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パワハラ上司との対立から学んだ、相手を変えるコミュニケーション


「明日から会社来なくていいよ」

新卒2年目、毎日必死に頑張る私の心を折るのには十分な言葉だった。


▼こんな方に読んでほしい

・傷つける言葉を吐く人に苦しめられている方
・上司の機嫌を取ってばかりで、自分の気持ちよりも相手を優先している方
・現状維持が嫌だと思いながらも、穏便に過ごす行動を取ってしまっている方


これは、上司との関係がうまくいかずボロボロになっていた時に「自分も相手も大切にする表現法」に出会い、心が軽くなって、職場も上司も変わってないのに問題なくコミュニケーションが行えるようになったというお話。


具体的な方法について、最後にご案内があります。
早く知りたい!という方は「5.職場の人間関係を好転させる方法」へ!

※有料noteになっていますが、有料部分を無料で受け取る方法も記載しています↓


1.「明日から会社来なくていいよ」と言われた日


新卒で入社してから1年半ほど経った、ある冬の日。

その日は先輩たちとの女子会で、朝から楽しみにしていた。
前の席に座る先輩と目配せしながら、順調に仕事を終わらせていた。


そして、定時1時間前になったとき。

上司に突然、
「あの仕事、今日までだけど終わってる?」
と、声をかけられた。


明日までと思っていたら、明日は上司が休みとのこと。
このパターンのミスは初めてだった。


直属の先輩が退職して代わりに上司のダブルチェックが必要になり、まだ上司との連携がうまくできていない中、起こってしまったミスだった。


急いで取り掛かったが、完了できたのは定時直前。
上司に残業させることは確定……。


上司からは「部下をサポートしよう」という感じはなく、
「俺がやらなければいけないんだから嫌だけど仕方ない」という態度を感じた。
その様子を見て、私は罪悪感に苛まれた。


そして今から、念のため上司のダブルチェック。
そんなに時間のかかる作業じゃないはず。

早く終わってくれと思いながら、仕事するフリをしつつ待った。
(まだ残業するほど仕事を持っていなかった。)

頭の中では、今後どうしたらこのミスをしないか、ということを必死に考えていた。


しばらくして上司の方をちらっと見ると、あろうことか、全然急ぎじゃなさそうな別業務から順番にゆっくりとやり始めていた……!

おそらく、自分の業務をすべて終わらせた後に取り掛かろうとしたのだと思う。

でも、先輩を待たせている私は「さっさとしてくれよ」と、怒りを覚えた。


労働基準的にも2人分の残業は好ましくない。
それなのにその優先順位にするということは、反省させるための嫌がらせってこと?とも思った。


女子会で待たせている先輩たちに申し訳ない。

何より、上司と二人きりのこの重い雰囲気から早く逃げ出したい。


でも、悪いのはミスをした私だから。と自分を責めた。


結局、チェックが終わったのは定時を1時間半ほど過ぎた頃。


「ありがとうございます」
「申し訳ございませんでした」
「以後気をつけます」

これだけでやめておけばよかった。のに。

「スケジュールの調整について事前に確認していただくことは可能でしょうか?
もしくは、できていない時があったらもう少し早めに教えていただけると有難いのですが…」

こんなことを口走ってしまった。


上司の沈黙が、反省の意を述べよと言ってるように感じて言葉を続けてしまったのだ。

さっきまで頭の中で必死に改善策を考えていたから、それがそのまま出てしまった。
もちろん良かれと思って、提案したつもりだった。

いや、本音では「スケジュール調整は上司の仕事だろ」って思っていたんだと思う。


そしたら冒頭の言葉。


「俺の仕事増やすって?そんなこと言うなら明日から会社来なくていいよ」


しまった、という後悔の念と同時に、


私って価値がないんだ
クビになったらどうしよう


と思った。


それに対して何と返したかは正直覚えていない。
でも、謝ることしかできていなかったと思う。

意見を言わせてもらえないくらい弱い立場にあって、従うことしかできなくて、提案したら圧力で潰される。
そんなことを痛感した。


ーーー


やっと解放されて、女子会に合流。
明らかに元気のない私に、先輩たちが声をかけてくれた。

雰囲気を壊すとは思いつつ、あふれてきた涙を止めることができなかった。


私の話を聞いた先輩方は、こんな言葉をかけてくれた。

あの人そういうところあるからね
大丈夫だよ、慣れるから
飲んで忘れよ!
今度はミスしないように気を付けよう!

もちろん先輩たちの優しさは嬉しかった。
言ってることも理解できた。


でも、結局それって、、


我慢しろってことだよね……?


