても行けないよ」

えっ!?

「我が家に私立に通わせる金があるわけないじゃん~」

受験勉強してたの知ってるよね?

「たくさん勉強できてよかったじゃないか!ハハハ」

塾には保護者と先生の面談が定期的にあり、先生も「カエル家は私立の中学に行かせるつもりがない」と察知したようです。

私自身、振り返ると変なことが。
夜9時にリビングで勉強をしていたら、両親が

今日はそれくらいにして寝なさい

と頻繁に言っていました。

こうして、私の中学受験は幻に終わりました。

中学、高校と公立に。
大学は私立に。

一生懸命に勉強していた小学6年生の私よ……。
君は受験せずに終わるぞ。

そう、教えてあげたいです。

ぶひっ!!