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なんとなく鼻につく言葉集【雑記】

好きなことを発信するために出版社を立ち上げたわけだが、気づけばいろんなところへの忖度が生まれてきて、なんだか自分らしく文章が書けていないような気分にさいなまれている。

というわけで、無意味に毒を吐きたいしたいという欲求を満たすために、なんとなく鼻につく言葉を羅列する。

ここから先の僕の執筆動機は悪意である。ゆえにクレーム大歓迎である。無職詩人も良く言っているが、インターネットをやるなら炎上するくらいがちょうどいいのだ。なにもないよりよっぽどいい。

というわけで、鼻につく言葉を書いていこう。


■思考の補助線

社会を俯瞰して時事ネタをバッサリ切るタイプの人が、よく引いているのが思考の補助線である。

補助線を引いてくれようというのだから、一見ありがたいことのように思える。しかし、なぜ鼻につくのだろうか?

わからない。だが、なんとなく賢人を気取っている感じが鼻につくのである。「補助線引いてやるよ‥ほら、見事にお前の悩みはスッキリ解決するだろ? 我こそは生ける諸葛孔明なり!」みたいなドヤりが透けて見えるのだ。


■自由人

カンカン帽かぶって離島でアイコン写真撮ってる感じのアカウントが自称するのが自由人という肩書である。

いや、なんで鼻につくのだろうかといえば、たぶん憧れてるからだと思うんだけど、「自由じゃない人」の存在を前提にしてるから嫌なのかもしれない。


■コーチング

トップダウン的ではない、相手の声に耳を傾け、相手の意志を尊重しながら育てていく次世代型リーダーを気取っている感じが鼻につく。あくまで自分が導く側であるという前提も鼻につく。


■掌編小説

なんだろう。なんだか文学的であろうとしているくせして、陳腐な言い回しなのが鼻につくのだと思う。いや、これ自体が別に一般名詞であり、別に「上手いこと言ったった(ドヤァ)」みたいな意識はないはずなのだけれど、なんか鼻につくのである。


■「◯◯と思っていて〜」

いや、これは僕もたまに使うんだけどね。「あくまで一意見なので絶対的な真理だなんて自惚れは抱いてませんよ? でも、ほら、わかるでしょ? 核心をついてるでしょ?」みたいな感じが鼻につく。


■「老婆心ですが・・・」

Xのレスバトルにおける基本コマンド 心配風マウントである。単純に上から目線なのがウザいのだと思う。


■「ゼロか100かではないので・・・」

議論が白熱しているときに、こうした仲裁に入ることはときに有効ではあるが、ゼロ100ではないことを前提として話しているときにこれを使われると鼻につく。あくまでこちらが原理主義者であって、「我こそは極論で加熱した議論をアウフヘーベンへと導く賢人なり!」と気取っている感じが鼻につく。



・・・意外と思いつかんかった。こうやってみると、僕は「俺賢いやろ?」というドヤりが透けて見える言葉に反発をしている傾向にあるようだ。となると僕は自分が一番賢くないと気が済まない人間なのかもしれない。

まぁ実際そうだろう。僕は自分が賢いと思っているし、正しいと思っているから狂ったように文章を書いているのだ。

僕はつねに自分が正しいと思っている。

それは相手の意見に耳を貸さないことを意味しない。相手の意見を聞いて「あ、相手の方が正しいな」と思ったら、即座に自分の意見を訂正する。すると、やっぱり僕がその瞬間に抱いている意見(もともとは相手の意見)が正しいということになる。ゆえに、つねに自分が正しくなる。そして、自分が誰よりも賢いのである。

そう思わないと、やってられないのである。

というか、みんなも自分が誰よりも正しくて、賢いと思っているんだから、認めればいいのに、と思う。そうではないかのように謙虚さを気取りながら、自分が賢いことを暗に仄めかすようなやり方が、きっと鼻につくのだ。


みんなで大きな声で叫ぼう。


おれはすげぇ。おれは賢い。おれは正しい。


1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!