そうだよね、社会人たるもの、これくらい普通なんだよね。
もっと頑張らなきゃ。

せっかく入れた会社だもん。


先輩も良くしてくれるし、会社のビジョンもいいなと思ってるし、業務内容も資格を活かして得意なことができてると思う。


それくらい、我慢すればいい。


上司さえいなければいい会社なのに。


私の心がどんどん荒んでいくのがわかった。


正直、これから毎日上司の顔を見るのもしんどい。
またいつミスをして責められるかわからない。


逃げたい……。


私の人生の中でも、かなり大きいトラウマが生まれてしまった一日だった。


ーーー


この出来事をきっかけに、新卒2年目の私の中に芽生えていた自信は消え去ってしまった。

意見を求められても、何か言ったらまた怒らせてしまうかもしれないと、無難な回答ばかりするように。

そしてそのうち、自分の考えがなくなり、みんなの意見に同調し、同じことを言い方を変えて伝えるだけというような、存在意義のない行動をするようになった。

そんな日々がしばらく続いた。


2.自分も相手も大切にする表現手法「アサーション」との出会い


全然楽しくない日々。
このままでいいわけがない。
どうにかしたい。
何かできることはないのだろうか。。

Googleを開き、検索した。

「パワハラ 上司 対処法」
「上司 怖い」
「上司 嫌味 ストレス」

すると、ひとつのキーワードが目に入った。

アサーション
~自分も相手も大切にする自己表現~

「自分も相手も大切にするって、どういうこと?」

と思いながら、いくつかの記事を読んでいった。『アサーション入門』という書籍も読んだ。

そこには、こんな説明が書かれていた。


  • アサーションとは、心理学に基づいた「自分も相手も大切にする」自己表現の方法である。

  • 自己表現を変えることで、気分や行動に変化が生まれ、生き方にも影響を与える。

  • アサーションは、「非主張的」「攻撃的」「アサーティブ(非主張的と攻撃的のバランスを取った自己表現)」に分類される。

  • アサーションを実践することで、自分の意見を尊重しつつ、相手の立場や感情も理解できるようになる。この結果、誤解や対立が減り、建設的なコミュニケーションが可能となる。

  • アサーションの目的は、相互尊重を基盤とした健全な人間関係を築くことであり、これによって人間関係のストレスや苦しみから解放される可能性がある。


『自分も相手も大切にする自己表現』ができるようになればコミュニケーションが上手になり、人間関係の苦しみから脱することができるかもしれない……!


「もっと世に広まるべきだ」と強く思った。


と同時に、どうやったら取り入れられるか、頭を悩ませた。


アサーティブの考え方を『ドラえもん』の登場人物に当てはめるなら、ジャイアン・のび太・しずかちゃんみたいな感じ。

上司はジャイアン、私はのび太。
「ドラえもん~💦」って言いたいけど、ドラえもんはいない。

しずかちゃんは誰とも争わないし、嫌な気持ちにさせない。みんなに好かれている。
雰囲気や言葉遣いが、人を惹きつける要素を作り出している。


つまり、上司も私も「しずかちゃん」を目指せばいい。

でも、のび太はのび太だし、上司に「しずかちゃんを見習ってみ?」と言うこともできない。


アサーティブなコミュニケーションを取れるようになるには、結局どうすればいいんだ……と悩んだ。


3.他責思考から自責思考へ


アサーションの考え方を知った際、真っ先に思ったのは

「なんだ、私の考え、間違ってないじゃん」

だった。


たまたま上司が「相手を尊重する適切な表現」ができない人だっただけ。
私の提案を受け入れることができない、上司としての仕事をしていない人なんじゃん、って。

でも、それだと何も変わらない。

上司を変えることは、今のところできないし……。

そこで、私なりに考えた。
『自分も相手も大切にする自己表現』って何か。

自分の中だけでも実践できること。



まずは、人を責めない、悪口を言わない。

自分を大切にするってのは、
自分の意思に気付いてあげるってこと、
自分の気持ちを無視しないってこと。

相手を大切にするってのは、
相手の心の声を聞いてみるってこと、
相手の気持ちを無視しないってこと。



ほんの少しだけでもいいから、心に留めて日々を過ごしてみることにした。


ーーー


あれから、特にミスすることもなく心が休まってきた。

そこで、改めて例の出来事について考えてみた。

落ち着いた状態で考えていくと、当時は「完全に上司のせい」だと思っていたけれど、
「私がアサーティブじゃなかった」という見方もできるな、と思えてきた。



上司の目線で考えたら、締め切りを守っていないのは私。
上司も、あの後予定があって早く帰りたかったのかも……
後輩の退職のせいで業務が増えて負担が大きかったのでは?
そこに、ミスした挙句に負担を増やすような発言をされたら……



あれ?
もしかして、私が上司を思いやることができなかったからこうなってる……?


私が別の伝え方をしていたら、返ってくる言葉も違っていた……?


「上司も大変だよな」という気持ちがあれば、1時間半の残業をさせてしまった後に、さらに改善策を主張するような重荷の押し付けはしなかったと思う。


そうやって考え方が変わったら、上司の見え方が徐々に変わっていったのだ。
私の中で、大きな変化だった。


4.結局、パワハラ上司はどうなったか?


