離婚しようよ、はただのドロドロ離婚の物語ではないよって感想

Netflixシリーズの
”離婚しようよ”を一気見した。


若干のネタバレありだから、
全く事前情報なしで観たい人は、
観終わってから読んでね☺︎


世襲議員なおぼっちゃまで
イケメン不倫夫と、
好感度抜群な人気女優の妻が、
離婚を決意し、日々過ごしていく
コミカルな夫婦の物語。


大好きな宮藤官九郎×大石静の脚本なので、
面白くないわけがない。
笑いあり感動の涙ありの全9話。



さっそくで申し訳ないけれども、
わたし的、物語序盤の盛り上がりポイントは、
物語序盤に、身持ちの固い人妻が
偶然出会ったミステリアスな男性に、
惹かれていってしまうところ。


どのくらいミステリアスかって？
全女子が惚れますよ、アレは。
30超えて、色気爆発の錦戸亮がもう、いいの。
あのシーンだけ見たらいい笑


それはもう、ミステリアス。
放送開始、早々にTwitterでも話題になってたからね。女性ホルモンが子宮から湧き上がるやつよ。


そんなミステリアスな男性と
人妻と密会するシーンがいいんですよ。
人気女優だからね、ひっそりと会う。
会いたくなって、自分から会いに行ってしまう。


しかも人妻って響き、いいよね。
エロくない？


男の人って、本能のなかに奪いたくなる追いたくなる性分が組み込まれていて、でも、理性で抑える。


本能を抑え込まれているから、
アダルト系では常に人気カテゴリだし、
魅力的に感じるんだよね、きっと。
私も人妻キャラになるかな...




...さて、感想続けるよ。


出会って早々にミステリアスな錦戸亮は
”君の時間、全てほしい”っていうんですよ。
連絡先を聞く前に。
名前しか知らないのに、ですよ？


こんなこと今まで聞かれたことないじゃないですか、普通に言われたら、え？意味わかんない、って思うんだろうけど、多忙な人気女優には刺さっちゃうんですよ、多分。

時間作ろう‼︎って思っちゃうの。
"彼のために"って、追いかけてしまうんですよ。
女性っていうのは元々、尽くしたいからね。

ミステリアス男性は、とにかく心の距離が近い。

無精髭生やして、
いっつもパチンコ屋にいて、
なんの仕事してるかわからないような人なのに
人懐っこいの。馴れ馴れしいとは違う。

多分、誰に対してもこの距離感だから、え？何この距離？近くない？ちょいちょいえ？何これ？どういうこと？ってなるの。


...でも嫌じゃない。
で、どんどん惹かれていくのがわかる。
もう、私の心も人気女優(人妻)と同じ感覚。
私は女優…違った、私は女優じゃない。
そう惑わせてしまう、ミステリアス男性。
あな恐ろしや...


でも、女優で議員の妻...
世間体もあるし、これ以上は...


って思ってる時点で、もう心は持っていかれているわけですが、あることをきっかけに人妻女優とミステリアス男性、世襲議員おぼっちゃんと不倫した女子アナの関係性が変化していくんですよ。
ここではあえて、不倫女子アナのことは触れないけど、まぁあざといしコロっとおぼっちゃんは、ね笑


彼の自由さ、何者でもないところに惚れたのに、
変わっていくミステリアス男性に心が離れてしまう。
いつしか、ミステリアス男性が追いかける側に…
ミステリアス男性がただの良い人になってく
ここ、切なかったな...


こうやって、男女の関係性は変化していく。
男女の色恋って、思い通りにいかないよね。
うん、切ないけど仕方ない。


恋愛って、どちらかが先に惚れて、
アプローチしながら関係性ができていく。


けれど、年月が過ぎていくと、
何かのきっかけで、関係性が崩れてしまうこともあるし、修復しながら続けようと造られていくもので。


この人を好きになったきっかけは？
どこが好きだった？
どこが嫌だった？
2人で一緒に笑ったのはいつ？
あぁ、やっぱり好きだな...


そんなふうに過去の恋愛を想い出して、
現在パートナーが近くにいる人は、
自分たちの出会いから、今までを振り返って懐かしんでみるのも良いかもしれない。



最後の感想。


タイトルの、"離婚"はあっさり笑
えっ？やっぱり離婚するんだ...って。

ミステリアス男性のことばかりで、主人公の議員夫については書きそびれたけど、漢字も読めない顔だけイケメンのお坊ちゃん世襲議員なのに嫌悪感を抱かなかったのは、育ちの良い人特有の愛されるキャラクター、素直さだなぁと思った。ただただ素直で可愛く松坂桃李が、上手に演じてたなぁと。


幾重にも折り重なる人間関係と心の変化のスピード感に観ていて飽きなかった。人の価値観ってそれぞれだから、そんな多様性ってコトバも垣間見える作品だったと思う。私が離婚経験者で、柔軟な価値観で生きているからかもしれないけれど。


世間の一般常識とか取っ払って、
自分の感情に従って生きていくと楽しいよね
もちろん、法や自分の倫理に触れることは御法度で。

...前を向いて、自分の信じた道を歩いていく女性は強くてかっこいくて、たくましいなぁと思いました。
私も強くまっすぐ生きていく。


おわり