その後しばらくして、会社に新しい人が入ってきた。立場上、私の相談役となるポジションの人(以下、Aさん)。

これはチャンスだと思った。
アサーティブコミュニケーションの練習をさせてもらおう。

本が好きという共通点を見つけて、本の感想をシェアしたり、何かしてくれたらそれに対してちゃんと言葉で返すようにしたりと行動した。
結果、親近感が湧き、信頼関係もできていった。


Aさんから厳しい指摘をされた時も、冷静に意図を確認して誤解なく話し合えるようになった。


自分がアサーティブになったら、なぜか相手もアサーティブになったのだった。

※この解決方法は、私の得意なことを活かした自己表現のワザ(自己表現力)です。一人一人に得意な自己表現力があると考えています。



そして、私に対するAさんからの評価が会社の中で広がった。


そのおかげで、なんと「あの上司」からの評価も変わっていった。

意見を聞いてくれる態度になり、無難な意見に対して深堀ってくれるようになった。
私も、少しずつ言ってもいいかなと思えるようになった。


今では、私が改善提案をするとリスクや甘さをしっかり伝えてくれて、互いの得意を活かしながら仕事ができるようになった。


「Aさんのおかげじゃん」

そんな見方もあると思う。もちろんそれもある。

でも、Aさんが動いてくれるようになったのは、私がアサーティブな関わり方をして信頼関係を築いたから。
そして、上司がそれに感化されたのも、私のアサーティブな姿勢をみて納得したからだと考えている。

自分も相手も大切にする表現方法「アサーション」の大きな可能性を、身をもって感じた。


5.職場の人間関係を好転させる方法


ここまで、私と上司の関係構築についてお話をしてきました。


正直、最初は上司が「上司らしく」なることなんて想像できなかった。
でも、自分が「アサーション」を取り入れることで上司は変わっていった。


職場の人間関係に苦しんで、苦手な人に屈して意見を言えていない人が、まず自分の認識を変える。

そして、自己表現力を身に付けて信頼関係を作り、アサーティブ同士の関係になる。


この経験を通して「アサーションについてもっとみんなに知ってもらいたい!」と心から思いました。


特に「まず、自分の認識を変える」という部分について、今回は伝えたいと思っています。


アサーションの考え方を知り、自分なりに試行錯誤して取り入れたことで、状況を変えることができました。
この苦しい経験があったからこそ、アサーションの基礎となる「自分も相手も大切にする」という考え方を常にできるようにもなりました。


この考え方をしっかり自分の中に落とし込むことができれば、お読みいただいているあなたもアサーティブになって、自力で人間関係を改善できるようになります。



ただ、それを自分一人で行うのはなかなか大変だと思います。
私自身、色んな情報を仕入れて、自分に当てはめて試行錯誤して……という過程を経てようやく身につけられたので。



そこで、質問に答えるだけで「あなたのアサーティブな考え方」を見つけられるワークシートを作ってみました!



ワークシートの内容としては、過去のひとつの出来事を切り抜いて、それに向き合って考えてみるというものです。

あの時「言えなかったな」「感情にフタをして諦めたな」という出来事から、「もし言っていたらこうなっていたかもな」と考える練習ができます。

正直、自分の過去の苦しみと向き合う作業だから苦しいと思います。

苦しみの真っ只中で精神的に参っている人には、荒療治になる可能性があるため少し早いかもしれません。
まずは心を落ち着けるところに専念してください。


でも、今ほんの少しでも勇気を出せる人は、この続きを読んで欲しいです。


ーーー


もちろん、本当にパワハラなんだったら逃げていいと思います。
自分を犠牲にしてまでその環境に依存する必要はありません。

でも、それが勘違いだったら?
自分の力で状況を変えられるなら?


逆に、このまま上司のせいにして別の職場に逃げても、同じことを繰り返してしまうかもしれません。


乗り越える覚悟を持ってこのワークに取り組めば、パワハラ・人間関係のいざこざを撃退し、「自分の力」でより良い環境を切り開いて行けると思うんです。


ただ考え方一つ知らないだけで、苦しみ続けてほしくないです。


私は乗り越えられた。
あなたにもその一歩を踏み出してほしい。


そんな想いでワークを作りました。


本当は最初から有料でリリースしようと思っていたのですが、このnoteを書いていたらつい熱くなってしまい、できるだけたくさんの人に届いてほしいと思ってしまいました。。。


そこで。


\夏休み特別企画/
8月中に「LINE登録」していただいた方限定で、ワークシートを無料で配布させていただきます!!!

※9月以降は有料化する予定のため、気になる方はお早めにお受け取りください。

下記リンクより友達追加していただき、「ワークシート」と入力してください!


もちろん、このままLINE登録せずに本noteにて購入していただいても構いません。

どうかあなたにとって、一歩を踏み出すきっかけになりますように。

それではこちら、ワークシートになります↓

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